アイラ・セキュラ（"Aayla Secura"）は、アメリカのSF映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場する架空の女性。多くのルーシアン・トゥイレック女性と同様に、アイラは官能的で美しく、また優雅でさえある。細身ながらも筋骨逞しい体つきに豊満な胸、濃い空色の肌をしたアイラは、非常に感情豊かで、なおかつ知的で衝動的であるが、表面上には一切の激昂を感じさせない一方、時には小悪魔的な悪戯のセンスも持ち合わせている。アイラは暴力よりもむしろ狡猾さを好んでおり、ライトセーバーの腕も一流であるが、専らそれを防御に使うことを好んでいた。彼女はまた、多くのジェダイ・ナイトたちの中でもとりわけ突出した存在である。ジェダイ・オーダー末期に属していた若きジェダイ・ナイトであり、主にコルサントのジェダイ聖堂から離れた場所で活躍していた。アナキン・スカイウォーカーら同世代のジェダイとの友情は深く、特にジェダイ・マスター、キット・フィストーとの密接な関係がアイラの精神的不安の支えとなっていた。だが、この愛情にも通じる強い絆は、ジェダイ規範によって固く禁じられた要素でもあった。もしも彼らがジェダイ・オーダーに属していなければ、2人の強い尊敬と愛情の念は、おそらく他の何かへと発展していただろうと言われている。クインラン・ヴォスの弟子として成長したアイラは、共和国軍の初陣となったジオノーシスの戦いにも出征した。自らの武器を失って、他のジェダイたちと共に死を覚悟した瞬間、彼女はヨーダ率いるクローン・トルーパーの軍団に救われた。辛くもジオノーシスでは生き残ったが、クローン大戦の激化と共に事態の収拾のため、銀河系各地に派遣されることとなる。しかし、巨大ドロイド工場を制圧するために派遣された惑星ハイポリでは、独立星系連合の奇襲とグリーヴァス将軍の参戦でアイラたちは全滅寸前まで追い込まれ、彼女自身もまた重傷を負った。その後、仲間のジェダイ救出のために向かった惑星フェルーシアで分離主義勢力と対峙していた頃、遠く離れたコルサントではダース・シディアスによって、極秘命令のオーダー66が発令され、この指令を受け取ったアイラの部下のコマンダー・ブライは一転、アイラを共和国に対する反逆者として認識し、このジェダイ将軍に対してブラスター・ライフルを掃射する命令を下した。命を受けたクローン兵たちは何のためらいもなくアイラに銃口を向け、不意を突かれた彼女は応戦することはおろか、十分に防御すら出来ないまま、あえなく悲劇の最期を遂げた。彼女が息絶えてもなおブライ達は亡骸に銃撃し続け、その美しい姿は見るも無残な姿となった。コミックではアイラを主人公としたサイドストーリーが描かれており、ここでは、オーダー66で瀕死の重傷を負ったものの、辛くも一命を取り留めたとされている。ちなみに、『スター・ウォーズ』の映画にしては珍しくスピンオフ作品から「逆輸入」されたキャラクター（設定）である。アイラを演じたエイミー・アレン（"Amy Allen"）は同映画の視覚効果を担当したILMの社員であり、「エピソード2」製作にも参加していた。本職が俳優ではないためか、映像化されたアイラには全く台詞がない（アニメ『スター・ウォーズ クローン大戦』では、他のマイナーキャラクターの多くが台詞を話しているにも関わらず、アイラは歓声だけである）。

出典:wikipedia