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ファラガット級駆逐艦 (1958)

ファラガット級駆逐艦() は、アメリカ海軍のミサイル嚮導駆逐艦(当時は"ミサイル・フリゲート"と呼称; 後にミサイル駆逐艦に種別変更)の艦級。どの艦をネームシップと扱うかによって、クーンツ級駆逐艦() とされる場合もある。基本計画番号はSCB142。アメリカ海軍初の新造ミサイル艦であり、1956年・1957年度計画で10隻が建造されて、1960年より順次に就役した。空母戦闘群の艦隊防空の一翼を担って活躍したが、老朽化に伴い、1993年までに運用を終了した。第二次世界大戦中、アメリカ海軍ではいわゆる"防空巡洋艦"としてアトランタ級軽巡洋艦が運用されており、38口径5インチ緩射砲12-16門という強大な対空砲火力は、艦隊の広域防空能力の強化に大きく貢献した。しかし戦争末期には経空脅威の増大に対して射程不足が指摘され、またこのような防空巡洋艦はコストパフォーマンスに欠けるとも評価されたことから、広域防空艦としては、大射程・高発射速度のMk.42 54口径5インチ単装速射砲を搭載した嚮導駆逐艦(DL)や駆逐艦(DD)が用いられることになった。DLとしては1948年度計画よりミッチャー級が、DDとしては1953年度計画より、ミッチャー級を小型化した設計のフォレスト・シャーマン級が整備された。そして1955年ごろより、次世代の高速艦隊護衛艦(Fast task force escort)となる砲装型DLとして計画されたのが本級であり、1956年度計画で3隻が予算化された。一方、アメリカ海軍は、第二次世界大戦末期より、全く新しい艦隊防空火力として艦対空ミサイルの開発に着手していた。いくつかの応急的なミサイル開発計画が実施されたのち、1944年にバンブルビー計画が開始され、その最初の成果であるテリアミサイルは1956年には実戦配備された。これを受けて、本級は同ミサイルを搭載する防空ミサイル艦へと計画変更されることとなり、同年、ミサイル嚮導駆逐艦(DLG)へと種別変更された。本級はこの新艦種に種別された初の艦級であった。なおこのとき、「ファラガット」以下3隻は、上記の通り既に砲装型DLとして予算成立していたことから、設計変更しての発注が遅れ、当初よりDLGとして計画された4番艦「クーンツ」が先行して建造が進められたことから、こちらがネームシップとして扱われることもある。本級の設計は、おおむね、先行して建造された砲装型DLであるミッチャー級(のちに駆逐艦に再種別)の発展型とされており、フレッチャー級駆逐艦の系譜を引き継ぐ平甲板船型も踏襲された。ただしテリア・システムおよび付随する各種の電子機器(レーダーなど)を収容するため、排水量はさらに増大した。特に上部構造物は大型化しており、トップヘビーを避けるためにアルミニウム合金が多用されている。主機関はミッチャー級後期建造艦と同一形式とされており、蒸気圧力、温度510℃の高圧高温ボイラー(いわゆる"Twelve Hundred Pounder")が踏襲された。また蒸気タービンとしても、高・中圧タービンと低圧・後進タービンの2車室を備えた2胴式・2段減速のギヤード・タービンが引き続き採用された。ボイラー2缶とタービン1基をセットにして、両舷2軸を駆動するため2組を搭載しており、機関配置としては、艦首側から前部缶室・前部機械室・後部缶室・後部機械室が並ぶシフト配置とされている。2次元式の対空捜索レーダーとしてはAN/SPS-29、また対水上捜索用レーダーとしてはAN/SPS-10が搭載された。また、先行してテリアミサイルを搭載したボストン級ミサイル巡洋艦では、目標の高度を知るため高度測定レーダーが搭載されていたのに対し、本級では、アメリカ海軍初の実用3次元レーダーであるAN/SPS-39が搭載された。これは1960年に実戦配備されたばかりの新鋭機であり、以後、米海軍などの防空ミサイル艦には必須の装備となった。電子戦支援(ESM)用の電波探知装置としては、当初はAN/URD-4 UHF/DFが搭載されたが、のちに標準的なAN/WLR-1に換装され、さらにAN/WLR-11レーダー警報受信機が追加されたほか、電子攻撃用のAN/ULQ-6電波妨害装置も追加装備された。これらは、1982年の改修でまとめてAN/SLQ-32(V)3電波探知妨害装置に更新された。ソナーとしては、当初はAN/SQS-4が検討されたが、後にアスロックの搭載が決定されたことから、これと組み合わされるAN/SQS-23に変更された。また1959年、当時建造途上であった5番艦「キング」および6番艦「マハン」に対して海軍戦術情報システム(NTDS)を搭載することが決定された。両艦に搭載されたシステムはCP-642コンピュータ2基を使用したものであり、NTDSは、両艦と空母「オリスカニー」で洋上運用試験を受けたのち、1963年には制式採用された。その後、1968年から1975年にかけて、電装品の更新を中心にした改修が行われ、両艦以外の本級もNTDSを搭載したほか、AN/SPS-29はAN/SPS-49に、AN/SPS-39はAN/SPS-48に、またミサイル射撃指揮用のAN/SPQ-5はAN/SPG-55Bに更新された。上記の通り、本級は元来はミッチャー級を発展させた砲装型DLとして計画されており、前後甲板および上部構造物上に、4基のMk.42をダブル・エンダーに配置する予定であった。しかしDLGとして計画変更されたことから、まず後部の2門が設計から削除され、後甲板上にはテリア・システムのMk.10 ミサイル連装発射機1基が、その直前の上部構造物上。2番煙突との間にはテリアのMk.76 ミサイル射撃指揮装置(GMFCS)のAN/SPQ-5射撃指揮レーダー2基が設置された。テリアがビームライディング誘導からセミアクティブ・レーダー・ホーミング誘導に移行するのに伴い、AN/SPQ-5はのちにAN/SPG-55に換装された。また使用するミサイルも、後にRIM-2テリアからRIM-67 スタンダードERに更新された。また1番艦の建造途中の段階で、上部構造物前端に設置されていた52番砲も削除され、かわってアスロック対潜ミサイル用のMk.16 8連装ミサイル発射機が設置された。これは、対空火力を弱体化するとともに建造の遅延にもつながることから、相当の議論が重ねられたが、当時の潜水艦脅威の深刻化を考慮して決定された。この結果、本級の主砲は、前甲板のMk.42 54口径5インチ単装速射砲1基となった。また近接防空用として、2番煙突側方の両舷側ブルワークにMk.33 3インチ連装速射砲が1基ずつ搭載された。砲射撃指揮装置(GFCS)としては、5インチ砲用にはMk.68が、また3インチ砲用にはMk.63が用いられた。その後、1970年代の近代化改装で、3インチ砲はハープーン艦対艦ミサイルに換装されており、これにより低下した近接防空力を補うため「クーンツ」艦上ではファランクスCIWSの搭載試験も行われたが、最終的に、余裕重量不足として装備は見送られた。本級は、テリア・システム搭載DLGの第1世代であったが、有力な広域防空能力を備えると評価され、翌年度計画から建造が開始されたターター・システム搭載ミサイル駆逐艦であるチャールズ・F・アダムズ級ミサイル駆逐艦とともに、艦隊防空の一翼を担った。なお本級は、従来の駆逐艦(DD/DDG)から差別化されたミサイル嚮導駆逐艦(ミサイル・フリゲート; DLG)として配備されたものの、1975年に行なわれた艦種の再分類に伴って、ミサイル駆逐艦(DDG)に変更された。他のDLGはいずれもミサイル巡洋艦(CG/CGN)とされており、本級はDDGに種別変更された唯一の艦級であった。

出典:wikipedia

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