アリオラムスは中生代白亜紀後期の現モンゴルに生息していたティラノサウルス科の獣脚類。属名は古代ギリシャ語で「異なる枝」を意味する。氾濫原から発掘された、幼体のものと思われる部分的な頭骨および3つの中足骨だけで知られている。これらの化石は1976年にロシアの古生物学者セルゲイ・クルザノフによって正式に記述された。このとき記載されたアリオラムスのタイプ標本の頭骨から推測させる全長は5~6m、体長は2.5~3mと見積もられている。. しかしながら、この数字は化石化による変形を考慮せずに計算されたものである。実際、この個体はもっと小さかったかもしれない。これはタルボサウルスやティラノサウルスと比べるとかなり小さめであるが、この標本が幼体か亜成体ならば、成体のアリオラムスはより大きな長さに達しただろう。しかし成体のものと考えられる標本は知られておらず、サイズの推定は困難である。頭骨の長さはほぼ45センチメートル。形状は長細く、多くの大型ティラノサウルス類の幼体のそれに似ている。前上顎骨は末端部分が見つかっていないが、その高さは全体の比率からすると、知られているすべてのティラノサウルス類のどれよりも高い。鼻骨は融合しており、本来鼻骨があるはずの部分が5つの不規則な骨質の鶏冠状突起の列で装飾されている。これらのトサカはすべて1センチメートル以上の高さがある。これはアリオラムス独特の形態である。これとは別に頭頂骨から発生する畝状のトサカの突出という特徴をもつが、これは全てのティラノサウルス類に共通である。また比較的(他のティラノサウルス類と比べて)多くの歯を有し、頭骨の高さも低めである。しかし、これらの特徴は成長とともに失われた可能性もある。他のティラノサウルス科の動物との類縁関係は知られていないが、何人かの専門家はアリオラムスが同時期同地域に生息したタルボサウルスと密接に関係があるとし、さらにその中にはタルボサウルスの幼体か亜成体であると述べる者もある。骨格の資料があまり知られていないが、アリオラムスは他のティラノサウルス科などと同様、二足歩行の捕食者であったと推定されている。
出典:wikipedia
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