Jane(ジエーン)は、Microsoft Windowsで動作する2ちゃんねるブラウザである。Janeは2001年に公開され、翌年にOpenJaneとなり、その後の約10年間で約222万回(2012年4月)ダウンロードされたユーザー数の多い2ちゃんねるブラウザである。Delphi製のネイティブアプリケーションであり、Windows95のような古いパソコンにも対応している。開発者にも人気で、JaneViewやJaneXeno、JaneStyleなどの多くの派生版が作られた。Janeとその派生版は描画エンジンによって、2つの系統に分けることが出来る。1つは描画エンジンにInternet ExplorerのTridentを用いる「IE版」であり、もう1つは独自の描画エンジンを用いる「Doe版」(ドゥー)である。IE版の特徴はスキンのカスタマイズによる拡張性であり、Doe版の特徴は安定性と高速性である。Janeのソフトウェア開発工程は当初からアジャイル型であった。2ちゃんねるのソフトウェア板で開発者と利用者が対話を行い、成果物を出し合い、新規の開発者が飛び入りで参加して更に開発が進むという好循環があったようである。新規参入の増加に対応して、開発者や利用者がテンプレや用語集を自発的に整備して、効率的なコミュニケーションを心がけた。最初のFAQ集「Jane FAQ」は、利用者のFAQ.Gxzsが2002年4月頃に開設したと言われている。「Jane+」は2003年ごろ「おさ」が開設したようである。Janeのコミュニティはユーザーエンゲージメントが高く、熱狂的な利用者が開発者になる場合もあった。例えばJane+の「おさ」は2004年にOpen Janeの開発に加わった。Jane Styleの山下のようにプログラミングを一から勉強して、利用者が数十万人も居る派生版を作った事例もある。またスキンと呼ばれるデザイン部品が流通しており、「しぃファン」のようにデザインの分野で活躍した開発者も居た。Jane(IE版)の名前の由来は2ちゃんねる用語の「 (・∀・)ジサクジエーン(自作自演)」であり、Jane Doe(独自版)の由来は英語で姓名不詳の女性を意味する「Jane Doe」を、2ちゃんねるの特徴である「名無し」に掛けたとする説が昔からある。Janeの初代開発者はTwiddleで、「test」や「630」「457」などの匿名の開発者が派生版を作り、「サ骨」や「521」などの協力を得てOpen Janeの基礎を固めて行ったようである。2002年5月、匿名のファンによってSourceForge.JPにOpenJaneのコミュニティが立てられた。7月には「457」の他に「test」も参加し、8月に最初のOpenJaneを公開した。10月にはOpenJaneDoeも公開し、2年後の2004年8月までにOpenJaneのアップデートを25回、OpenJaneDoeを22回行った。ここで一旦開発の終了を検討したが、他の派生版の開発者などが引き継いだため、開発は継続されることになった。その後開発に参加した「184」は2005年頃、「EUCログを検索できないバグ、したらば過去ログ対応、jconvert」などの修正作業を行っていたようである。また「要望がある機能に対する私論」も考えていたらしい。しかし2004年8月以降のアップデートはOpenJaneの3回だけで、2006年6月で事実上開発は停止している。「J典」が列挙している派生版は、2003年が15件、2004年が22件(うち開発終了が4件)、2012年が28件(うち開発終了が15件)である。OpenJaneには多数の派生版が存在する。ここでは現在主流の派生版を紹介する。※ 携帯電話用プロキシタイプの2ちゃんねるブラウザJaneMobileは、Janeを名乗っているが本シリーズとは全く関係はない。
出典:wikipedia
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