ヴィンロン省()は、ベトナムの省の一つ。省都はヴィンロン市。メコン・デルタ地帯の中心に位置する。ホーチミン市から南に135km、カントーから北に33km離れ、ティエンザン川とハウザン川の間に挟まれた沃野地帯である。1732年、阮福澍によって開拓された。当時は龍湖営に属しChâu Định Viễn(チャウディンヴィエン)と称されたが、1779年にHoằng Trấn dinhと改称された。1780年から1805年までは Vĩnh Trấnと呼ばれ、1806年から1832年まで再びTrấn Vĩnh Thanhと改称された。1832年から1950年に省に昇格し、ヴィンロンと称された。1951年から1954まで、 Vĩnh Tràと言う名称で呼ばれ、1954年から1875年までは再びヴィンロン省と称された。1976年から1992年まで九龍(クーロン)と改称された。1992年5月5日以降、ヴィンロンと改称。メコンデルタの中心部にあたり、面積は1,496を有している。東経105度41分18秒から106度17分03秒、北経9度52分40秒から10度19分48秒に位置する。東はベンチェ省、東南はチャーヴィン省、西はカントー省、北西はドンタップ省、北はティエンザン省に接する。面積は1,479.128 km³と、ベトナムの0.4%を占めている。ヴィンロン省は比較的平坦な低地であり、その傾斜は2度より小さい。中心は盆地で形成され、標高はティエンザン河とハウザン河の方へ向かって徐々に高くなる。ヴィンロンの地層の構造は当地域と同じく、主に新生代の第4期の海の堆積物によって形成された。ヴィンロンは大規模なアルカリ性土壌を所有しているが、アルカリ分を生じる地層はかなり深いためアルカリ分の割合は低く、同地域の他省に比べて一番肥沃である。ヴィンロン省の気候は熱帯高湿で季節は雨季と乾季に分けられる。平均降水量は1,400-1,450mm、その内一番降水量の多い4月から11月までは年降水量の約85%を占めている。平均温度は27°Cと、比較的高い。最高気温36.9°C、最低気温17.7°C。1日の温度差は7.3°C。平均湿度は79.8%、合計日照時間は2,400時間。省内のティエンザン川とハウザン川の流域で数万ヘクタールの沖積土が堆積する。洪水期の平均沖積量は374 g/m³。土壌が肥沃なため、米の生産量が高く、3期作が可能である。河川や水路の交わる場所に町が形成され、交易・物流・情報の結節点となる。ヴィンロン省の河川は建設材料とした粘土、砂利を豊富に採取できる。砂利の埋蔵量約1-1.5億m³、粘土の埋蔵量は約2億m³で、主にレンガや陶器などの生産に利用される。ベトナム統計局の統計データによるヴィンロン省の人口は下表の通りである。(単位・人)人口は年々増加していく。人口密度は698人/km³(2014年)と、メコンデルタの1.7倍、全国の2.8倍、メコンデルタでカントーに次ぐ第2位。ヴィンロン市を除いて、省内の他の町村は人口密度の分布がほぼ同じ。人口密度の一番低いのはチャーオン県で(566人/km³)、一番高いロンホー県(780人/km³)の82%である。1990年から2000年までは自然人口増加率はやや減少した。大都会のカントーやホーチミン市(サイゴン)への移住が主な原因である。1995年の自然人口増加率は、2005年に1.13%まで減少し、2010年に0.92まで減少した.平均出生率は2005年に0.48%、2010年に0.2%。メコンデルタの他省と同じく、複数の民族から構成される。キン族は人口全体の約97.3%、残りは、クメール人(2.1%)、華人と他の民族(0.6%)。キン族は各市町村に分散しているのに対し、クメール人はタムビン、 ヴンリエム、ビンミン, チャーオンに、華人はヴィンロン市に集中している。1市1町6県で構成される。ヴィンロン省は昔からティエンザン川の川岸でレンガの生産地として知られていた。民間企業はここ15年、省の特有な赤いレンガを作り始め、大量に輸出してきた。しかし、世界経済の悪影響を受け、レンガ製造業が衰退した。軽工業は省の地理の特徴を反映する。河川が多いため、舟は長い歴史で、省の主な交通手段であった。現在、省内にはディンカオ埠頭、チャオン埠頭、ヴンリエム埠頭とマンティット埠頭がある。20年の間、省は道路の建設に力を注ぎ、交通システムが大変便利になった。
出典:wikipedia
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