『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』(しんせいきエヴァンゲリオンげきじょうばん シトしんせい、英題:"Evangelion: Death and Rebirth")は、1997年3月15日に全国東映・東急系で公開された日本のアニメ映画。1995年10月4日 - 1996年3月27日にテレビ東京系列(TXN)で放送されたTVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の劇場版第1弾である。本作は、TVシリーズ(第壱話〜第弐拾四話)の再構成である『DEATH』編と、第弐拾伍話のリメイク(実態は完全新作)の前半部分『REBIRTH』編の2部構成となっている。なお、サブタイトルの「シト新生」は、DEATH & REBIRTH の直訳「死と新生」と「使徒新生」とを掛けている。略称は「シト新生」、「春エヴァ」、「デスリバ」。主人公たちの内面を描いたTVシリーズ第弐拾伍話と最終話の2話は、TVシリーズ第弐拾四話までの伏線や謎の回収を完全に放棄しており、一般的な作劇の方法から見れば物語の完結と言えるものではなかった。本作のパンフレットなどによれば、製作者もそのことは承知していたようである。そのため、TVシリーズ放映終了1か月後の1996年4月に、最終2話は当初の脚本に沿った形でリメイクし、すでに順次発売されていたVHSとLDでソフトとして発売すること、次いで最終2話のリメイクとは別の完全新作の劇場版の製作・公開が発表された。その後、この2つの企画は連動し、1996年11月1日に東京都内において記者会見が開かれ、そこで1997年春にTVシリーズの総集編とリメイク版第25話・第26話をセットにした完結編『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』が、同年夏には完全新作の劇場版が公開されることが発表された。前売券発売開始日の1996年11月23日には、早朝からオリジナルテレホンカード付きの前売券を購入するファンが行列を作り、一般メディアでも報道された。映画公開前には20万枚以上も売れ、当時の前売券の日本記録を更新したとされる。しかし、『REBIRTH』編の完成は当初の公開時期に設定されていた1997年春には間に合わないことが事前に判明したため、劇場公開1か月前の1997年2月14日に緊急記者会見が開かれた。その席上で総監督の庵野秀明が謝罪を行い、春の映画では『DEATH』編と制作途中の『REBIRTH』編が公開され、夏に完全版『REBIRTH』編となる『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』が公開されることが発表された。すでに販売されていた春の映画の前売券は、未使用の券に限り夏の映画でも有効との措置が採られた。Production I.GとGAINAXによって、TVシリーズ(第壱話〜第弐拾四話)を再構成・一部修正し、新作シーンが追加された総集編である。しかし物語の時系列を無視してまとめたものであるため、TVシリーズを視聴していないと物語の理解は難しい。製作者も初見の者は念頭に置いておらず「一見さんお断り」とのこと。『DEATH』編は、後に修正版『DEATH (TRUE)』(WOWOWオンエア版)と再修正版『DEATH (TRUE)』(1998年公開『REVIVAL OF EVANGELION』版)が公開され、VHS・LD化の際にも再修正版『DEATH (TRUE)』が収録された。劇場公開された『DEATH』編で制作された新作シーンの多くは後の修正版でカットされ、VHS版やLD版で増補された第弐拾壱話から第弐拾四話へと転用されている。この修正版でカットされたシーンに関しては、角川書店から発刊された本作のフィルムブック(『DEATH』編のみの収録)で確認出来る。2003年のDVDのリニューアルに際してはVHS、LD、DVD(1998年11月22日発売)に収録されている第弐拾壱話〜第弐拾四話を『ビデオフォーマット版』としてDEATH編の追加カットを収録している。「エヴァまつり」の一環として、2014年8月18日深夜(19日未明)の『映画天国』(日本テレビ、関東ローカル)で『DEATH (TRUE) TV版』が地上波初放送された。2015年8月26日に発売されたBlu-rayBOXで、劇場公開された『DEATH』編が収録された。なお劇場公開版の『DEATH』編がソフト化されるのは、これが初である。また、同時発売されたDVD-BOXで、WOWOWオンエア版の『DEATH(TRUE)』が収録された。これもソフト化されるのは初である。なお、Blu-rayBox発売記念としてTOHOシネマズ新宿で劇場公開版シト新生(DEATH & REBIRTH)が上映された。『REBIRTH』編は、上記の理由によりリメイク版第25話「Air」の前半部分までの公開となった。内容はリメイク版第25話「Air」と同じであるがEVAシリーズ(EVA量産機)が輸送機から投下されジオフロント上空を旋回している場面で、劇場版シト新生の主題歌である「魂のルフラン」が流れはじめ、スタッフロールとなる。なお、VHS・LD版及びリニューアルされる以前のDVDには『REBIRTH』編が収録されていたが、内容が次作の『Air/まごころを、君に』(第25話「Air」)と重複するため、『REBIRTH』編は2003年以降に発売されたリニューアル版DVDには収録されなかった。このため映像ソフトで『REBIRTH』編を視聴することが出来るのは長い間VHS・LD版及びリニューアルされる以前のDVDのみであったが、2015年8月26日に発売されたBlu-rayBOXとDVD-BOXに『REBIRTH』編が再収録された。"ストーリーについての詳細は、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』を参照"。その他の登場人物については、新世紀エヴァンゲリオンの登場人物を参照。
出典:wikipedia
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