『荒野に獣 慟哭す』(こうやにけもの どうこくす)は、夢枕獏著の伝奇小説。『週刊小説』(実業之日本社)にて1989年から2000年にかけて掲載。単行本は初出の新書版で全5巻。また、これを原作とする伊藤勢作画による漫画化作品も併せて解説する。ジャングルの奥地に暮らし食人習慣を持つ少数民族の脳から見つかったウイルスである独覚菌には、宿主の能力を飛躍的に上昇させる力があった。これを利用して獣化兵と呼ばれる最強のバイオ兵士が産み出されたが、彼らは獣と同様の力を得ると同時にその姿も獣と化し、殺人を嗜好するなど性格も残忍に変わった。御門周平は、人間と変わらぬ外見と常人を遙かに超える能力を併せ持つニュータイプの獣化兵だが、手術の影響から以前の記憶を失っていた。獣化兵を巡る様々な勢力の暗闘に、御門は巻き込まれていく。伊藤勢の作画によるコミカライズ作品。骨子となるストーリーや主要な登場人物は原作を踏襲しているが、ストーリー、キャラクター設定全般において多数の改変がなされている。講談社の『月刊マガジンZ』にて2004年5月号から連載され、2009年3月号で同誌休刊により「第一部完」として連載中断。雑誌掲載時の最終話において「連載再開が決まれば原作者ウェブサイトで告知する」との文章が掲載されたまま再開未定となっていた。2011年3月に、徳間書店のSF小説誌『SFJapan』の休刊号にて描き下ろし新作を掲載。同年10月からウェブマガジン『Web本とも』(徳間書店)にて、マガジンZ版およびSFJapan版のストーリーをそのまま続ける形で連載され、2014年12月に完結した。単行本は原作小説の文庫化に合わせて、マガジンZ版を含めた全編が徳間文庫から全5巻で2014年5月から2015年1月にかけて刊行された。
出典:wikipedia
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