渤海語(ぼっかいご)は、渤海国で使用されていた言語のことである。渤海国では、高句麗語と靺鞨語が混用され、やがて一つの渤海語が形成され、渤海の滅亡とともに衰退し、遅くても12世紀から13世紀には消滅したという説が存在している。渤海語研究では資料的な制約のため詳細については不明である。僅かながら『新唐書』に渤海語と思われる単語が収録されている程度のものである。限定された資料から単語レベルの推察されることは会話では靺鞨語(ツングース系の言語)を主に、表記などでは高句麗語を交える傾向が推察される。また、表記文字としては当時の東アジアで一般的であった漢字を利用していたものと考えられている。ロシア史学会では考古学資料から渤海独自の文字が存在したという研究もあるが、現時点で一般的に認知されているものではない。アレキサンダー・ボビンは2012年の論文において、漢字の範疇に入らない文字があり、その中には女真文字と共通・類似するものがあると指摘しており、仮説として、「女真文字が渤海文字から発展した」と提示しているが、疑問点もあるとされる。
出典:wikipedia
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