ヨツメイシガメ("Sacalia quadriocellata")は、爬虫綱カメ目イシガメ科ニセイシガメ属に分類されるカメ。中華人民共和国(海南省、広東省西部、広西チワン族自治区東部)、ベトナム北部、ラオス東部模式標本の産地(模式産地)はベトナム。最大甲長14.5センチメートル。背甲の色彩は褐色、濃暗黄色で、甲板ごとに黒い斑点が入る個体もいる。左右の胸甲板の継ぎ目の長さ(間腹甲板長)は背甲の最大幅の1/4よりも長い。腹甲の色彩はサーモンピンクで、暗色の斑点や虫食い状の暗色斑が入る。頭部の色彩は暗褐色や黒で、頭頂部に斑点が入らない。頭部背面には左右に2つずつ明瞭な眼状斑が入る(メスは前部の眼状斑が不明瞭な個体もいる)。種小名"quadriocellata"は「4つの眼のある、4つの眼状斑のある」の意で、和名や英名(four-eyed=4つの眼がある)と同義。顎を覆う角質(嘴)の色彩は暗褐色。喉の色彩は赤色やピンク色。頸部にはやや細い明色の筋模様が入る。本種とミスジハコガメの雑種の種間雑種が、誤って新種ナガレメイシガメ"S. pseudocellata"として記載されたこともある(この学名は抹消された)。低山地や丘陵を流れる渓流やその周辺に生息する。食性は雑食と考えられている。繁殖形態は卵生。飼育下では1回に1-6個の卵を産んだ例がある。生息地では食用とされることがある。開発による生息地の破壊、水質汚染、食用の乱獲、ペット用の採集などにより生息数が激減していると考えられている。2005年に中華人民共和国の個体群はワシントン条約附属書IIIに掲載された。2013年にワシントン条約附属書IIに掲載された。ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。以前は流通量が多かったが、ワシントン条約に掲載された事などにより流通量は激減した。野生個体が少数流通するが、まれに欧米での飼育下繁殖個体が流通する事もある。輸送状態が悪く原虫による感染症により状態を崩していたり、腹甲に潰瘍ができている個体が多く飼育の難しい種とされていた。アクアテラリウムで飼育される。水質の悪化に弱く腹甲が傷つきやすいため、清涼な水質を維持しケージ内に腹甲を傷つけるおそれのある角のある砂利や岩などをケージ内に入れないようにする。飼育下では配合飼料や乾燥飼料にも餌付く。
出典:wikipedia
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