093型原子力潜水艦は、中国人民解放軍海軍の原子力潜水艦である。NATOコードネームは商級(Shang)。旧式化した091型（漢級）の後継として開発された中国人民解放軍海軍で二番目の攻撃型原潜である。ロシアからヴィクターIII型原子力潜水艦の技術を導入して静粛性の向上を図っている。ただし、司令塔の形状はヴィクター型と全く異なり、潜舵も司令塔取り付けであるなど、外形は全く異なる。アメリカ海軍の評価では、静粛性もヴィクターIII型に劣るとされている。2007年になると、この艦の発展型である094型が航海している様子が撮影され、本艦が実戦配備されている可能性が濃厚となった。また、2007年8月には、中国の軍の公式雑誌「現代艦船」で写真が公開され、同時に技術的課題が解決され、2006年の12月に一番艦が就役(配備)したと伝えた公開された写真。1番艦は1994年建造開始のため、就役まで12年を要しているが、2番艦は2000年建造開始、2007年就役と建造期間は短縮されている。093型の後継として、静粛性が向上し、対地攻撃力を増した、095型が開発中と推測されており、早ければ2010年代後半、遅くとも2020年代前半には就役すると見込まれている。中国人民解放軍海軍が技術や兵站上の問題を改善し、潜水艦の遠洋航海に乗り出したのは、事実上2000年代の半ばからと、その期間は未だ長くはない。その中でもって、093型は遠距離展開を図っており、2014年にはインド洋において哨戒活動を行っている。

出典:wikipedia