班 倢伃(はん しょうよ、生没年不詳)は、中国前漢の成帝の側室。班況の娘で、班固や班超の従祖母に当たる女性。倢伃とは女官の名称で「婕妤」とも書く。成帝の寵愛を得たが、後に趙飛燕に愛顧を奪われ、大后を長信宮に供養することを理由に退いた。長信宮に世を避けた倢伃は、悲しんで「怨歌行」を作る。その詩は『文選』『玉台新詠』『楽府詩集』『古詩源』などに載せられる。失寵した女性の象徴として、詩の主題にあつかわれることが多い。晋の陸機や唐の王維、王昌齢「西宮春怨・長信秋詞」などがそれである。『漢書』外戚伝・顔師古注に、彼女の伝がある。ただし、班倢伃の甥の子である班固の記した『漢書』外戚伝には、班倢伃の「自傷賦」は載せているが、「怨歌行」については記すところがない。また劉勰『文心雕龍・明詩』では、前漢には五言詩は存在せず、班倢伃の詩といわれているものは後世のものではないかと疑っている。『文選』の李善注によると、「怨歌行」は本来無関係な詩であったのを班倢伃に仮託したものだという。班倢伃の詩とされるものには、ほかに『古文苑』に載せる「擣素賦」があるが、これも真作かどうか疑わしい。成帝が寵愛のあまり車に一緒に乗るように言ったとき、班倢伃は「昔の絵画を見ると聖賢と呼ばれる君主はみな立派な臣を従え、王朝の末の天子はみなその側に気に入りの女を侍らせております」と言って断った故事から。
出典:wikipedia
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