吉見 広長（よしみ ひろなが）は、安土桃山時代から江戸時代前期にかけての武将。毛利氏の家臣。石見吉見氏14代（最後）当主。吉見広頼の子。妹に毛利就頼室石見吉見氏は、鎌倉幕府初代将軍源頼朝の弟・範頼を遠祖とする清和源氏の支流・吉見氏の傍流にあたる。文禄3年（1594年）6月、兄・元頼が津和野で病死したため世子となったが、毛利輝元から受ける処遇に不満を持って慶長4年（1599年）に出奔し、翌慶長5年（1600年）に帰参したが関ヶ原の戦いでは東軍に内通した。戦後、毛利氏は周防国・長門国の2ヶ国に減封され萩に築城することになる、この地を治め館を構えていた広長は慶長9年（1604年）に毛利家を出奔し、徳川氏・細川氏・前田氏などに仕官を求めるも、輝元の許可が無い事を理由に断られている。後に毛利家から帰参を許され、慶長18年（1613年）の父の死去により、家督を継いで当主となる。しかし、元和4年（1618年）8月25日、広長に輝元毒殺の企みありという讒言を信じた輝元によって追討を受け、これに弁明する事もなく追討軍と交戦、最後は一族と共に自殺した。享年37。これによって石見吉見氏の直系は滅亡した。吉見氏の名跡自体は吉川広家の次男・毛利就頼を広長の妹の婿養子として迎え入れ、吉見政春と名乗らせている。

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