鬼の舌震(おにのしたぶるい)は島根県奥出雲町にある峡谷。斐伊川支流の大馬木川上流に位置するV字谷で、1927年(昭和2年)4月8日に国の名勝及び天然記念物に指定された。正式指定名称は鬼舌振(おにのしたぶる)。地名は『出雲国風土記』の一文にある「和仁のしたぶる」が転訛したものといわれている。(和仁はサメのことであり、郷里の玉日女命を慕った伝説に因む。“したぶる”とは“慕う”のことである)一帯は粗粒黒雲母花崗岩からなっており、それらが長年に亘って浸食されたものである。谷底には無数の甌穴、巨岩が至る所に露出しており、得も言われぬ奇観を呈している。一帯には樹木に覆われ、コナラの二次林が中心。また、河川は清流で知られ、オイカワ、ウグイなどが泳ぐほか、ヤマセミ、カワガラスなど清流に棲む鳥類も見られる。探勝用に遊歩道が整備されており、いくつかのハイキングコースが用意されている。近年、下流に出来たダム湖の影響により河床が上がり、峡谷の最下部では以前の景観が失われつつある。与謝野晶子、鉄幹夫妻はこの鬼の舌震を訪れた際に、いくつもの歌を詠んだ。
出典:wikipedia
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