『ファンタジーアース ゼロ』は、多人数同時参加型のオンラインゲームである。アクション要素の強い戦闘システムとストラテジゲームの要素が組み合わされた大規模対人戦闘(最大50vs50)が、ゲームの中心となっている。略称はFEZ。2006年12月21日から正式サービスを開始。現在は基本料金無料のアイテム課金制となっている。2015年11月現在、開発はソフトギア(旧フェニックスソフト)、運営・ライセンス元はスクウェア・エニックス。元はスクウェア・エニックス運営のプレイオンラインタイトルの一つで、ベータテスト終了後は「FANTASY EARTH 〜THE RING OF DOMINION〜」というタイトルで運営されていた。2006年11月1日よりゲームポットへと運営が移管され、それに伴いタイトル名が「FANTASY EARTH ZERO」へと変更されている。2015年9月14日、運営がゲームポットからスクウェア・エニックスへ再移管されることが発表され、2015年11月18日より再びスクウェア・エニックスによる運営が開始された。最大50人vs50人による対人戦闘を主眼に置いたオンラインアクションRPGである。一見、MMOタイプに見えるが、プレイの主体となる「戦場(マップ)」へ参加できるプレイヤーの上限は100名までとなっており、実質的にはMOタイプに近い。ゲーム内では5つの国家が恒常的に戦争状態にあり、プレイヤーはキャラクター作成時に所属国家を決定し、以後は自国の勝利のために大陸各地を転戦することとなる。戦争の舞台となる「戦場」は、戦闘の勝敗によって支配国家が変動するため、戦場で勝利を重ねることによって、自国の支配地域を広げていく事がゲームの目的となる。ただし現段階では支配地域を維持し続けることによる、大きなメリットは存在しない。また所属国家の滅亡もないため、エンドレスに戦争が行われる。戦争のルールには、建造物建築により支配領域を確保し合う「陣取り合戦」や、戦術ユニットである召喚獣(後述)の運用といった戦略要素も組み込まれており、ジャンルとしてはアクションRPGとストラテジゲームのハイブリッドタイプとなっている。日本国外では最近「ファーストパーソンストラテジー (FirstPersonStrategy) 」と呼ばれ始めているジャンルに該当する(ただしインターフェースはTPSである)。クリスタルによって、創られた世界・メルファリア。この世界では「はじまりの王」と呼ばれる、マルクティス・エスセティアが率いる、エスセティア王国に統治され、全ての者がクリスタルの恩恵を受けて平和に暮らしていた。しかし、クリスタルによって発達した人々は次第に野望を抱き、世界各地で争いが起こり、エスセティア王国は滅亡した。それから、長い年月が流れ、それぞれの想いを抱いた5人の王が、今大陸の平定を目指して戦い合う。ゲームの中心は大規模対人戦闘であり、モンスターの狩りやクエストといった要素は、補助的な内容にとどまっている。操作体系は、一般的なFPSゲームと同じキーボードのWASDキーによる移動とマウスによる視点変更/攻撃を採用(ゲームパッドにも対応している)。ジャンプやサイドステップも可能となっており、国産オンラインRPGとしては極めてアクション性が高い。ゲーム内に「命中率」や「回避率」といったパラメータは存在せず、攻撃の当たり判定は全てプレイヤーの操作テクニックに由来する。そのため、キャラクター間のレベル差・能力差をプレイヤーの操作テクニック、人数差、連携で覆す事が可能となっており、またレベルキャップや装備性能の上限が低いため、レベル差や性能差で他キャラクターを押しつぶすような、いわゆる「一騎当千キャラ」は存在しない。ただし、装備にレベルキャップが想定されているために、所謂「強い装備」は課金装備を除きキャップが高めに想定されている。同時に装備購入に必要な資金も、それこそ高くなっていく。また、戦闘の舞台となる「戦場」では「クリスタル」と呼ばれる有限の資源を採取することによって、各種建造物を建てたり、戦術ユニットである召喚獣を呼び出すことができる。これらストラテジー要素は戦争の勝敗に非常に大きな影響を与えるため、プレイヤーは目の前の歩兵を倒すだけでなく、戦場全体の動向を見て自分の役割・行動を決定する必要がある。以上のように対人戦闘の中心となるアクション要素と戦争での勝利の鍵となるストラテジー要素が組み合わされており、さらにそれが国家間の勢力変動と結びついている等、MMOタイプのオンラインゲームとしては、斬新なプレイ感覚を実現している。FPS系の戦闘システムとストラテジーゲームの要素を組み合わせたオンライン戦争ゲームにはいくつかの先行作品があり、ゲームシステムの類似性から見てファンタジーアースにも大きな影響を与えていると思われる。特に、Half-LifeのMod作品である「Natural Selection」とS2 GAMESによって開発された「SAVAGE」からは明確な影響が見て取れる。同様に、国家間戦争とオンライン対戦を主眼に置いた、本作のフォロワーも生まれている。プレイヤーは、キャラクター作成時にサーバと所属国家を決定する。ゲームの舞台となるメルファリアと呼ばれる世界には6つの大陸が存在し、各大陸には複数のマップが配置されている。マップとマップの間は物理的につながっていないため、マップ間の移動は大陸全域が表示される全体マップから行うことになる。マップは、各国の拠点である「首都」と戦争による争奪の対象となる「戦場」の2種類に分かれており、各国の「首都」に攻め込むことは出来ない(よって、国家滅亡は起きない)。首都には、各種道具装備を販売するショップや体力を回復する宿屋などが存在する。プレイヤーは拠点となる「首都」と狩りや戦争を行う「戦場」を往復してプレイを進めることになる。各マップは、通常そのマップを支配する国家のプレイヤーしか入る事はできない。例外として、自国マップと隣接する位置にある場合のみ、他国のマップにも侵入できる。マップ上にはモンスターが生息しており、モンスターを狩る事により経験値やゴールド、アイテムを得る事が出来る。他国の支配するマップ上で、自軍の本拠地となる「キープ(後述)」を建設する事によって、相手国に宣戦が布告され「戦争」状態が開始される。戦争中、マップ上からモンスターは姿を消し、対人攻撃が可能となる。戦争に参加できる人数は、50人vs50人で最大100人。人数が上限に満たない場合のみ、第3国からのプレイヤーが人数の少ない陣営に援軍として参戦することが出来る。各「戦場(マップ)」の支配国家を決する戦いが戦争であり、戦争のルールには、ストラテジゲーム的な要素が多分に組み込まれている。自軍と敵軍には、軍全体のHPとも言うべきゲージが設定されている。このゲージは、一定の条件によって減少していき、制限時間(35分)内に先にゲージがゼロとなった軍が敗北となる。制限時間をオーバーした場合は防衛側の勝利となる。かつては制限時間が45分あったため通常のプレイで時間切れが発生する事は皆無であったが、現在は35分に短縮されたので時間切れを狙うことも可能となり、作戦として取り入れられるようにもなった。ゲージの減少には下記のような様々な要因が絡むため、単純に目の前にいる敵を倒していくだけでは、戦争での勝利は難しい。戦争終了後、戦場となったマップの支配権は勝利国のものとなる。マップは宣戦布告が不可能となる休戦状態(攻撃軍が勝利した場合は支配権移行中)を経た後、再び平和状態へと移行する。敗戦国には、マップの支配権を失う以外の大きなペナルティは無い。(そのため防衛がおろそかになることもしばしば起こる)ゲーム内には、プレイの方向性を決定づける様々な要素が存在する。プレイヤーが所属する国家が予め5か国存在し、キャラクター作成時に決定する。1度、決定された国家を変更する事は出来ない。所属国家による個々のキャラクターの性能差は存在しない。各国には国王やその重臣が存在しており、戦争中や町にいるとき、国王は戦争に関する助言や1プレイヤーの活躍を褒め称えたりすることはあるが、国王も含めて戦争には一切影響を与えることはない。褒める場合も、セリフ自体は声優が喋るが、当然プレイヤーの名前までは喋らないように調整されている。まれに戦争中、「~にあるオベリスクは手薄だから狙え」といった助言をプレイヤーに対してすることがあるが、指示された場所が敵本拠地のすぐ近くであったりと、実質的にほぼ役に立っていない。あくまでシンボルとして存在しているにすぎない。かつて「国王介入」という名目で、敵へ宣戦布告をしたときに、国王が勝手にキープの位置を変更してしまうという仕様が導入されたことがあったが、一方的且つ確実にファイナルバースト(後述)を受けてしまうような場所にキープを建ててしまうことも起こった。そのため「戦術性がなくなる」などの不満がプレイヤーから噴出し、早々にしてこの仕様は排除されることとなった。課金は10円=1オーブ、100円=10オーブ、1,000円=100オーブ、1万円=1,000オーブ。(実際には3000円以上の額面からはオーブボーナスがつく。)イベントの時はオーブボーナスが増える時がある。オーブで消費アイテムやルーレットをプレイする為のコイン、装備品が購入でき、低レベルの段階から最高性能の武具を購入・装備でき、早期に前線で戦うことができるようになる。また、無課金アイテムと比較して様々なデザインの物が存在し、耐久度が高い。最終的に無課金アイテムとのステータス数値での性能差は付かないが、最高性能にたどり着くまでの時間を大幅に短縮できる等のメリットを得る事ができる。キャラクターは作成時に、名前、性別、ボディタイプ、髪型、フェイス、各部位のカラーなどを設定できる。各キャラクターには、体力を表すHP(ヒットポイント)とスキルを使用するためのPw(パワー)、そしてLv(レベル)が存在する(最大レベルは40)。HPとPwの値は、レベルとは無関係にそれぞれ1,000と100に固定されており、レベル差によるキャラクターの性能差は、それほど大きくはない。レベルアップ毎にスキルポイントを獲得でき、ポイントを消費してスキルを取得する。スキルはツリー形式となっており、取得条件を満たさなければ上位スキルは出現しない。装備部位は、武器(・盾)・頭部・体・脚部・腕・足・アクセサリの7ヵ所(8か所)で装備するアイテムによってグラフィックは変化する。また、装備にはレベル制限があり、強力なものほど高レベルでなければ装備できない仕組みになっている。クラスはキャラ作成時に決定する。またヒーラー(いわゆる回復職)は存在しない。これは、高性能な回復スキルを用意すると前線が膠着状態に陥りやすくなり、戦争にダイナミックな変化が起こりにくくなると前開発担当のマルチタームが判断したためである。クラスは5種類用意されており、各クラス毎のスキル取得パターンによって、その内容はさらに細かく分化される。また、3職は下記のような3すくみの関係になっており、有利なクラスへの攻撃は補正がかかってダメージが上がり、不利なクラスへの攻撃はダメージが下がる。ウォリアー>スカウト>ソーサラー>ウォリアー…クラスは有料アイテム「転身の羽」か、闘技場の景品やイベント配布の「流転の羽」を使用する事によって自由に変更出来る。また変更後は、変更前の職業とレベルによってダメージに若干の補正が付く。戦争中に取得できるクリスタルを消費することによって建設できる建物である。各建物には、それぞれ固有の機能があり、戦争の行方に様々な影響を与える。建造物はその殆どがキープ/キャッスル周辺及び、自軍支配領域(且つ敵軍支配領域外)にしか建設する事は出来ない。マップ上で取得できるクリスタルを消費することによって呼び出せる特殊なユニットである。各召喚獣は、呼び出したプレイヤー自身が姿を変えて操作することになり、召喚後もプレイヤーのクラスによるダメージの補正は残るため、実態としては、召喚より変身と言った方がより正確である。各召喚獣は、それぞれ特殊な能力を持っており、その運用が戦争の行方に大きな影響を与える存在である。2013年1月に実装された。現在任務戦争の一部マップで使用できる。召喚や建築と同じくクリスタルを消費し、消費量によって異なるユニットを生産できる。召喚獣と同じくプレイヤーが兵器を操作するが、召喚獣と異なり何度でも乗り降りが可能で、生産したプレイヤーに関わらず、自軍のキャラクターなら誰でも乗車ができる。召喚と同じくプレイヤーのクラスによるダメージの補正は残る。中立都市ル・ヴェルザに設置されており、所属国家に関係なく全プレイヤーが利用出来る。ゲーム内で入手出来る闘技場参加証を消費する事によって、独自ルールによる対人戦等を楽しむ事が出来る。対戦で得たポイントを消費して、様々な景品を得る事が出来る。また、オフラインイベントではこの闘技場ルールの中の7人対7人で対戦する「バンクェット」ルールで対戦が行われることが多い。中立都市ガルムに設置されており、所属国家に関係なく全プレイヤーが利用出来る。ゲーム内で入手出来る専用コインやチケットを消費する事によって、ルーレットやミニゲームをプレイする事が出来る。プレイの結果によって、様々な景品を入手する事が出来る。ファンタジーアース ゼロでは物語を演出するためにキャラクターに声優を起用している。以下はその声優のリスト。また、ゲーム内で入手出来るボイスチケットを使用することでプレイヤーキャラクターの声を変更することが可能。前述の声優以外にも多くの声優がプレイヤーキャラクターの声を担当している。元の企画・開発はマルチターム。リングオブドミニオン運営時のイラスト兼リードデザインは神谷盛治。日本以外では、中国にて『幻想大陸』として展開。運営はスクウェア・エニックス中国。また2008年度中に台湾にて『幻想戦記』として展開の予定。運営はガマニア台湾。香港版タイトルはそのまま『FantasyEarthZERO』2008年5月より展開。運営はガマニア香港。北米にて2010年5月19日より展開。運営はゲームポットUSA。2011年3月21日に業績不振のため撤退、ゲームの運営を停止した。
出典:wikipedia
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