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ネコザメ目

ネコザメ目 はサメの目の一つ。1科1属9種の現生種を含む。太平洋とインド洋の熱帯から温帯の沿岸海域に分布し、日本近海ではネコザメとシマネコザメが見られる。大西洋には分布しない。鰓裂は5対。2基の背鰭をもち、その前縁に棘を備える。臀鰭をもつ。ネコザメ目の最大種はポートジャクソンネコザメで、全長165cmに達する。その他は最大全長1m-1.2m程度で、1mを超えない種もいる。水温21度以上の暖かい海の海底に生息する。潮間帯から水深275mの深さまで見られるが、普通は水深100mより浅い場所で生活する。動きはゆっくりで、夜行性である。岩場や海中林、砂泥質の海底などを好む。主に底生性の無脊椎動物を捕食する。臼歯状の硬い歯でウニやサザエなどの殻を砕いて食べる。他にも甲殻類や貝類などを幅広く捕食する。繁殖形態は全て卵生である。らせん状のひだをもつ独特な形状の卵を産む。ネコザメ目はネコザメ科の1科のみ。1793年に記載されたポートジャクソンネコザメが、ネコザメ類としては最初に発見された種である。はじめは "Squalus portus jacksoni" として "Squalus" 属に分類されたが、19世紀に入ると独立の属としてネコザメ属 "Heterodontus" が認められた。19世紀中頃のGray (1851) によりSqualidae 科の下位分類群としてHeterodontina 族 (tribe) が提唱され、これが後にネコザメ科 Heterodontidae に格上げされた。さらに1885年にはGarmanがネコザメ科を他のいずれの科とも結びつかない独立したグループ (Heterodonti) とみなす考えを発表。20世紀前半にはネコザメ目 Heterodontiformes が設定され、定着した。ネコザメ目は、ネズミザメ目、メジロザメ目、テンジクザメ目と近縁であり、この3つのグループと姉妹群関係にあるとされる。ネコザメ属 に9種が属する。化石種を含めると、ネコザメ科 Heterodontidae には次の3属が属した。その内2属はジュラ紀に絶滅している。

出典:wikipedia

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