Kinesis(キネシス)は、主にキーボードなどのを製造、販売している米国の企業。下記のような人間工学に基づいて設計された製品をとしている。従来の一般的なキーボードの配列は、タイプライタを元に設計されているため、それぞれの列がレンガの塀の様に少しずつずれているが、電気的なスイッチの集合であるコンピュータ用キーボードでは意味が無い。Contoured Keyboardの配列は歴史的な経緯を引きずらずに、人間工学に基づいて設計されている。キーはどんぶりの底のような、くぼんだ形状にキーがそれぞれの指の長さに合わせて立体的に配置され、打鍵するための移動距離を最小限としている。またエンター、スペース、コントロール、オルタネート、デリート、バックスペースキー等、頻繁に使うキーが、従来のキーボードでは活用されることの少ない親指で押せる位置にあり、入力効率を高めている。ホームポジションの8つのキートップは形状(円形にえぐれている)と色が他のキーと異なり、ホームポジションマーカの役割を果たしている。ファンクションキーなどの最上段の列以外のキーはチェリー製のメカニカルスイッチである「茶軸」が使用されている。内部に書き換え可能なフラッシュメモリを備えており、QWERTY配列とDvorak配列を切り替えたり、任意のキーをハードウェアでリマップすることが可能である。専用のフットスイッチ(3ペダルと1ペダル)が販売されており、踏んでいる間だけ数字キーを有効にしたり、本体と同じようにハードウェアレベルでリマップができる。キートップの印字は、初期のモデルは二色成型によるものだったが、現行モデルはシルク印刷による印字に変更されている。他にも一部の部品やケーブルの脱着機能等が省略されるなど、低コスト化がされている。利点の多いContoured Keyboardだが、一般的な自国(米国)人の平均的な手の大きさに合わせて設計された為か、日本人にとってはサイズがやや大きく、一番上端にあるキーを押す際に僅かだがパームレストから手を浮かさなければならない人もいる。また奥行きはフルキーボード並みで横幅はやや狭い程度、高さは通常のキーボードよりも高いため、設置にはかなりの空間を必要とする。チープなファンクションキーはエルゴノミクスとは言い難く、ファンクションキーを酷使するようなユーザには不向きである。ただ、ファンクションキーはその存在意義に疑問を呈す意見もあり、互換性のために搭載したとも考えられる(マクロの入力にも使用する)。国内に正規代理店はあるが、展示している実店舗が極端に少ないため試用が難しいこと、比較的高価であることも欠点といえる。Kinesisのキーボードは、タイピストやプログラマーなど長時間タイプしている人、反復運動過多損傷のような怪我に対する高いリスクがあるか苦しんでいる人によって使われる。またハードウェアレベルでDvorak配列に対応しているため、Dvorak配列に慣れ親しんだ人の選択肢にもなっている。ハーバード大学医学大学院教授である者の荻野周史は、Kinesisのキーボードを愛用し、Dvorak配列に独自に改良を加えた" modified Dvorak"を開発、仕事の効率化に成功したと述べている。親指シフトの専用キーボードではないが、親指の位置にページアップなどのキーが複数あるため、スキャンコード変更ソフトと組み合わせることで代用品とすることが出来る。エルゴノミクスを標榜するキーボードでも、格子状配列のキーボードは少ないが、M式用キーボードやTypeMatrixなどがある。またμTRONキーボードのように右手用キーと左手用キーでずれを逆にし、完全な線対称のキー配置としたキーボードも存在する。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。