大山 平一郎(おおやま へいいちろう、1947年 - )は、日本の指揮者、ヴィオリスト、室内楽奏者、教育者。現在、ながさき音楽祭音楽監督。米国のサンタバーバラ室内管弦楽団音楽監督兼常任指揮者。シャネル・ピグマリオン・デイズ・コンサート・シリーズ(CHANEL Pygmalion Days Special Concert Series)アーティスティック・ディレクター。および、ザ・チェンバー・プレイヤーズ(The Chamber Players)メンバー。博多出身の両親のもと、京都府に生まれる。父・平四郎は石庭の研究を志し、戦後京都へ住みはじめる。復活幼稚園、ノートルダム小学校(第一期生)、烏丸中学校に進学するかたわら、5歳からヴァイオリンを中心に音楽教育を受ける。桐朋学園女子高等学校音楽科(共学)、桐朋学園大学音楽学部を卒業後、1968年より英国ギルドホール音楽演劇学校、1970年より米国インディアナ大学にてさらなる研鑽を積む。5歳よりヴァイオリンの最初の手ほどきを受ける。その後、シスター・メリー・ポーロ、兎束達雄、古武、山田宗二郎、東儀祐二、鷲見三郎にヴァイオリンを師事。全日本学生音楽コンクール西日本地区の小学校、中学校の部門で入賞。桐朋女子高等学校音楽科で江藤俊哉、斎藤秀雄に、桐朋学園大学音楽学部で鷲見三郎に師事。1966年、日本音楽コンクールヴァイオリン部門で入賞。1968年、英国に渡り、イフラ・ニーマン、ウィリアム・プリース、サーストン・ダートに学び、ギルドホール音楽演劇学校を卒業。この間BBCベートーヴェン・室内楽コンクール、カール・フレッシュ国際ヴァイオリン・コンクールに入賞。英国領事館音楽奨学金を日本人として初めて受賞。2年間ダートの指揮する“古楽器スタイル・アンサンブル”のリーダーを務める。1970年には米国インディアナ大学でウィリアム・プリムローズ、ルッジェーロ・リッチ、ジョーゼフ・ギンゴールド、ヤーノシュ・シュターカー、メナヘム・プレスラーに師事。インディアナ大学コンクールではヴァイオリン、ヴィオラ両部門で同時優勝を果たした。当大学で2年間の研修の後、客員講師としてヴァイオリンとヴィオラの指導をする。1972年、ルドルフ・ゼルキンが音楽監督を務める「マルボロ音楽祭」に、プリムローズの推薦でヴィオリストとして参加。同音楽祭には1973年・1975年・1976年にも招待され、“Music from Marlboro”のメンバーとして5回の全米演奏旅行に参加している。この後、多くの国際音楽祭に招待され、著名な音楽家とも共演する。1973年、カリフォルニア大学サンタクルーズ校助教授に就任、翌年、全米の音楽登竜門であるヤング・コンサート・アーティスト賞(YCA)を受賞。この受賞で5年間、ヤング・コンサート・マネージメントのメンバーとして室内楽・ソロ・リサイタル活動に専念。1979年に、カルロ・マリア・ジュリーニが率いるロサンジェルス・フィルハーモニックの首席ヴィオラ奏者に任命される。アメリカのトップメジャー・オーケストラ史において、東洋人として初となった首席器楽奏者契約は、その後13年間に渡って継続された。同時期に指揮者としての活動も開始するが、ヴィオリスト、室内楽奏者としての活動も引き続き行っている。1990年にはアンドレ・プレヴィンらと共に、モーツァルトの弦楽四重奏曲のレコーディングをRCAで行った。現在、「ザ・チェンバーズ・プレイヤーズ」(The Chamber Players) の一員でもある。1981年、米国にてヴァイオリン・ヴィオラ奏者として活動するかたわら、チョン・ミョンフン(当時ロサンジェルス・フィルハーモニック副指揮者)の推薦でクロスロード学校弦楽合奏団の指揮者となり、本格的に指揮活動を始める。同合奏団において以後12年間指導を行い、米国演奏界の最前線を担う人材を多数輩出、教育者としても高い評価を受ける。1982年にサンタバーバラ室内管弦楽団、1985年にはノースウエスト室内管弦楽団の音楽監督兼指揮者、1986年にはラホイヤ室内楽音楽祭の芸術監督に就任。同年、ロサンジェルス・フィルハーモニックを指揮、翌年アンドレ・プレヴィンに同楽団の副指揮者に任命され、定期コンサート、ハリウッド・ボウル公演、青少年ロサンジェルス・フィルハーモニック夏季トレーニング・オーケストラを指揮する。1990年にはリヨン歌劇場管弦楽団(フランス)、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(イギリス)を指揮してヨーロッパデビューを果たし、翌1991年には京都市交響楽団を指揮して日本デビューを飾った。以降、客演指揮者として世界各国のオーケストラと共演を重ねる。1991年には、ロサンジェルス日米交響楽団の音楽監督兼指揮者に就任、翌年には同交響楽団と日本演奏旅行をする。1992年にはサンタフェ室内音楽祭の芸術監督に、また1993年には、ニューヨーク州のカユガ室内オーケストラの指揮者兼音楽監督に就任する。1999年から5年間九州交響楽団の常任指揮者、2004年から2008年まで大阪シンフォニカー交響楽団ミュージック・アドバイザーおよび首席指揮者を歴任した。レコーディングはこれまでに、コロムビア、フィリップス、ノンサッチ、RCA、ステレオ・ファイルで録音を行っている。日本エヴィカで、日本ピアノ界の重鎮であった園田高弘と共演、九州交響楽団を指揮してのベートーヴェンのピアノ協奏曲全集とブラームスのピアノ協奏曲1番を録音した。2005年に福岡市文化賞を受賞。2008年には、首席指揮者を務めた大阪シンフォニカー交響楽団が第62回文化庁芸術祭優秀賞を受賞。現在、米国のサンタバーバラ室内管弦楽団の音楽監督兼常任指揮者を務める。また、シャネル・ネクサス・ホールで行われている若手音楽家の支援活動「シャネル・ピグマリオン・デイズ」(CHANEL Pygmalion Days)のアーティスティック・ディレクター、若手音楽家育成などを目的とした「ながさき音楽祭」の音楽監督など、若手の育成にも力を入れている。ほか
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