ザ・ギバー 記憶を伝える者(ザ・ギバー きおくをつたえるもの、The Giver)はアメリカの作家ロイス・ローリーによる児童文学。 1993年に発表され、日本では1995年に講談社ユースセレクションから掛川恭子の訳で出版された。しかしその後この講談社版が絶版となり、愛読者有志のグループ「『ギヴァー』を全国の読者に届ける会」の活動により、2010年1月、新評論より島津やよい訳の新訳版『ギヴァー 記憶を注ぐ者』が刊行された。GATHERING BLUE、MESSENGERとともにThe Giver三部作を構成する。 SFともファンタジーとも寓話とも取れる内容で、カバー折り返しには「近未来ファンタジー」と書かれている。 1993年度ニューベリー賞受賞作。2014年に『ギヴァー 記憶を注ぐ者』として実写映画化されている。物語の舞台となる「コミュニティー」は犯罪、飢餓、悩み等のないユートピアのようである反面、規則が多く、人々が強い感情を表すことのない奇妙な社会である。一見平和な管理社会の恐ろしさ、異常さが読者と主人公のジョーナスの目に段々と露になる構成となっている。コミュニティーの子どもは〈十二歳の儀式〉で個性を認められ、〈長老会〉の観察結果に従ってそれぞれ〈職業任命〉を受ける。少年ジョーナスはコミュニティーにただ一人の〈記憶を受けつぐ者〉の後継者に任命された。それは最も名誉ある仕事であると同時に、苦痛と孤独を知る仕事でもあった。〈記憶を受けつぐ者〉は全世界の記憶を受け継ぎ、その知識で長老会に助言をするが、記憶の内容は口外できない。受け継いできた記憶をジョーナスに伝える老人は記憶の重みで疲労していた。彼、〈記憶を伝える者(ザ・ギバー)〉はジョーナスにはるか昔の記憶を一つずつ渡していく。ジョーナスは〈画一化〉以前の記憶を得て、人の管理によって失われたものを知る。混乱の元となる自由と個性をなくし、苦痛の記憶を〈記憶を受けつぐ者〉だけが負うことで現在のコミュニティーは成り立っていた。記憶をすべての人が分けて持つことを考え始めたジョーナスは、〈記憶を伝える者〉とともに現状を変える方法を計画する。
出典:wikipedia
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