『トップシークレット』は、カプコンが制作した1987年3月稼働のアーケードゲーム。キャッチコピーは「ワイヤー・テクニックで侵入せよーー」。本項では、本作を基に作られた家庭用ゲーム機作品についても併せて記述する。『戦場の狼』に登場した主人公「スーパージョー」を操作し、制限時間内にスタート地点から上方向(もしくは右方向)にあるゴールへ到達することが目的のシューティングアクションゲームである。ワイヤーを利用した数々のユニークなアクションが特徴で、本作を基に様々な派生作品も作られている。本作自体の移植としては2006年3月2日発売のPlayStation 2版『カプコン クラシックス コレクション』(作品名は日本版だが、ゲーム内容は海外版のもの)や、海外では多数の8bitPCに移植された他、PlayStation Portable用ソフト『』にも収録されている。海外版の題名は"Bionic Commando(バイオニック コマンドー)"であり、ワイヤーも一種のバイオニックアームという設定となっている。派生作品もこの題名で統一されており、国内でも1992年以降の作品はそれに倣っている。基板は新旧2つのバージョンがあり、新バージョンではバグや難易度、その他細かな仕様が修正・変更されている。また、日本版と海外版とでは主人公のデザインに違いがあり、日本版は頭身が低く目も大きい、デフォルメされたデザインだが、海外版は目が小さく、頭身も高めのデザインへ変更された(同時に画面左下の残機表示のデザインも変更されている)。制作者は『戦場の狼』の制作者でもある藤原得郎。本作のワイヤーアクションは藤原得郎が本作を発売する4年前のコナミ在籍時代に製作したアクションゲーム『ロックンロープ』のワイヤーアクションで、ハード的に制約が多かったのでできなかったことを入れた発展形であると述べている。操作はレバー+2ボタン。1つ目のボタンで銃を発射して攻撃する。銃は水平方向にしか撃てないが、立ち状態としゃがみ状態とで異なる高さに撃ち分けることができる。2つ目のボタンは左手のワイヤーガンからワイヤーを発射する。通常は水平に発射され、レバーを入れながらボタンを押すことにより、真上・斜め上にも発射することができる。ワイヤーの先端が地形に接触するとそこに引っ掛かり、その状態からもう一度2つ目のボタンを押すことでワイヤーを巻き取り、その方向に移動する(途中で引っ掛けたワイヤーを離すことも可能)。主人公はジャンプをすることができないが、上方向にある足場(木の枝など)にワイヤーを引っ掛けて巻き取ることで、上方向に移動することができる。また斜め上方向に引っ掛けると、振り子の様に振幅し、振幅中にタイミング良くワイヤーを離すことで、横方向へ飛び、穴や敵の頭上を越えられる。また、その振幅する勢いで一部の敵を体当たりで弾き飛ばすこともできる。移動以外にも、ワイヤーで遠くのアイテムを引き寄せたり、一部の敵を転ばせたりできる。非常に広大な森の中に建設された敵の前線基地に侵入する。電気の流れる金柵や不発弾など、基地らしい構成物もあるが、同時に樹木や蜂の巣(攻撃を当てると無数の蜂が襲ってくる)といった自然物も多く見られる。一番上まで登っていけばステージクリアとなる。このステージのみに登場する人食いムササビは邪魔なときはワイヤーで追い払える。森を抜けた主人公は基地の外壁部分を登り、内部への侵入を敢行する。敵兵のバリエーションが豊かになり、砲台などのギミックも多彩となる。登っていくうちに夜となって多数のサーチライトが辺りを照らしだし、サーチライトの光に触れてしまうとトーチカから砲台が出現するギミックがある。本ステージのBGMは『ヒットラーの復活』やその派生作品でもアレンジ(短縮)版が使用されている。基地内への侵入に成功した主人公は、地下から基地内部へと侵入していく。トカゲのような生物がパイプを食い荒らしている下水道を経由し、工場施設へと出る。工場では二足歩行型兵器を操縦する小柄な兵士(兵器を破壊しても乗っていた兵士が攻撃してくる)の登場などで攻撃も一気に派手になり、足で踏み潰そうとしてくる巨大ロボットやクレーンなど、大型のギミックも登場する。また、所々で分厚いシャッターが行く手を阻む。シャッターはスイッチを破壊することで開けることができる。このステージと次のステージ4は、最後にいる白服の司令官を全員倒さないとステージクリアとならない。基地中心部へと進んでいくと、さらに多くのシャッターに守られた空間に到達する。そこを通過し、リフトに乗って基地上部へと辿り着くと、多数のヘリコプターや敵兵が主人公を取り囲み、攻撃を激しく仕掛けてくる。本ステージのBGMも『ヒットラーの復活』他で使用されている。主人公はミサイル発射台に辿りつくが、ミサイル発射のカウントダウンが始まってしまう。カウントが0になるまでに発射台を登りきり、発射装置を破壊しなければいけない。カウントダウンに間に合わなかった場合は残機を1つ失った上でステージ4に戻されてしまう。ミサイル発射を止めた後、逃亡する最高司令官を追跡して倒すとゲームクリアとなる。クリアボーナスとして100万点が入った後、より難易度の高い2周目に突入する。なお2周エンドであり3周目以降はない。『ヒットラーの復活』(正式名称『ヒットラーの復活 トップシークレット』)は、1988年7月20日発売のファミリーコンピュータ用アクションゲームである。サブタイトルに“トップシークレット”とあるが、ワイヤーアクションの要素以外はシステム、ストーリー共に一新されており、ワイヤーアクションそのものにも改良が施されている。ストーリーでは、主人公「ラッド」の協力者として『トップシークレット』の主人公であった「スーパージョー」が登場したり、タイトル通りに歴史上の人物であるヒットラーが復活するなどの展開が繰り広げられる。海外版ではタイトルが"Bionic Commando"と『トップシークレット』と同一の名称に変更された。また諸外国はナチスに関する規制から、ヒットラーが「マスターD」という架空の人物に変更され(グラフィックはヒットラーのまま)、デモ画面やステージ各所に描かれているハーケンクロイツも鳥をモチーフにしたオリジナルのマークになっている。後の派生・リメイク作品は、これらの設定(世界観)を基にしたものとなっている。時は198×年。ナチス・ドイツの極秘文書が発見された。これは実現されることのなかった、アルバトロス計画の存在を明らかにするものだった。これの実現をするため、帝国軍の総統ワイズマンはその極秘文書を奪ってしまう。連邦軍は文書の奪還、および計画を阻止するために英雄スーパージョーを派遣するが、彼は消息不明となってしまう。ジョー救出の指令を受け、連邦軍は一人の男ラッド・スペンサーを送り込む。『トップシークレット』との主な相違点は以下の通り。1992年7月24日発売のゲームボーイ用ソフト。ゲームシステムやステージ構成は『ヒットラーの復活』とほぼ同一となっているが、キャラクターデザインや世界設定などが新規に作り起こされ、また難易度が調整されている。海外では1999年にゲームボーイカラーにて"と題した続編も製作され、トップビューで縦スクロールで進むモードや、狙撃銃を使った一人称視点モードが追加される。また主人公のアニメーションが滑らかになっている。2011年11月16日にニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで配信開始。PLAYSTATION 3版、Xbox 360版が2008年8月13日よりダウンロード配信(発売)。PC版も発表されたが現在発売日などは未定のままとなっている。海外名"Bionic Commando Rearmed"。ファミリーコンピュータソフト『ヒットラーの復活』のリメイク作品。全てのオブジェクトが3Dで描き直されているが、ゲーム内容は原作と同じサイドビューの2Dアクションであり、ファミリーコンピュータ版のプレイ感覚が忠実に再現されている。日本版タイトルでも「マスターD」と銘打たれているように、国内外共にストーリーや設定は"Bionic Commando"を基にしたものに統一されている。追加要素として「ドラム缶や兵士をアームで掴んで投げ飛ばす」といった新しいアームアクションが導入され、ボスキャラクターのバリエーションも大幅に増やされている。また、『ヒットラーの復活』にあった中立エリアで発砲すると鳴るスクランブルは削除されている。クリア時に入手できる武器の種類も増え、中にはバズーカ砲といった、壁や敵と密着して撃つと爆発に巻き込まれ大ダメージを受ける(一撃死もありうる)ような武器も登場する。エリアの随所に、これらの武器をグレードアップするアイテムが隠されている。さらに武器はステージ中で自由に切り替えることができるようになっている。Xbox 360、PLAYSTATION 3用として2009年6月25日に発売された三人称視点(TPS方式)のアクションゲーム。PC版は2009年10月29日に発売。キャラクターがジャンプをすることが可能となり、ワイヤーアクションが非常に多彩になった。ワイヤーは従来の作品と同様の移動手段である他、敵やフィールド上の障害物を掴んで投げたり、大型の敵にワイヤーをかけて取り付き、打撃を加えたりすることもできる。その他、さまざまな銃器を使って戦うこともできる。ストーリーは『マスターD復活計画』の10年後の世界という設定。本作にて、これまでの設定が整理され世界観がほぼ統一された。
出典:wikipedia
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