サバン・エンターテイメント (Saban Entertainment.Inc) は、アメリカ合衆国にかつて存在したテレビ番組の製作・配給会社。イギリス、スペイン、ドイツ、イタリア、フランス等にもオフィスが存在した。社名は創設者のハイム・サバンに因んでいる。数多くの日本製テレビ番組を輸入し、東映の「スーパー戦隊シリーズ」をローカライズした「パワーレンジャーシリーズ」が大きな成功を収めている。権利を所有していた番組の数は6500本以上にも及ぶ。1990年代には米国第2位の子供向け番組制作会社となり、世界最大手の子供向けテレビ番組制作会社に数えられたハイム・サバンとシュキ・レヴィにより、1984年に設立(1983年とも)。当時の社名はサバン・プロダクションズ (Saban Productions)で、1988年、サバン・エンターテイメントに改称。当初はサバン・インターナショナル・パリの子会社であった。1997年の時点ではパリとロサンゼルスの二箇所に本社があったが、アメリカでの事業が拡大したことにより、サバン・パリは子会社化された。設立当初はカリフォルニア州バーバンクに本社があったが、1995年にウエストウッドに本社を移転。当初はサバン・パリと同様に音楽事業を中心に活動。音楽出版権の確保と引き換えに無償でアニメーション制作会社に音楽を提供することで、事業の基盤を築いていき、1989年には最大手の音楽制作会社の数えられるようになった。1985年から映像作品の制作も手がけるようになり、最初の制作作品である『Kids Video』は70以上の国で放送される成功作品となった。1988年から映像作品の配給業務も開始。1993年から放送された『パワーレンジャー』が歴史的なヒット番組となり、同作の人気のピークだった1994年には、サバン社の利益は5億ドルを超えたと言われている。『パワーレンジャー』の大ヒットなどを受けてフォックス放送からサバン社に4億ドルで買収の提案が入るが、サバン側は拒否。それを受けたはフォックス側は、同社の子供向け番組放送枠を運営するFOXキッズ・ネットワークとサバン社の合併を提案。サバン社は1995年(1996年とも)にFOXキッズ・ネットワークと合併し、FOXキッズ・ワールドワイド(後のFOXファミリー・ワールドワイド)となり、サバン社は連結子会社となった。1996年にフォックスグループを統括する持ち株会社のニューズ・コーポレーションがニューワールド・コミュニケーションズを買収したことからニューワールドが権利を有していたマーベル・コミック関係の番組の権利を得る。自社製の番組を一番人気の子供向け番組放送枠であるFox kidsで放送することで利益の効率化を図り、1999年8月からから放送された『デジモンアドベンチャー』が放送枠内でトップの視聴率を記録するなどして、成功を収めている。2001年10月にFOXファミリー・ワールドワイドがウォルト・ディズニー・カンパニーによって買収されたことにより、ディズニー傘下となりBVSエンターテイメントに社名変更、引き続きテレビ番組の製作・配給を業務とする。1986年、DICエンターテイメントから子供向け番組の権利を買収後、その権利をDIC社の創設者であるジーン・チャロピンに売却。その後、DIC社はサバン社に損害賠償を求める訴訟を起こし、1991年に和解に至った。サバン社は映画俳優組合に登録していないノン・ユニオン製作会社であるが、1997年にSAGはサバン社に組合と契約を結び、実写番組製作現場の労働環境を改善するように要求。交渉決裂後、1998年にSAGは組合員にサバン社の作品に出演しないよう通達。同年2月に交渉は再開され、同年中にSAGとサバンは合意に至った。2001年にはSAGとサバン社の間で新たな契約が結ばれた。2000年、SAGは『Digimon: The Movie』が映像ソフト化・テレビ放送される際に声優に支払われる使用料の支払いをサバンに要求。SAGの規定において外国作品の吹き替えには再使用料は支払われないとされているが、SAG側は同作が単に台詞を吹き替えただけではなく、編集などによる改変が多数行われていることを挙げ、吹替作品ではないと主張。サバン側は吹替作品であると主張し、論争となった。配給に関しては2001年のディズニー傘下時代についても継続して記載特記のないものに限り、2001年のFOXファミリー・ワールドワイド買収の際にディズニー傘下となっている。
出典:wikipedia
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