風雲 (Fēngyún 略:FY) は、中国気象局(CMA)と中国国家リモートセンシングセンター(NRSCC)が運用する中華人民共和国の気象衛星。極軌道衛星であるFY-1/3シリーズと、静止衛星のFY-2/4シリーズの二種類の衛星で構成されている。1988年より現在まで極軌道衛星7機、静止衛星7機が打ち上げられており、今後は2022年までにFY-2を1機、FY-3を11機、FY-2の後継となるFY-4を6機を打ち上げる計画となっている。風雲1号(FY-1)シリーズは、中国の極軌道気象衛星である。1988年から2002年にかけて4機の衛星が打ち上げられ、2012年まで運用された。極軌道気象衛星シリーズは後継の風雲3号へ移行した。衛星の開発は中国国家航天局が担当し、ミッション要件定義、地上システムの開発、衛星運用は中国気象局が行った。衛星は3軸安定方式で設計寿命は2年である。風雲1号C (FY-1C) は風雲1号シリーズの3号機で、1999年5月10日、長征4B型により極軌道の高度870kmに投入された。分解能1.1kmの多波長イメージャーを搭載した気象衛星で、打ち上げ時の重量は約960kg、設計寿命は2年とされている(公表値)。2007年1月11日の弾道ミサイルによる人工衛星破壊実験の標的となり、観測可能なものだけで2,841個以上という、大量のスペースデブリを発生させた。これによって生じたデブリは軌道高度約800kmと高いため、大気圏への突入に時間がかかることからISSや他の衛星への接近など大きな脅威になっている。2013年1月22日に破片がロシアの小型衛星BLITSに衝突し、使用不能になっていると見られる事が同年3月8日に発表されたが、後にこれは風雲1号Cとは無関係の破片であることが分かった。風雲2号(FY-2)シリーズは、中国の静止気象衛星である。2015年1月現在、FY-2D/E/F/Gの4機が軌道上で運用されている。衛星はGMSやGOES(初期型)などと同じスピン安定方式であり、直径は2.10m、高さ1.60mの円筒形である。重量は1380kg(打ち上げ時、3号機以降)、スピンレートは100±1rpmで、撮影はスピン・スキャン方式が採用されている。1994年に1号機(FY-2)が打ち上げ試験中に発射台で破壊され、2号機であるFY-2Aが1997年に打ち上げられた。これまでに7機が打ち上げられ、今後、2016年までに1機が打ち上げられる予定である。風雲3号(FY-3)シリーズは、風雲1号の後継となる極軌道気象衛星である。2014年12月現在、3機(FY-3A/B/C)が運用中で、2022年までに更に4機が打ち上げられる予定である。衛星は3軸安定方式で設計寿命は5年(FY-3A/Bのみ2年)である。風雲3号 降雨観測衛星(FY-3RM)シリーズは、計画中の極軌道気象衛星である。全球降水観測計画主衛星と同様のKu/Kaバンド降水レーダーを搭載し、低緯度熱帯地域の多頻度観測を行う。2019年および2023年の打ち上げが計画されている。衛星は3軸安定方式で設計寿命は3年である。風雲4号(FY-4)シリーズは、風雲2号の後継となる静止気象衛星である。2016年から2033年にかけて6機の打ち上げが計画されている。
出典:wikipedia
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