香川県立多度津水産高等学校(かがわけんりつたどつすいさんこうとうがっこう)は、香川県仲多度郡多度津町にあった県立の水産高等学校。通称は「多水(たすい)」。g瀬戸内海に面した唯一の水産高校である。2007年4月1日に香川県立多度津工業高等学校と統合して「香川県立多度津高等学校」となり2009年3月31日をもって閉校した。海洋技術科、海洋生産科、海洋工学科の3科があり、2年次からは各科とも2つのコースに分れる。3年間修了後の専攻科(2年間)については海洋技術科航海技術コースは漁業科、海洋工学科機関工学コースは機関科に進学することができる。潜水、操船、通信、カッターボート、食品加工、溶接、ボートセーリング、栽培漁業などの実習が行われている。実習船の所有者は香川県。「香川丸」は1998年6月に建造され、総トン数499トン、長さ58.41m、幅9.3m、航海速力12.5ノットの漁業実習船である。安全性、操縦性、居住環境やコンピューター等の学習環境を備えた最新型として導入され、漁業実習や船舶の運航実習、海洋観測、海洋資源の調査研究の他、体験航海等の多目的航海が可能である。香川丸を利用した航海技術コース、マリンライフコース、機関工学コースの遠洋実習は70日間の日程で2年次生が専攻科の生徒とともにハワイ沖で遠洋観測やマグロ延縄実習などを行い、途中ハワイに寄港する。その出港時や帰港時にはその様子が地元マスメディアに取り上げられている。上記コース以外の生徒でも体験航海実習を行っており、最終的には全生徒が乗船することになる。その他、不定期で多度津港や高松港などで一般公開されることがあり、その際には一般人が船内に立ち入ることができる。「たどつ」は2007年3月28日に建造された3代目で、総トン数17トン、長さ17.2m、幅4.3m、航海速力23.4ノットの小型実習船である。2代目に比べ出力・馬力ともに増強し、主に瀬戸内海において船の操縦方法や釣りの実習などで使用される。1937年(昭和12年)5月1日、高松市新湊町(現・高松市サンポート)に香川県水産講習所が開所。直後の1938年(昭和13年)3月には多度津町東新町へ移転している。その後は改称や統合、分離独立を経て、1964年(昭和39年)6月には現在地へ移転。その後男女共学化や学科の新設廃止などを経たが、2007年(平成19年)度から生徒募集を停止。2009年(平成21年)3月31日を以って閉校し、72年の歴史に幕を閉じた。2007年4月1日、香川県の高等学校再編計画の一環により多度津水産高校は多度津工業高校と統合されて新たに「多度津高校」が開校して生徒募集を停止し、2009年3月31日の3年次生卒業をもって閉校した。閉校時点での3年次生の専攻科進学については併合先の多度津高校専攻科となる。2009年3月1日に行われた最後の卒業・修了式では残る在校生(本科生68人、専攻科生3人)が卒業したほか、式後の閉校記念式典では校門に建立された閉校記念碑「多度津水産高等学校之跡」の石碑が除幕された。旧・多度津水産高校の学科は多度津高校に水産科を設置してその中に海洋技術科と海洋生産科を設置した。統合後の校舎は主として旧・多度津工業高校である本校舎が利用され、一部の実習などは旧・多度津水産高校である多度津高校水産科実習棟で行われている。ただしこちらも将来は本校舎に統合される予定である。新設された多度津高校には統合した2校の名称が残っていないため、新たに設置された高校というイメージがあるが、カリキュラムや校風、校舎とも旧・多度津工業高校のものを受け継いでおり、事実上は多度津工業への吸収扱いである。水産高校として専門教育を主とする学科を有するため多くの資格が取得可能であった。進学率は約4割で、本校専攻科のほか多くが各技術系の大学、専門学校に進学している。就職先はフェリーや造船、食品関係、工場などが多くを占めている。最寄り駅はJR多度津駅で徒歩8分。全県学区ということで高松市や観音寺市など香川県ほぼ全土から通学者があるほか、愛媛県や岡山県など県外からも通学者がある。
出典:wikipedia
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