『タイムギャル』 ("TIME GAL") は、1985年にタイトーが制作・販売した独自筐体仕様の業務用レーザーディスクゲーム。『忍者ハヤテ』(1984年)、『宇宙戦艦ヤマト』(1985年)に続くタイトーのレーザーディスクアニメーションゲーム第3弾。ゲームシステムは『忍者ハヤテ』を基本とし、「A.D.4000」のシューティングシーンのみ『ヤマト』からの流用となっている。本作のシステムの土台となったゲームは、『スペースエース』(1984年)、『ヤマト』の要塞ウルクのステージで、スタッフはこの2つゲームを参考にしながら本作を作ったとしている。専用のアップライト筐体は『ハヤテ』からの改造となっている。背景設定は「未来の大悪党ルーダがタイムマシンを強奪して過去の世界へ逃亡したため、歴史保安警察のエース「タイムギャル」ことレイカが過去の時代に遡って追跡する」というSFアニメ風の世界観となっており、主人公レイカのキャラクター性で人気を呼んだ作品である。作曲は『ヤマト』の小倉久佳が担当している。本先の主人公であるレイカのミスの際のリアクションは多彩かつコミカルなものが多く、正解探しではなく「わざとミスしてリアクションを楽しむ」という珍現象を生んだ。これについてはB.C.65,000,000ステージ最初の選択でのミスリアクションをタイトー社員が「一番の見せ場」と豪語している程で、ミスリアクションに対する力の入れ具合が伺える。他には、レイカが天使になったり、お尻をかじられたり、溶岩に落ちたり、恐竜に踏まれたりなどといったもので、頭身の低いデフォルメキャラに変化して見せるオーバーなリアクションと、担当声優である山本百合子の台本なしのアドリブ演技(ミスシーン以外もほぼ全て)によるコミカルなギャグシーン的演出が好評であった。これらの演出により、日本国内で制作されたレーザーディスクゲーム作品の中でもかなりの知名度を獲得しキャラクター人気も高い作品となった。プレイヤーは、4方向レバー(指示方向入力/選択肢の選択)とボタン(ブラスター/タイムストップ)を使って、レイカを操作する。降って来る隕石、無差別に攻撃してくる恐竜など、各時代で巻き起こる様々なアクシデントへの対処として、画面上に表示される指示に従って、タイミングよくレバー・またはボタンを操作する。他のLDゲームの多くと同様に、シーン毎に必要な操作は固定されている。また、追い詰められたレイカが危機を脱するために自分以外の全ての対象の時間を一時的に停止させるイベント『タイムストップ』が要所要所で発生し、この際には、制限時間内に表示される選択肢の中から適切なものをレバーとボタンで画面上から選ばなくてはならない。この場合も、選択肢の数と内容、正解は常に固定であり、運の要素は絡んでこない。入力の正解ごとにスコアが上昇し、一定スコア毎にエクステンドが発生して残機が増加する。入力の失敗、タイムストップイベントでの選択ミスにより残機が減り、残機が0になった時点でゲームオーバーとなる。全クリア後は、残機数×5000点+5000点がクリアボーナスとして加算され、最終的なスコアが算出された上でゲーム終了となる。シーンは全部で16あり、その内9シーンはランダムで左右反転しレバー入力の左右が入れ替わる(映像そのものも反転するので事前に判別は可能)。また、最終シーンであるA.D.4001は他のステージを全てクリアしないと進めない。時空間航行技術が確立された30世紀。タイムマシンの完成と同時に時間犯罪を未然に阻止すべく創設された警察機構「歴史保安警察」の施設内部に保管されていたタイムマシンが、30世紀最大の大悪党・ルーダに強奪されてしまった。ルーダ追跡の任に着いた歴史保安警察のエース「タイムギャル」こと歴史保安官レイカは、時間制御機能が組み込まれた時空間航行服「タイムスーツ」の力で時空を超え、行く先々で遭遇する様々なアクシデントを持ち前の能力を駆使して切り抜けながら、タイムマシンを奪還すべく過去から未来を駆け抜けていく。 1998年に刊行されたゲーメストムック『ザ・ベストゲーム2』では、「他のLDゲームと同様に、その場面でのアクションをすべて覚えるしかなく、面数も多かったので、かなりのコインを投入するプレイヤーも少なくなかった」、「ミスしたときのレイカのアクションが、シーンごとに違い、コミカルなものから、色っぽい服が破れてしまうものもあったので、それらを見るためにワザとミスする光景も見られ、筐体の回りには、いつもそれっぽいマニアが取り囲んでいるところもあった」、「後にレイカはタイトーのイメージキャラクターになり、等身大のポップが作られた初のゲームであったが、ものすごい勢いで盗難され、すぐに見なくなってしまったのも印象深かった」と紹介されている。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。