『早春物語』(そうしゅんものがたり)は、赤川次郎の小説。これを原作として1985年に映画が、1986年にTBSでテレビドラマが制作された。角川映画10周年記念映画。原作とはかなり違う内容となっている。17歳の高校生・沖野瞳は「あの夢見ることない」というと麻子が「何か上から押さえつけられているようで、息苦しくなって、ああって感じで目が覚めるんだけどちょっと濡れてるんだよね」などと会話。春休みに写真部の撮影で、ひとり地元の鎌倉を巡るうち、梶川という中年男と出会う。自分は大学生と偽る。数日後、瞳は東京で、別れ際に教えられた梶川の会社を訪ねる。そして、誘われるままパーティに同伴し、梶川の大人の魅力にほのかな恋心を抱く。しかし、亡き母の命日に、母のアルバムから梶川の写真を発見してしまう。瞳の母はかつて、梶川に捨てられたのだった。瞳の中で、梶川への疑念と恋心が交錯する。瞳は梶川と箱根へドライブをし、かつて母と梶川が写真を撮った同じ場所へ行く。誰と来たのと聞かれて忘れたと答える梶川。その夜、ワインを飲んですねる瞳にキスをする。瞳はかつて母と梶川がデートした喫茶店に呼び、梶川は20年前の真相を語る。出会いも箱根で写真を撮ってくれ、というものだった。母の友人も彼に恋していて、二人の仲を知ると絶望して自殺。そのため二人は結婚をあきらめたという。瞳はお母さんと同じように抱いて、といいながら、ためらい、帰途に事故を起こす。梶川はお見合いして返事がなかったが急に結婚したいと言われて結婚したという瞳の父に会う。瞳に愛していると伝えたい、そうすれば彼女の自分に対する恋心もなくなるから会いたいと話す。不倫相手の教師・横谷と心中死した、同級生の真佐子の葬式の後、梶川は会社をやめ、別の会社でやり直すと語る。成田空港の梶川の前に瞳が現われる。梶川は君を本心から愛してると言う。新学期が始まり、経験したという麻子に、瞳はそれだけじゃ女になれないのよと答える。角川映画が初めて配給も手掛けた。角川は配給として力不足だったので、東宝のサポートを受ける。東映セントラル・アーツが製作協力しているが、角川の自社配給を面白く思わない東映本体とは決別することになった。『二代目はクリスチャン』『早春物語〜私、大人になります〜』(そうしゅんものがたり わたし、おとなになります)のタイトルで、TBS系列で1986年5月23日 - 7月18日に放送された。17歳の高校生・沖野瞳は、高校の部活を終えて帰宅した際に、とある男性よりかかってきた電話に出たことからストーリーが始まる。その男性こそ、梶川真二であった。実は梶川は瞳の姉・光子と交際していたのだが、梶川から光子への電話を、母・栄枝への電話と勘違いしたのである。沖野家の平和を守るため、母との交際を辞めさせるべく、梶川と光子とのデートの待ち合わせ現場へと向かう。そこで梶川に出会った瞳は、光子の妹であることを隠してしまう。梶川は大手建設会社のエリートサラリーマン。専務の覚えめでたく敏腕ぶりを随所に発揮していた。多忙を極めていた梶川にとって瞳との出会いは新鮮なものであった。そして瞳に魅かれ始めた梶川は、東京近郊のドライブや沖縄・札幌への仕事に瞳を誘い、瞳も梶川の大人の魅力にいつしかあこがれや恋心を抱くようになる。梶川が瞳に魅かれるようになったことを知った、梶川の前妻・美沙子は瞳の前に現れ、恋路の邪魔を図る。そんな折、瞳は同級生・真知子が、駅伝部の顧問・横谷と不倫の関係にあることを知る。また、梶川も恋人である瞳の姉・光子との交際に区切りをつけようとしていた。瞳は自分の恋心を確認するため、梶川の自分への思いが愛なのかどうかを確認するため、梶川のマンションへと向かう……。
出典:wikipedia
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