旧伊達郡役所(きゅうだてぐんやくしょ)は、福島県伊達郡桑折町に残る明治時代初期の洋風庁舎である。伊達郡の郡役所は1879年に保原町に設置されたが、桑折町の有志が誘致運動を行ったことにより1883年(明治16年)4月に桑折町に移された。その際に新築された庁舎が、現在も残る旧伊達郡役所の建物である。廃止になるまでの約43年間、郡行政の中心的役割を果たし、廃止後も県の出先機関として利用されていたが、1974年3月にその役目を終えた。1977年6月27日に、国の重要文化財に指定される。塔屋は振動のため1887年に撤去されていたが、1979年の工事で当初の形に復元された。東日本大震災で被害を受けたが、耐震補強を含めた修復工事を行い2014年4月1日に再オープンした。震災前は、年間4000人の観光客が訪れる町のシンボルとなっていた。地元大工の山内幸之助・銀作の手による、擬洋風建築である。郡役所で遺存している建物のうちでは最大規模を持つ。質がよく改変も少ないことから、明治初期の建築の特徴をよく示している。基礎は切石を積み、北海道及び東北地方の重要建造物と同様に、ベランダを張り出したペンキ塗下見板壁になっている。正面は総二階建、中央塔屋を設け、軒は化粧垂木様飾りに円形刳り蛇腹、窓はすべてガラス入りの上げ下げ窓と洋風を模している。
出典:wikipedia
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