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タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦

タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦(タイコンデロガきゅう ミサイルじゅんようかん、Ticonderoga Class guided missile cruiser)は、アメリカ海軍のミサイル巡洋艦の艦級。初の実用イージス艦として1983年から就役し、1994年までに同型艦27隻が就役した。アメリカ海軍の巡洋艦としては、クリーブランド級軽巡洋艦と並び最多建造数を誇っているほか、1999年にカリフォルニア級原子力ミサイル巡洋艦が退役したため、アメリカ海軍が保有する唯一の巡洋艦となっている。本級は、アメリカ海軍が新世代の防空戦闘システムとして開発したイージスシステムをはじめて搭載したミサイル巡洋艦。登場以来現在に至るまで、最有力の防空艦として空母戦闘群(現 空母打撃群)の対空防御をになっているほか、トマホーク武器システムによる対地集中精密攻撃、自艦装備のソナーおよびLAMPSヘリコプターによる対潜哨戒など、多任務に運用できる汎用艦である。本級はミサイル巡洋艦ではあるが、駆逐艦であるスプルーアンス級をベースとして設計されている。これは、イージスシステムが極めて高価であり、船体に投入できる予算が限られていたことによるものであり、また、スプルーアンス級が、当初より防空艦の派生を前提とした余裕のある設計を行なっていたためでもあった。しかし、スプルーアンス級の設計当初に想定されていた防空システムは、より小規模な旧式のターターD・システムであった。このため、イージスシステムを積み込むにはやや手狭であり、フェーズドアレイレーダーの設置箇所の分散、上部構造物の大型化といった問題を生じた。なお、駆逐艦をベースとすることから、計画当初、本級はミサイル駆逐艦に分類されていた。しかし、イージスシステムの極めて強力なC4I能力と対空監視能力をいかして、艦隊の防空指揮所として運用することが構想されたことから、1番艦の建造途中でミサイル巡洋艦に艦種変更された。この艦種変更には、同時期の巡洋艦よりも強力な駆逐艦という矛盾を避け、また、大佐の艦長ポストを確保する意味もあったといわれる。イージスシステムの継続的な改良により生じた複数のバージョンと上部構造物の大型化に対する重心低下策を合わせ、通称の0を合わせると5つのベースラインが存在する。このうち、ベースライン1以前の艦に搭載した旧式のMk 26ミサイル発射機が弾道ミサイル迎撃用のRIM-161スタンダード・ミサイル3 (SM-3)や対地精密攻撃用のトマホークに対応できず維持コストに見合う運用の柔軟性を発揮できないことから、最初期モデルの通称ベースライン0の艦は2004年中、ベースライン1の艦も2005年までに全艦が退役した。本級のイージスシステムは、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦のものよりも優れた対空戦闘能力を備えているほか、指揮統制や情報収集・分析などC4I能力にも優れており、今後も、後継となるミサイル巡洋艦の就役までは、防空中枢艦として活躍するものと見られている。2015年にはアメリカのアジア重視戦略(リバランス)の一環により、日本の横須賀基地に、タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦「チャンセラーズビル」が配備され、大幅な抑止力強化を実現した。本級は、長期的な計画に則って開発・建造されたというよりは、いくつかの事情が複合的に作用した結果の産物である。1950年代末より、ソビエト連邦においては対艦ミサイルの大量配備が進んでおり、複数のミサイルによる同時攻撃(飽和攻撃)を受けた場合、この時点でアメリカ海軍が有する防空システムでは対処困難であることが予想された。このことから、アメリカ海軍は、より高性能な防空システムを模索しはじめていた。しかし、最初の試みであったタイフォン・システムの開発は挫折し、より漸進的な防空システムとして、既存のターター・システムを発展させたターター-D・システムを構想したものの、この開発も難航した上、あくまで時間稼ぎにしかならないことは明白であった。一方、次世代防空システムの本命であったイージスシステムは、綿密なコンセプト開発が奏功し、1975年より洋上試験に入っていて、実用化も間近と考えられていた。イージス計画のプログラム・マネジャーであったウェイン・E・マイヤーは、イージス艦の卓越したC4I能力に着目し、これをコマンドセンターとして活用することを提唱した。すなわち、イージスシステム搭載巡洋艦の艦長が対空戦闘指揮官として、空母戦闘群(現 空母打撃群)全体の対空戦闘を指揮するというものであった。そのプラットフォームとしては、当初、原子力推進の強力な打撃巡洋艦が構想されたが、これはコスト面の問題から放棄され、続いて構想された改バージニア級原子力ミサイル巡洋艦(CGN-42)も中止された。ここでマイヤーが注目したのが、当時整備計画が進んでいたスプルーアンス級駆逐艦であった。スプルーアンス級は、本来、共通の設計に基づいて対潜艦としてのDXと防空艦としてのDXGを建造するという構想のDX(対潜艦)として開発されており、したがって、その設計には、防空システムを搭載できるだけの余裕が織り込まれていた。このことから、実現しなかったDXG計画にかわって、同級をもとにしたイージス艦の開発が決定された。このような経緯から、本級は当初、ミサイル駆逐艦(DDG-47級)として計画されていたが、期待される任務や性能を考慮して、1番艦の建造途中で、種別はミサイル巡洋艦(CG-47)に変更された。本級の船体はスプルーアンス級駆逐艦と同一である。機関構成もそれを踏襲しており、ゼネラル・エレクトリック LM2500 ガスタービンエンジン2基ずつを2軸に配したCOGAG構成となっている。機関出力も変わらず80,000馬力であるが、排水量が増えているため、最大速力はスプルーアンス級よりやや落ちている。本級は、イージスシステムの搭載によって、原型艦よりも上部構造物が大型化している。また、スプルーアンス級の船体を使用するという制約は、レーダー配置などの合理化を妨げ、たとえばSPY-1レーダーは、本来は艦橋構造物に4基のアンテナを集中配置するようになっていたものを前後に分離せざるをえなくなった。このことによって艦の安定性が大きく損なわれたことから、3番艦以降では、部材の変更や四脚マストの三脚化といった事後改装で軽量化に努めている。本級の建造に当たっては、マイヤー提督率いるPMS-400プロジェクト・チームにより、徹底したシステム統合が行なわれた。これにより、本級の搭載するすべての武器システムは、イージスシステム(AWS Mk.7)の戦術情報処理装置である指揮決定システム (C&D) および武器管制システム (WCS) を中核として統合されることとなっている。本級のC4I装備の根幹となるのが、イージスシステム(AWS Mk.7)の戦術情報処理装置である指揮決定システム (C&D) および武器管制システム (WCS) である。本級においては、CIC装備のイージス・ディスプレイ・システム(ADS)が、アーレイ・バーク級のものよりも大型で状況把握力に優れたものとなっているが、これは、本級が防空中枢艦として、指揮統制能力を強化したためである。また、情報収集・分析能力についても、航空母艦(ニミッツ級)や強襲揚陸艦(タラワ級、ワスプ級)に準じたものとなっていると考えられている。本級の対空戦闘システムであり、また指揮決定および武器管制の中核となるのがイージス武器システム (AWS)である。本級の外見上で最大の特徴は、前後の上部構造物に2基ずつ(前部の構造物には前方と右舷に、後部の構造物には後方と左舷に設置されている)が貼り付けられたAN/SPY-1フェーズドアレイレーダーである。これはイージスシステムの中心であり、その主たるセンサーである。最大探知距離は500 km、同時に追尾できる目標数は200以上と言われている。本級は当初、スタンダード・ミサイルの発射機としては、連装のMk 26 GMLSを使用していた。これは、ターター-D・システム向けに開発されて、バージニア級原子力ミサイル巡洋艦およびキッド級ミサイル駆逐艦において、スタンダードSM-1MRを運用していたものと同機種である。これは、従来使用されてきた単装のMk 13 GMLSよりも即応能力・連射能力に優れているが、やはりミサイルをむきだしに装填するために抗堪性に劣り、また、使用できるミサイルの種類も少なく、スタンダードMRとアスロックのみであった。その後、6番艦以降より、新開発のミサイル垂直発射装置(VLS)であるMk 41 mod 0が搭載されるようになった。これは、61セルのMk 158発射機2基を前後に搭載したもので、垂直発射方式の採用により、抗堪性、即応性、連射能力のいずれもが向上した。Mk 41 VLSは、スタンダードミサイルおよびESSMによる対空多目標対処、トマホーク巡航ミサイルによる対地精密集中攻撃、さらには自艦に近接した潜水艦脅威に対する迅速な垂直発射式アスロック(VLA)発射など、本級の戦闘力の相当部分をつかさどっている。イージスシステムの対空戦闘において、攻撃の最終段階を担うのが射撃指揮システムMk 99である。Mk 99の一部として、スタンダードミサイルの終末誘導を行なうイルミネーターとして、AN/SPG-62を前後に2基ずつの計4基搭載する。このレーダー1基で4発前後のスタンダードミサイルが誘導可能といわれており、これを4基搭載する本級は、最大で16発前後のスタンダードミサイルを同時に誘導できることになる。本艦のイージスシステムは後続のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦を上回る処理能力を有するため、MD(ミサイル防衛)構想の中核となることが期待されている。「CG-67 シャイロー」は初のMD対応艦としてシステムのアップデート、SM-3の搭載など所要の改装を施された。イージスシステムが対空戦闘を担ったのと同様に、対潜戦闘を担うのがSQQ-89統合対潜システムである。ただし、イージスシステムが目標の探知から脅威度判定・攻撃指令、射撃指揮から実際の火力発揮までを包括していたのに対し、SQQ-89は意思決定機能を持たないことから、そのコンセプトは、むしろイージスシステムの前任者であるターターD・システムに近い。SQQ-89は、本級の原型艦であるスプルーアンス級駆逐艦においてはじめて実用化されたもので、本級でも引き続き搭載される。本級が当初搭載していたAN/SQQ-89(V)1は、によって構成されていた。対潜情報処理は、依然として人力に頼る部分が大きいため、SQS-53およびSQR-19の情報は直接にMk 116対潜攻撃指揮装置に入力されており、LAMPSが投射したソノブイの情報のみが、SQQ-28によってAWSの戦術情報処理装置に入力された後、Mk 116に伝えられている。Mk 116対潜攻撃指揮装置は、武器管制装置と射撃管制装置の役割を兼ねるものであり、これらの情報をもとに、Mk 32三連装短魚雷発射管またはVLAによる攻撃を管制する。トマホーク武器システムは、長距離の対地集中精密攻撃を担当する武器システムであり、従来は空母や船団などのHVU護衛という守勢的兵種に甘んじてきた水上戦闘艦に、攻勢的兵種としての地歩を付与した。TWSは、その性格上、艦上に配置される要素が極めて少ない。例えばAWSにおいては、任務が守勢的なものであり、また多くの場合は急を要するものであるので、攻撃目標の選定は、SPY-1レーダーからの情報をもとに、艦上の戦術情報処理装置およびオペレータが実施する。これに対し、TWSは長射程であり、かつ攻勢的な作戦を実施するため、その攻撃目標の選定は、上級司令部や支援部隊、宇宙監視・通信システムなど、艦外の各種システムからの情報をもとに、艦長の厳格な直率によって実施される。さらに、AWSでは上述したような膨大な装備が必要となるが、TWSで艦上に配置されるのは、トマホーク巡航ミサイル本体と、それを発射するためのMk 41 VLS、攻撃計画策定を実施する洋上計画システム (APS)と、直接に攻撃管制を行なうトマホーク武器管制システム (TWCS)のみである。TWSは、投射できる火力量そのものは決して多くないとはいえ、極めて高精度の攻撃を実施でき、かつ、攻撃側の人的な損害の恐れが無いため、とくに非対称戦における介入手段として多用される。ただし、本級は防空艦としての活動が主であり、Mk 41 VLSのセルの大部分はスタンダードSAMによって占められているため、トマホーク発射艦としての任務はアーレイ・バーク級が行なうことが多く、本級の任務におけるトマホークシステムの価値は決して高くない。本級は、スプルーアンス級とまったく同等の航空運用設備を有しており、ここから、LAMPSヘリコプター2機を運用できる。LAMPSは、ヘリコプターを水上艦の戦闘システムの一部として、そのセンサーや攻撃手段の三次元的な延長として運用するというシステムである。単なる対潜哨戒機としての任務だけではなく、対水上打撃任務においては目標捜索を行ない、必要に応じて自らも空対艦ミサイルによって攻撃を実施する。また、副次任務として、捜索救難や電子戦、補給輸送から指揮連絡、空対地ミサイルによる沿岸目標の攻撃に至るまで、多目的に用いられる。初期に開発されてSH-2D(後にはその強化型であるSH-2F/G)を使用するLAMPS Mk I、新型の機体に新型の機器を搭載したSH-60Bを使用するLAMPS Mk IIIがあるが、本級においては、ベースライン0ではLAMPS Mk Iが、ベースライン1以降ではLAMPS Mk IIIが搭載された。本級は、イージス近代化(AMOD)計画の一環として、巡洋艦近代化計画と称する大規模な近代化改修を受けつつある。この改修の概要は下記のとおりである。本級の後継として計画されていたCG(X)計画の中止を受けて計画は加速されており、改修初番艦の「CG-52 バンカー・ヒル」は、既に2010年に工事を完了して艦隊復帰している。本級は4つのサブタイプに分けられる。初期型である1~5番艦はベースライン1、Mk 41VLSを搭載した6~12番艦はベースライン2、AN/SPY-1Bレーダーを搭載した13~18番艦はベースライン3、AN/SPY-1B(D)を搭載した19~27番艦はベースライン4と称される。ベースライン1のうち3~5番艦は重量軽減対策が施されているため、1,2番艦を特にベースライン0と分類する例もある。

出典:wikipedia

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