DIALS(ダイアルス、Dendenkosha Immediate Arithmetic and Library System)はかつて日本電信電話公社がプッシュホン加入者向けに公衆交換電話網で提供していた電話計算サービス。プッシュホンを使って計算を行う自動応答サービスである。1970年9月26日に開始された。1966年、日本電信電話公社は郵政省に働きかけ、データ通信サービス実施の許可を得た。これを受けて公社内に現在のNTTデータの前身であるデータ通信本部が設置される。データ通信本部は、1970年に公衆回線を介した3種類のサービスを開始した。このうちDIALSはプッシュホンで手軽に利用できることを売りとしたが、電卓と競合したため瞬く間に需要が低下し、1982年10月にサービスを終了した。電話番号は「010-0111」である。利用可能区域はセンターまたはサブセンターの設置された単位料金区域及びその隣接単位料金区域。サービス提供時間は8時~20時。3種類の計算が行えた。この他に電話番号「010-0911」で練習が行えた。これは別冊の練習問題に従いボタン操作を行うもので、操作を間違えると音声で教えてくれた。サービスを利用する際の申し込みは必要なく、プッシュ回線を契約していれば利用することができた。料金はセンターとの通話料のみである。利用者向けにDIALSマニュアルとライブラリ集が電電公社より配布されていた。なお市外局番010は、DIALSの廃止後に一時的に携帯電話の市外局番として使用され、現在は国際電話をかけるときの国際プレフィックスとして使用されている。DIALSサービスを利用する際は、プッシュホンのボタン面に専用のオーバーレイシートを付ける。これは「赤ボタン + 数字」で入力できる記号がプリントされたもので、各数字ボタンに次の記号が付帯される。この内、一つのボタンに複数の記号が割り振られているものについては、前後の入力から自動的に判別される。計算を行う場合は、電話機の受話器を上げセンター番号をダイヤルする。センターと繋がると「プップップッ…」という断続音でセンター待機中の合図が聞こえるので、プッシュボタンで計算式を入力する。入力中に'を押すと、途中まで入力した計算式を読み上げてくれる。また'を押すと直前の入力をクリア、を押すと入力全体がクリアされる。計算式を入力し終えたら、最後に'を押すと回答が音声で読み上げられる。もう一度聞きたい場合は'を押すと、回答が復唱される。またを押すと、浮動小数点形式に変換して回答が復唱される。回答のうち数値は、位取りは入らず数字の羅列で読み上げられる。計算式が長くなる場合や、途中までの式を繰り返し使用したい場合は、式の途中で'を押すことで区切り記号が挿入され、'で区切り記号以降のみをクリアすることができる。計算を終えセンターの利用を終了する場合は、単純に受話器を置いて通話を切ればよい。計算の有効桁数は標準で7桁であるが、を入力することで倍精度(14桁)に切り替えることができる。7桁に戻す場合は一旦電話を切りセンターに再接続する必要がある。計算結果が有効桁数を超えた場合は、最後の桁を四捨五入した浮動小数点形式で回答される。計算式の入力中に30秒間何も操作がない、またはセンター待機中に2分間何も操作がないと、自動的にセンターとの接続が切れて話中状態となる。それを防ぐ場合はを押すと「ツギ ヘ ドウゾ」と音声が帰ってきて、待ち時間が2分にリセットされる。またサービス終了時刻(20時)を過ぎると、回答の後ろに「○フン ゴ セツダン シマス」という切断予告が付加されるようになる。直接計算は、電卓のように数式を順に入力していき、最後にを押す。算術通り乗除算は加減算に優先される。四則と括弧の他に、以下の特殊演算子が使用できる。「 F 《番号》 (…) 」で基本関数が使用できる。関数の引数は括弧で囲む必要がある。主な関数に以下の物がある。「 《数値または計算式》 : R 」で、任意の数値や計算結果をレジスタに記憶させることができる。レジスタ R は R ~ R の10レジスタが用意されている。"n" の指定を省略した場合は R になる。R と R は加算レジスタで、代入した値が元の値に積算されていく。加算レジスタをクリアする場合は -R を R に代入して相殺させる、またはで全ての加算レジスタをクリアすることができる。定義計算は、あらかじめ「 formula_1 : 《計算式》 」で変数を含む計算式を定義しておき、「 D ( formula_2, formula_2 … ) 」で変数に値を与えることで答えを求める。"n" には 1 ~ 5 が使用でき、最大5種類の定義式を同時に使用することができる。"n" の指定を省略した場合は1になる。変数 formula_2 は formula_2 ~ formula_2 の最大10変数が一つの定義式で使用できる。"m" の指定を省略した場合は formula_2 になる。ライブラリ計算は「 L 《ライブラリ番号》 ( "P
出典:wikipedia
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