白金ナノコロイド(はっきんナノコロイド、プラチナナノコロイド、)は、白金の微粒子によって形成されたコロイドである。健康食品や化粧品などに添加される。うたわれている効能は、白金の触媒作用によって皮膚表面や腸内の活性酸素を除去する抗酸化作用があるというもの。また、酸化還元電位の作用や、マイナスイオンによる効果をうたう商品もある。コロイドの分散粒子は半透膜を通らないことから、分散媒である白金が皮膚や腸から体内へ吸収されることはなく安全だと、多くの商品でうたわれている。この点について、東京大学教授の宮本により、白金ナノコロイドは小腸からほとんど吸収されないことが分かってきている。経口投与された白金ナノコロイドは腸管内で活性酸素を消去し、血中や体内の過剰活性酸素を減少させているのではないかと考えられている。 しかしながら、金属を微小粉末にすると、表面積が増える事から特異な性質を持つ事があり、コロイド状の白金が人体にどのように作用するかは、現時点では不明確である。国際公開番号:W02005/023467「白金ナノコロイド溶液の製造方法」によると製造法は以下のようになっている。なお下記製造方法は、白金ナノコロイドの調製方法のほんの一例に過ぎない。世の中に存在する白金ナノコロイドは下記以外の方法で製造されているものもあり、異なった製造方法で作られた白金ナノコロイドの安全性や効果については、必ずしも同一の結果が得られるとは限らないため、使用する際は安全性等が確認されている白金ナノコロイドを選択するのが好ましい。100 mlの二口ナスフラスコと、アリーン冷却管と、三方コックとからなる反応システムを組み立てた。二口ナスフラスコに、ポリアクリル酸ナトリウム(アルドリッチ社製)0.31 gと純水(日本ミリポア株式会社製の純水製造装置milli-Qを使用して精製した水、以下「milli-Q水」という)23 mlとを入れて溶解し、スターラーチップで10分間撹拌した。ヘキサクロロ白金酸結晶(HPtCl・6HO、和光純薬工業株式会社製)を蒸留水に溶解し、濃度を1.66 mol/L とした。二口ナスフラスコ内にこのヘキサクロロ白金酸水溶液を2 ml加え、さらに30分間撹拌した。 反応システム内を窒素置換した後、エタノール25 mlを入れ、窒素雰囲気に保ちながら100℃で2時間還流した。還流後に反応液の紫外可視吸光スペクトルを測定したところ、白金イオンのピークが消失し、金属固体特有の表面プラズモン吸収に因るピークが出現していた。 ロータリーエバポレーターを使用し、ナスフラスコを30℃の湯浴に浸しながら水流アスピレーターによりフラスコ内を減圧にして60分程度保持した。反応液から水とアルコールが蒸発し、フラスコ内の反応混合物が約5 mLになったところで、減圧を開放してエタノール50 mlを加えた。得られたアルコール溶液の入ったフラスコ内を水流アスピレータにより減圧することによりアルコール溶液から再び溶媒を蒸発させると、ペースト状の白金ナノコロイドが得られた。ペースト状の白金ナノコロイドに33 mlのmilli-Q水を加え、ポリアクリル酸ナトリウムを保護剤とした1 mmol/Lの白金ナノコロイド溶液(PAA-Pt水溶液)を得た。
出典:wikipedia
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