『ヒロイック・エイジ』 (Heroic Age) は、XEBEC制作の日本のアニメ作品。2007年4月よりテレビ東京系にて放送開始、2クール、全26話にわたって放送された。『蒼穹のファフナー RIGHT OF LEFT』以来久々となる、XEBECとスターチャイルドの組み合わせによる作品で、スタッフも『蒼穹のファフナー』のスタッフが主体となっている。このコンビによるジーベック原作オリジナル作品の第4作に当たる。地上デジタル放送では16:9フルサイズで放送された。ストーリー原案・シリーズ構成にも再び冲方丁が参加しており、脚本も手がけている。なおタイトルは、古代ギリシアの英雄時代と「英雄的なエイジ」をかけたものとなっている。また、本作を原作とした漫画が『月刊マガジンZ』でも連載されている(ストーリーには多少のアレンジが加えられており、アルゴノートクルーの一部がアニメ版よりも優遇されている。また、それぞれのエピローグがアニメ版とは異なる)。前作『蒼穹のファフナー』との対比として、総監督の能戸隆は「誰も死なない物語を作ろう」と心がけて制作に臨んだとのこと。結果、本作ではメインキャラの死亡は0という大団円を迎えている。遠い未来、宇宙には自らを「黄金の種族」と呼ぶ者達がいた。星々を創り、未来を知る彼らはまだ未熟な他の種族に呼びかける。「いでよ―――」と。後に宇宙には、それに応えた「銀の種族」「青銅の種族」「英雄の種族」が現れ、惑星をも容易に滅ぼす力を持つ英雄の種族はやがて争いを起こし、結果多くの種族が滅びに瀕することとなる。黄金の種族が戦いを諌めた時には英雄の種族は5人にまで減っていた。黄金の種族は彼らに「自らより弱い種族に宿り、彼らのために生きるという」罰を与える。英雄の種族を宿した者は"ノドス"と呼ばれる、宇宙の命運を握る存在となった。しばらく後、惑星オロンと呼ばれる星に一隻の宇宙船が墜落する。黄金の種族によって船は救われるが、その時には船員は赤ん坊一人だけが残されていただけであった。黄金の種族は英雄の種族の中でも強大な力を持つ"ベルクロス"をその赤ん坊の内に宿し、彼に赤ん坊を守るように命じる。また、赤ん坊の属する種族を最後の進出者「鉄の種族」と名づけ、彼らに「人類へ―――ここに、お前たちの運命を握る子供がいる」とメッセージを送った。後に黄金の種族はこの宇宙を去り、別の宇宙へとまた旅立っていった。黄金の種族が去った後、銀の種族は他の種族を支配し、鉄の種族=人類を敵と定め、彼らを滅ぼすことを決めた。人類の若き王女ディアネイラは、戦闘母艦アルゴノートにて、人類の最後の希望=ノドスを捜索し、ついに見つけ出すことに成功する。コミカライズ版限定の指定がある人物以外は、全てアニメ版の設定となっている。黄金の種族がこの宇宙を去ろうとしているときに呼びかけに応え、宇宙に進出した4番目の種族。母星は地球。未熟な種族であるゆえ、先に呼びかけに応えた銀・青銅の種族に脅かされている。一部には瞬間移動や念動力、治癒能力、精神感応などの超能力を身につけている者(「スペースチャイルド」と呼ばれる)もいる。種族が発生した母星を重要視し、絶対生存圏という価値観を持つが、これが他の大多数の種族とは異なることも理解していない。この宇宙で最初に宇宙空間に進出した種族であり、他の種族に呼びかけ、文明の発達を促した存在でもある。母星は惑星エリュシオン。星々を創造したり未来を知る力を持ち、さらには宇宙創造に関わったとすらされる全能者であり、英雄の種族を諌めることのできる唯一の存在でもある。物語が始まる数年前に、この宇宙から別次元へと去っているが、その理由は明らかにされていない。また、ノドスに与えられている契約の内包した矛盾を容認した理由と、それを課した目的は一切不明となっている。他の大多数の種族と異なり、人類とよく似た価値観を持っていたが、性別などは存在していない。彼らの目的の一つは生命の星々の交流による、スターウェーの復活であり、それによって宇宙が生命の根源スターウェーで満たされてゆく事を望んでいた。彼らが遺した「出でよ」という言葉の真意がこれとなっている。もう一つは、彼らの母星エリュシオンに辿り着いた遺産を受け継ぐ者達に、自らが去った新たな宇宙への「鍵」と「扉」を示す事であった。前述のように彼らの真の目的は、自らの意思と力で進む者達を新たな道へと導く事である。黄金の種族の呼びかけに最初に答えた種族。自らを黄金の種族の後継者と名乗り、青銅を始めとした多くの種族を従える、現在の宇宙の最大勢力である。母星は惑星コドモス。他の種族に対しては自分達へ服従することを条件として生存と発展を保障しているが、ひとたび危険と判断すると容赦なく殲滅にかかる。姿形は人類と似ているが全員が銀髪、さらに生身で宇宙空間に出る事も可能で、また全種族が一つの統合精神としてつながっているため、寂しい、悲しいなどの感情を持たない。なお統合精神を維持するため、感情をプロメ・オーに委ねる事で、種族の全体意思を安定させている。黄金の種族が別の宇宙に去ろうとした際には、力づくでそれを阻止しようとしており、また、黄金の種族の持つ力の取得を望んでいたが、結局それを得ることはできなかった。最終話において、和解した鉄の種族に既知宇宙と青銅の種族の半数を任せ、4人のノドスと共に黄金の種族が示した新たな宇宙へと旅立つ。黄金の種族の呼びかけに2番目に答えた種族。銀の種族側の尖兵となって人類を襲う巨大な虫に似た生命体。母星は惑星タウロン。有機・無機の組み合わさったハイブリッドな生命体で、その役割に応じて様々な個体が存在する。言語を持たずテレパシーすら行わずに、意思の信号化によって思考伝送を行っている。極少数の自我を持った個体(アピドス)が、大多数の自我を持たない個体(アプデラ)やテレポート能力を持つ稀少種(スミルナ)を操る生態や、惑星を巣にして蟻に近い生態系により幼生を繁殖している様から人類には「アリ」とも呼ばれている。生態として物質文明を持たず、彼らのテクノロジーは自らの肉体に直接反映され、時と共にその体組織を拡張させている。つまり彼らにとって文明の進歩は彼ら自身の進化に等しい。現在は銀の種族の支配下にあり、地球の占領など多くの軍事作戦に利用されている。戦闘用の個体はオーガンとほぼ同サイズの巨大なもので、単独での宇宙空間での活動や大気圏への突入、大気圏内での飛行も可能。口と思しき器官から腐食性ガスをまとった高温プラズマの火炎を吐き攻撃する。またテレポート能力を持つ個体も存在する。個々の戦闘力は(人類の兵器や英雄の種族に比して)それほど高くはないが、数が絶対的に多く(「アリ塚」と呼ばれる移動要塞から数千単位の数で襲ってくる)、群体の統率が非常によくとれており強力。またヘドロンの盾を扱えるため人類は苦戦を強いられた。惑星エリュシオンにおける最後の戦闘の後、その半数は銀の種族に追随して別の宇宙に旅立ち、残りの半数はプロメ・オーによってディアネイラとの間に精神の道を開かれ、彼女に率いられることとなった。黄金の種族の呼びかけに3番目に答えた種族。人型だが異形の怪物のような姿をしていて巨大。単独で宇宙空間を自在に飛び回ることが可能で、強大な攻撃力・頑強な肉体を持つ。その戦闘力は1体で人類や青銅の種族の艦隊を圧倒し、惑星すら破壊することが可能。黄金の種族を別とすれば、個々の戦闘力は全種族中最強である。かつては争いを好み数々の他種族を滅ぼしていったが、黄金の種族によって諌められ、最終的に生き残った者は5体だけであった。黄金の種族によって、生き残った5体の英雄の種族は己よりも弱い鉄の種族や銀の種族に宿る罰を課せられた。英雄の種族が宿った人物は「ノドス」と呼ばれ、宇宙の命運を握る存在となる。普段はノドスの身体に封印されており姿を現さないが、ノドスが発現を望んだ時、ノドスを中心に巨大な肉体が再構成される形で発現。ノドスと一体化する(エルマントスは例外的にノドスと一体化はしない)。英雄の種族は一旦戦闘が始まると近寄ることすらままならない巨大な戦闘力を発揮し、また本来の凶暴な性格も少なからず発現してしまうためコミュニケーションを取ることは難しい。しかし一体化したノドスの自我・記憶が反映されているため、戦う相手や場所をわきまえた理性的な面や、味方を気遣う面なども見せる。3体以上の英雄の種族が争うと、その内の誰かが暴走し、敵味方の区別なく攻撃する「狂乱」と呼ばれる状態となる事があり、過去において狂乱状態の英雄の種族を止められたのは、黄金の種族のみであったと伝えられている。また5体の英雄の種族の全ての名前はギリシア神話に登場するヘラクレスの12の功業に関連する。その身に「英雄の種族」を宿す者の総称。もしくはノドスと一体化した英雄の種族そのものを指す。もとは英雄の種族が自らの名とした呼称である。英雄の種族が5体しか現存していないことから、ノドスと称される者は現在エイジを含めて5人。身体に封印された英雄の種族を自由に呼び出し一体化(例外的に一体化しない者もいる)。その強大な力をコントロールすることができる。5人の出自となる種族は全て異なるが、全て人類と似た体格、容姿をしている。それぞれの身体に宿す英雄の種族の力の影響からか、生身でも宇宙空間やマグマの中で活動できるなど驚異的な身体能力を持つ。宇宙空間での移動方法は基本念動力で行っているが、高速移動の際には身体の器官からアストラルタービンと同様に「星流」を発生させて行う。ノドス達は宇宙世界の一員となるために特定の種族と契約を交わさなければならない。契約の項目数は黄金の種族によってあらかじめ示されており、それぞれ項目数が異なる。本編の開始時点でエイジを除く4人はすでに銀の種族と契約を交わしており、自らの種族の拠点を離れロム・ローの星の居城で生活している。理性的で非好戦的な者が多いが、自らに定められた契約のため(または契約不履行の際の銀の種族による同胞への報復を恐れて)、唯一人類と契約したエイジと敵対、壮絶な戦いを繰り広げる。その身に宿す英雄の種族の圧倒的な戦闘力から、本編の中盤以降、銀の種族と人類(=鉄の種族)の争いは彼らを中心に動いていくこととなる。惑星エリュシオンでの最後の戦いの後、エイジを除く4人は銀の種族と共に開かれた別の宇宙へと旅立っていった。「星の道」の名の通り、星と星の間に働く力である"星誘間引力”に寄って形成される道を指す。星の誕生と死にも深く関わっているほか、宇宙航行においては最も重要な道となるものであり、このスターウェーがなければ通常はその星がどこに存在するのかを知る事も叶わない。なお、人がまだスターウェーの生まれていない惑星へと辿り着いた時にも命の繋がりを持ってそれは誕生する。宇宙に広がる生命の奔流であり、それが満たされる事が、黄金の種族がこの宇宙に望んだ形の一つである。その宇宙真理を生まれながらに知り得ていたのは全宇宙において只一人、ディアネイラであり、彼女自身はスターウェーの失われていた惑星オロンや惑星エリュシオンを感知したほか、スターウェーの航路を外れながらも幾度もアルゴノートを導いていた。また、劇中でエイジとユティが惑星エリュシオンで開いた扉と、惑星オロンにて開いた扉の二つは別次元の宇宙への扉である。これは「宇宙の道(スペースウェー)」と呼ばれるもので、宇宙全体がスターウェーで満たされた事で形成された引力路により開かれたものである。扉そのものはかつて黄金の種族が創造したものだが、黄金の種族以外の種族がこの道を通るには、宇宙をより多くのスターウェーで満たす事が必要であった。劇中では最終話においてそれが果たされる事となる。黄金の種族が定めたもので、その身に英雄の種族を宿すノドスはそれぞれ固有の数の契約に基づくことによって、宇宙の一員になることが認められる。契約の数はノドスによってそれぞれ異なっており、数の概念を超越していた黄金の種族が、何故その「数」まで示していたのかは不明となっている。また、各契約の内容はそれを結んだ種族が定めたものである。エイジは鉄の種族たる人類との間に12の契約を結ぶこととなる。エイジ以外のノドスはそれぞれの種族繁栄と引き換えに銀の種族と契約を結んでいる(一部の銀の種族は契約不履行の際には種族を根絶やしをすると口にする者もいる)。ポレ族出身のメヒタカ(アルテミア)は以下の3つの契約を結んでいる。ケイロス族出身のレクティ(エルマントス)は以下の5つの契約を結んでいる。ヒドラス族出身のカルキノス(レルネーア)は4つの契約を結んでいる。銀の種族のユティ(ケルビウス)は8つの契約を結んでいる。
出典:wikipedia
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