『リップルアイランド』は、東海エンジニアリングが制作、サンソフト(サン電子)が販売した、ファミリーコンピュータ用のアドベンチャーゲームである。ファミリーコンピュータ対応としてサンソフトが1988年にリリースした「ほのぼの系」のソフトである。開発当初のタイトルは『皇帝の闇』。元々はファミコンディスクシステム用ソフトとして企画された。単純ながらもほのぼのとした絵柄・ストーリーや、ヒロインである「キャル」をはじめとしたキャラクターの人気は高かった。ゲーム内容はアイコン選択式アドベンチャーゲームである。「みる(目だけの顔マーク)」「とる(手のマーク)」「はいる(靴のマーク)」「たたく(下向きの矢印)」「おす(上向きの矢印)」などのコマンドを選んだあとカーソルが現れ、対象となる目標物を直接指示できるのが特徴である。見かけはほのぼのとしているが、何のヒントもなしに森の中をさまよって茂みの中の木の実を見つけなければいけないなど、見かけに反して難易度はかなり高い。エンディングは4種類あり、そのうちの1つはゲロゲールを倒す前に迎えることとなる。ゲロゲールを倒した後、これまでの冒険内容と主人公の選択肢によって3つのうち1つが決まる。なお、「真のエンディング」のみスタッフロールが流れる。2002年発売の『メモリアル☆シリーズ サンソフト Vol.4』(プレイステーション)に『超惑星戦記 メタファイト』と共に収録された。2003年からはグラフィックを改良したiアプリ版が配信されている。2013年4月10日よりニンテンドー3DS用のバーチャルコンソールでも配信されている。このゲームではエリアで進行が区切られている。エリアごとの条件をクリアすると次のエリアへと進み、以前のエリアに戻ることはできない。また、選択次第では、真のエンディングへの到達条件を満たさぬままに強制的に次エリアに移行してしまう場合がある。この世界のどこかに、人間と動物が共存する小さな島「リップルアイランド」があった。しかし、ある日闇の皇帝「ゲロゲール」が現れ、島の平和を乱しはじめた。そしてリップルアイランド王のドテーラ王の一人娘、ナサレル姫をも捕らえてしまった。王は「ゲロゲールを倒したものには褒美と姫との婚約を約束する」というお触れを出した。それを見た若者「カイル」は、一攫千金を夢見て旅に出かけるのだった。本編中では語られていないが、主人公たちは人間ではなく、小動物と同等サイズの小人であることが、当時サン電子がユーザー向けに発行していた冊子『サンクラブ』で明かされている。また主人公たちは動物と普通に話をすることができる。『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、30点満点中18.60点となっている。また、同雑誌1991年5月10日号特別付録の「ファミコンロムカセット オールカタログ」では「動物がたくさん出てきたり、絵本のような画面は本当に心温まる感じだ」と紹介されている。『わんぱっくコミック』誌上において、キャラクターデザイナーの1人、もりけんによりコミカライズが行われている。カイルたちはもりけんの作風にあわせ大幅にデフォルメされており、ゲーム版とはひと味違ったものになっている。連載時は全4話で、ゲームのストーリーの途中で終わっている。単行本では2話が追加され、真のエンディングまでの物語が語られている。全1巻。『マドゥーラの翼』も併録されている。
出典:wikipedia
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