「ぼくらのスゴイやつ」は『薔薇族』1984年10月号に掲載された山川純一の漫画である。本作は、1982年に発表された漫画『やりすぎたイタズラ』の続編である。主に一話完結の読み切り作品を執筆する山川純一の作品では珍しい作品である。前作から2年が経過しているが、作中においても同じく2年経過している。大学に進学した長野太は2年ぶりに母校の柔道部を訪れ、後輩、そして恋人であった堂本幸司と再会する。昔話に花が咲いたところへ、柔道部の部長先生がやって来る。長野はその場で柔道着に着替える美形の先生の姿に見とれるが、彼が2年前に自分と堂本に悪戯をした元風紀担当教諭の山田雄介と知って仰天する。山田は堂本に誘われて恋人関係になり、気に入られたいという想いから柔道を始め、顔も肉体もみちがえるようによくなっていた。山田は長野にふたつの「ペニス増大法」を披露する。堂本を山田に奪われ嫉妬していた長野だったが、やがて山田に愛情を感じている自分に気づき、彼らのホモ・セックスに加わろうとする。しかし、長野が山田の肛門に挿入した瞬間、山田の言葉遣いが一変。バックから攻められると女性化する山田の性癖を堂本から教えられた長野は幻滅するのであった。

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