ヴィットリオ・ヴェネト(、C 550)は、イタリア海軍のヘリコプター巡洋艦である。ヘリコプター巡洋艦としては、モスクワ級ヘリコプター巡洋艦に次ぐ大型艦であった。そしてその名はヴィットリオ・ヴェネト級戦艦のネームシップである「ヴィットリオ・ヴェネト」に次いで2隻目である。イタリア海軍では、1957-1958年度計画においてアンドレア・ドーリア級ヘリコプター巡洋艦3隻の建造を計画したものの、実際に建造が認められたのは2隻に留められた。このことから、本級の建造計画は、1959-1960年度計画において策定されたが、その設計は度々改訂された。なお、本級も2隻の建造が計画されたものの、2番艦「イタリア」の建造は延期され、最終的に軽空母「ジュゼッペ・ガリバルディ」となった。ヘリコプター格納庫については、アンドレア・ドーリア級ヘリコプター巡洋艦では船体上部構造物の一部を構成していたが、本艦ではヘリコプター甲板の船首側にエレベーターが設けられ、その直下の艦内にヘリコプター格納庫を設けている。搭載定数は、AB-212 ASWであれば6機、SH-3 シーキングであれば4機であるが、実際にはその1.5倍の9機/6機として知られている。ヘリコプター甲板は長さ40m×幅18.5mを確保した。建造後、1980年から1982年の改修により、テリア対空ミサイルはRIM-67 スタンダード (SM-1ER)に、40mm機関砲はダルドCIWSにそれぞれ更新され、テセオ対艦ミサイルにより対水上任務をもこなす艦隊旗艦として活動した。1997年には、アルバニアの暴動に際して派遣された多国籍軍の旗艦を務めたが、ヴロラ港沖の砂洲で座礁事故を起こしている。2003年に退役し、これを持ってEU諸国の海軍から巡洋艦は全て姿を消した。
出典:wikipedia
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