ウォルター・テヴィス(Walter S. Tevis, 1928年2月28日 - 1984年8月8日)はアメリカ合衆国の作家、SF作家。ながらく英文学の教師(オハイオ大学などに勤務)を本業とする副業作家であったが、晩年は専業化した。寡作家であり、自身はあまり有名ではないが、ビリヤードを題材とした長編小説『ハスラー』と、「人類を助けに」異星からやって来た男の悲惨な運命を描いた『地球に落ちてきた男』はともに映画化され、知名度が高い。その他の長編では、未来のディストピアを舞台にしたビルドゥングスロマン風のSF『モッキンバード』が有名。この作品の舞台は不快な凋落の極みにある25世紀のニューヨーク市である(人口は激減し、麻薬漬けで文盲の人間たちがアンドロイドに管理されている)。その着想は、オハイオ大学で教鞭を執っていた頃に彼が感じた、学生の教養が年々恐るべき率で下落しているという印象が元になっている。『モッキンバード』は1980年度ネビュラ賞 長編小説部門の候補作となった。ファンタジーの「ふるさと遠く」"Far from Home (1958)"など、作品には短編小説もある。これを表題作とする短編集が1981年に発行され、数年後には日本語にも翻訳された。テヴィスはカリフォルニア州サンフランシスコで生まれ、金門橋に近いサンセット区(Sunset District)で育った。10歳からの一年間(一家がケンタッキー州マディソン郡で土地の割譲を受ける間)、ウォルターは公共の施設に預けられた。11歳の時に鉄道で一人旅をして家族と合流した。第二次大戦の末期、17歳であった彼は海軍に入隊し船大工として駆逐艦ハミルトン号に乗り組む。除隊後は1945年に高校を卒業し、ケンタッキー大学に入学。英文学を専攻し学士号と修士号を取得した。テヴィスは在学中、ビリヤード場で働き、ビリヤードを題材にした短編小説を書いている。大学卒業後、テヴィスはケンタッキー州ハイウェイ省で働き、また同州の複数の高校で科学、英語などを教えた。1957年にジェイミー(Jamie)という女性と結婚。1965年から78年にかけてオハイオ大学で英文学および創作技法について教える。その傍ら処女長編『ハスラー』を発表(1959年)。以後も創作を続けた。晩年は専業作家としてニューヨーク市で過ごした。1984年に舌癌で死亡し、ケンタッキー州リッチモンド(Richmond)に埋葬された。
出典:wikipedia
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