北菓楼（きたかろう）は、北海道砂川市にある菓子の製造・販売を業種としている会社。同じ砂川市が本社のホリの子会社でもある。砂川市の本店には喫茶室もあり、各種ケーキ、シフォンケーキ、ソフトクリーム、飲み物の600円のケーキセットなどを提供している。また、砂川本店や砂川ハイウェイオアシス、小樽本館内の店舗では各種シュークリームが売られており名物となっている。札幌市中心部のさっぽろ東急、札幌三越、大丸札幌、札幌エスタ、丸井今井札幌の各デパート内のほか、小樽市の堺町通り、新千歳空港にも直営店を構える。シュークリーム、北海道開拓おかき、バームクーヘン妖精の森、はまなすの恋など。建物は1926年（大正15年）摂政宮(せっしょうのみや)（のちの昭和天皇）行啓記念事業の一環で、御下賜金を元に北海道初の本格的な図書館「北海道庁立図書館」（現・北海道立図書館）として開館。設計は、北海道知事公館、北海道大学総合博物館などの設計を担当した萩原惇正(はぎわらあつまさ)を中心とする道庁建築家技師たちによるもの。柱が複数階にまたがるジャイアントオーダーと、直線を用いた幾何学的意匠を特徴とするセセッション様式でデザインされた外壁は特に歴史的価値が高く、当時の札幌の姿を残す数少ない建築物である。。その後、図書館の移転や北海道立三岸好太郎美術館としての活用を経たのち北海道立文書館の別館となり書庫等として使用されていたが、2014年に閉鎖2016年3月18日「北菓楼札幌本館」としてオープン。設計は、大正15年竣工当時の景観を最大限保存・修復することを基本方針とし、歴史的価値の高い南側、西側の外壁保存を前提に、耐震・耐候性を考慮に入れた改修を行い、長寿命化を図るとともに、竣工当時のインテリアがほぼ原型に近い状態で保たれていた一階正面玄関は、当時の優れた技術を残すため、適切な補強補修を行い、現状のまま保存される。さらに、過去の改修で失われた塔屋の屋根を復元し、格調高いオリジナルのデザインを再現。内装は建築家の安藤忠雄氏によるインテリジェントモダンなデザインを取り入れ、新旧の素材とデザインが融合した空間として新しい息を吹き込まれるとされている。。建物は札幌市のさっぽろ・ふるさと文化百選に選定されていた。

出典:wikipedia