金剛山歌劇団(こんごうざんかげきだん)は、1955年に日本で設立された北朝鮮が国外におく唯一の芸術団体である。各地で公演を行っているほか、本国の北朝鮮とも交流している。金剛山の由来は、朝鮮半島東部にある名勝・金剛山にちなんでいる。1955年に「在日朝鮮中央芸術団」の名称で創設される。1974年に現在の「金剛山歌劇団」に改称される。使途等報告書に記載されていた実行委員会の所在地と朝鮮総連北海道本部の住所は同じであり、在日本朝鮮人総連合会傘下として巨額の献金を集める広告塔の役割を果たし、歌劇団の膨大な収益は朝鮮総連の重要な資金源になっていると指摘されている。また、朝鮮総連の元財政局幹部は著書で、バブル期には全国から在日企業家を公演に招待して、会場で何千万円もの献金を募ったこともあり、1回の公演で億円単位の金が集まったことや、大半が朝鮮総連や朝鮮学校の運営費に回されたことを記している。以前は、在日朝鮮人で占められていた公演の観客も、2011年の時点では7割が日本人になっている模様。バブル崩壊を境に在日企業家からの出資は目に見えて減っており、金日成を礼賛する政治色が強すぎる公演内容から観客離れも起きていた中、北朝鮮による拉致事件やミサイル発射をきっかけに後援をとりやめる自治体が相次いだことや、総書記の金正日から「歌劇団は日本向けにやりなさい」という指示が出されたとされることから、日本人観客を意識して北朝鮮礼賛の政治色を薄め公演内容をソフト化した演目が作られるようになった。札幌公演の後援団体となっている札幌市も「条件として舞台で政治的発言がないよう求めている」と言っていると、札幌市の担当者は述べている。元朝鮮総連関係者は、在日朝鮮人社会で華とされた歌劇団員だが、団員らの給与は非常に少なく多くはアルバイトをしながら活動しているため最近は団員離れも進んでおり、生活できずに辞めるメンバーもいると述べているが、そのような困窮の中でも、2011年に中部地方の公演で集まった約550万円の収入の半分近くは朝鮮学校の運営費に回されたとされており、朝鮮総連は容赦なく広告費の吸い上げを行っている。日本の民主党北海道総支部連合会が政党交付金を使って金剛山歌劇団の札幌公演パンフレットに2001年から2010年にわたって広告を出していた。パンフレットは広告出稿団体などに対してのみ提供されている非売品で、2010年10月に開かれた札幌公演のパンフレットには1ページ目に民主党の全面広告が載っており、「歓迎 金剛山歌劇団」という文字の下に民主党北海道総支部連合会と北海道議会における民主党会派の名前が記載されていた。関係者の証言や政党交付金使途等報告書によると、民主党北海道総支部連合会は2005年を除いた2001年から2010年までの間、歌劇団の札幌公演を主催する実行委員会に毎年5万〜10万円を広告料として支出。支出総額は計50万円。北海道連の広告は、歌劇団の集金力が弱まり、公演内容がソフト化した時期から始まっていた。金剛山歌劇団の2010年10月札幌公演のパンフレットは全68ページで、そのうち56ページがパチンコ店、焼き肉店の他に、日本の大手自動車メーカー、大手住宅メーカー、有名ホテルなどの広告で占められていた。歌劇団の実態に詳しい関係者は、ここ数年におけるパンフレット広告は、大半が会社名や住所、電話番号だけを記した簡素な広告だが、掲載する広告費は一般に、1ページ10万円、半ページ5万円、4分の1ページ2万5000円で、札幌公演の広告だけで560万円が集まった計算になることを述べており、元朝鮮総連関係者も「芸術という看板がある上、在日企業にとって広告費として税務処理ができるメリットがあり、朝鮮総連への献金に歌劇団の広告が使われるようになった。以前はこの何倍もの広告費を取り、地方公演では、運営費を除いた残りの8割が朝鮮総連中央本部に、2割が地方本部に渡った」と述べている。拉致被害者や家族らの支援組織・救う会会長で東京基督教大学の教授・西岡力は「北朝鮮に制裁をしているのに、民主党が税金を使って北朝鮮や朝鮮総連の体制を支えているようなもの。菅直人首相は党代表として見解を明らかにすべきだ」と述べており、このことを報じた産経新聞では、民主党北海道総支部連合会が広告を出したことで、日本企業などの広告主にも影響を与えた可能性や、集客のための呼び水になっている可能性があることを指摘している。
出典:wikipedia
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