クリスティアン・リガノ（Christian Riganò、1974年5月25日 - ）は、イタリア・シチリア島近くの離島リーパリ出身のサッカー選手（FW）。愛称は「リガ」。シチリア島のメッシーナの北にある世界遺産の島、エオリア諸島のリーパリに生まれる。1993年、19歳の時に地元のクラブのリーパリに加入し、4年間（実働は3年間）安定した成績を上げてメッシーナに移籍。しかしメッシーナでは目立った結果を出せず、やはりシチリア島のクラブであるイジェア・ヴィルトゥスに移籍。2000年、リガノは初めてイタリア本土に渡り、プーリア州のクラブターラントに加入。2年間で41得点とセリエCでは別格の能力を示し、2002年、新しく創設されたフロレンティア・ヴィオラへ移籍。ほぼ1試合に1ゴールという驚異的なペースでゴールを量産し、セリエC2優勝の原動力となる。翌シーズン、特例としてセリエBに一気に昇格し、新たにACFフィオレンティーナを名乗ることになった旧フロレンティア・ヴィオラの中核としてセリエBを戦い、23得点を挙げてプレーオフ進出に貢献する。シーズン終盤に発症した怪我の為、ペルージャとの間で戦われたプレーオフに出場することは出来なかったが、リガノの代役エンリコ・ファンティーニのゴールでプレーオフを制し、セリエA昇格を果たした。2004-05シーズン、クラブはセリエB時代の選手と新しく大量に獲得した選手たちのマッチングに最後まで苦しんだが、リガノは控え中心の起用ながら30歳にして初めてのセリエAを経験。3ゴールを挙げた。なお、新生フィオレンティーナのセリエAデビュー戦となったローマ戦でキャプテン・マークを巻いていたのはリガノである。2005-06シーズンはエンポリにレンタル移籍し、ゴール数は少ないながらも前線のポストマンとしての役割を忠実に果たし、数多くの試合に出場した。2006-07シーズンは故郷にほど近いメッシーナに完全移籍。10月にはゴールランキングのトップを走る活躍であった。その後、故障で2ヶ月以上も出場出来ない時期があったが3月頃に復帰。最終的には27試合出場19得点の成績でランキング単独3位となった。2007-08シーズンはメッシーナのセリエB降格に伴い、初めて国外リーグ、リーガ・エスパニョーラのレバンテへ移籍。序盤はチームになじめなかったがハットトリックを達成するなど調子を上げ、前半戦を終えて4ゴールをマーク。しかし、チームの給料未納、同胞のイタリア人監督ジャンニ・デ・ビアージの更迭、さらにインテルナツィオナーレ・ミラノに所属していた元イタリア代表DFブルーノ・チリッロ、ACミランからレンタルされていたイタリア人GKマルコ・ストラーリなど主力の退団などの憂き目にあい、リガノも冬のマーケットでシエナへのレンタル移籍が決定、シーズン終了を待たずにイタリアへと帰国することになった。シエナでは僅か1ゴールに終わり、2008-2009シーズンはセリエC1のテルナーナ・カルチョへと移籍、5年ぶりに下部リーグでプレーすることとなった。

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