トリコミケス綱 (Class Trichomycetes) は、接合菌門に含まれる菌群の一つ。現在は解体される方向で検討されており、今後はこの名は使われなくなる可能性が高い。すべてが昆虫・多足類・等脚類などの節足動物の腸内などに生息。ただし、栄養関係が不明であり、寄生であるかどうかはわかっていない。菌体は単一の糸状か群によっては少し分枝があるものもある。いずれにせよ、その基部には付着器を持ち、これで腸壁などに固着する。無性生殖は胞子によるが、群によって大きく異なるので、それによって四つの目に分けられている。有性生殖はハルペラ類でのみ知られており、菌糸体が接合した後に、その細胞の側方へ出芽するようにして楕円形の接合胞子のうが形成される。それ以外の目では有性生殖はいっさい知られていない。ハルペラ類が接合胞子を形成することから接合菌門に所属させたが、この4目すべてが近縁である保証はなく、多系統ではないかとの見方が古くからあった。有性生殖と無性生殖、その他の特徴からハルペラ類が接合菌綱キクセラ目に近縁であることが示唆されていた。しかし、他の3目については明らかではない。トリコミセス綱は生態面と菌糸体の特徴からまとめられた人為的分類群であると考えられるにいたり、2007年段階では分割する説が出ている。それによるとハルペラ目とアセラリア類はキクセラ目・ディマルガリス目とともにキックセラ亜門に含まれる。これに対して、エクリナ類・アメビディウム類はむしろ原生動物に近いとも言われる。これらの群で有性生殖が判明すれば、新たな判断も可能かも知れない。しかし、培養法がほとんど知られておらず、この点も研究の遅れの一因である。2000年代初頭において200種強が知られている。4つの目が認められていた。
出典:wikipedia
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