『ナポレオン・ダイナマイト』("Napoleon Dynamite")は、2004年のアメリカ映画。日本では劇場公開されず、『バス男』の邦題でDVD化された後、『ナポレオン・ダイナマイト』と改題された(後述の#日本参照)。アメリカで公開された20世紀フォックス配給のスクールコメディ映画。2004年にアメリカのミニシアターで小規模公開されていたが、口コミでの話題から全米公開のヒット作となった。構造としては本作の監督であるジャレッド・ヘスの、学生時代の習作である短編映画『Peluca』をベースとして大幅にふくらませたもので、そこで用いられていた演出や表現を散りばめて作られている。『ビバリーヒルズ青春白書』のような、都会の金持のかっこいい理想的な高校生活とはまったく対極的な、田舎のダサくて冴えない高校生たち3人の友情物語であり、思い出すのも恥ずかしいほど不器用な実際の青春時代というものを、オフビートかつコメディタッチで肯定的に描き出したことから、かえって多くの人々の郷愁と共感を呼んだ。また、いわゆるカルト映画の1つとも見なされており、「Vote For Pedro」(ペドロに一票を)と書かれたTシャツが業界人に流行しただけでなく、キャラクター人形などの関連商品展開も行われている。夫妻で共同脚本を担当したジャレッドとジェルーシャや主演俳優のジョン・ヘダーは、みなブリガム・ヤング大学の卒業生であり、敬虔なモルモン教徒でもある。そのため、この映画にはいわゆる「カース・ワード」(fuck, shit, ass)などは使われていない。日本では劇場公開されず、アメリカでの公開終了後に『バス男』という日本語題でビデオ映画として発表された(日本語での作品紹介の際は『ナポレオン・ダイナマイト』とカタカナ書きされていた)ビデオ発売時の日本語題『バス男』は、当時の日本でヒットしていた『電車男』にあやかったものであるが、主人公のナポレオンがバス通学をしているだけで、『電車男』に似ている要素はまったく存在しない。販促目的でつけられたこの日本語題は酷評されることが多く、「日本一最悪な日本語題」と言われることすらあった。このため日本でも原題そのままの『ナポレオン・ダイナマイト』で呼ばれることもあった。2013年10月には、電車男ブームに便乗したタイトルを付けたことに対する謝罪文を付けて、原題の『ナポレオン・ダイナマイト』へ改題して再発売された。アイダホ州の辺鄙な田舎町に住み、引きこもりの兄キップやオフロードバイクが趣味の祖母と3人暮らしのナポレオンは、見るからに冴えない高校生。自家用車もないため、小学生が主な乗客であるスクールバスで高校へ通っては、変わり者としていつも周囲に馬鹿にされ、いじめられている。ところが、祖母は砂漠でバイク事故に遭って入院し、かつてアメフトでレギュラーに選ばれず未だに未練がましく燻り続けている叔父のリコが、保護者代わりとして家にやってくる。また、学校では冴えない変わり者のデビーやメキシコ系移民の転校生ペドロが、ナポレオンと友達になる。すると、ペドロが「生徒会長選挙に立候補したい」と言い出す。ナポレオンとデビーは、なんとかペドロを当選させようと奔走する。括弧内の左側は役者、右側は日本語吹き替え。
出典:wikipedia
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