Kh-25(Х-25、NATOコードネーム AS-10 Karen)は、1960年代末から1970年代にかけて開発されたソビエト連邦(ロシア)の第2世代戦術空対地ミサイル。Kh-23/66Grom(NATOコードネーム AS-7 Kerry)の改良版と思われ、非常に良く似ている。モジュラー式の誘導装置を備え、射程は10 km.である。対レーダーミサイル仕様(Kh-25MP)の派生機種はNATOでAS-12 Keglerとして知られ、射程は最大40 km.である。Zvezda-Strelaによって設計されたKh-25はレーザー誘導仕様のKh-23(AS-7 Kerry)から派生した機種である。現在は後継機種のKh-38シリーズが受け継ぐが、Kh-25も幅広く使用される。1968年に運用が開始された空対空ミサイルを元に開発されたビームライディング誘導式のKh-66は、ソビエト連邦にとって初の戦術航空機用空対地ミサイルだった。しかし、発射時に航空機は急降下する必要があり、運用には困難が伴った。電波指令誘導式の派生機種であるKh-23は1968年に初めて試験されたが誘導装置に問題を抱えており、運用開始までに5年を要した。そのため、1971年にセミアクティブレーザーシーカーの派生機種の作業が開始され、Kh-25になった。これは当初、西側諸国においてKh-23Lとして知られた。1974年11月24日に試験が開始され、Kh-25は1975年から量産に入った。パッシブシーカーとSUR-73自動操縦装置を使用したKh-66からの対レーダーミサイル仕様の派生機種の作業は1972年に開始された。長射程のKh-31対レーダーミサイルも同じ計画からできた。Kh-27の試験はMiG-27に搭載して1975年8月8日に開始されたが、運用開始は1980年9月2日だった。NATO識別名称はAS-12 Keglerであり、Kh-28(AS-9 Kyle)を置き換えた。1973年に設計局の技師長である"Victor Bugaiskii"は、費用を削減して戦術の柔軟性を増やすためにKh-23M, Kh-25とKh-27を単一のモジュラーシステムへ統合する作業を開始した。この作業は1978年末に完了し、その結果Kh-25MP(対レーダー)、Kh-25ML(レーザー誘導)とKh-25MR(電波誘導)シリーズができた。今やシーカーヘッドを簡単に交換できるにもかかわらずNATOは引き続きこれらをAS-12とAS-10として指定した。 Kh-25はKh-23の後期型と十字型のカナードと翼がとてもよく似ている。Kh-25MP対レーダーミサイルはホーミングヘッドが1VPと2VP2種類あり、異なる周波数を受信する。原型のKh-25は1973年-1975年にソ連空軍でMiG-23、MiG-27、Su-17Mに搭載されて運用が開始された。それ以来MiG-21、MiG-29、Su-17/20/22シリーズ、Su-24、Su-25、Su-27で使用されている事が確認されている。Ka-50のようなヘリコプターでも同様に搭載される。Kh-25MPは、MiG-23/27、Su-17/22、Su-24、Su-25に搭載できる。NATOは、対レーダー用以外の全てのKh-25シリーズをAS-10 Karenとして指定する。"M"は"Modulnaya" - モジュール(シーカー)の略である。訓練弾は"U"が指定される。Kh-25MLでは以下の機種がある
出典:wikipedia
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