『デジモンセイバーズ』("DIGIMON SAVERS")は2006年4月2日から2007年3月25日まで、フジテレビ系列で毎週日曜日の午前9時00分-9時30分に放送されたテレビアニメ。デジモンシリーズの第5作目。全48話。DVD全17巻。ナレーションは松野太紀。前作『デジモンフロンティア』以来3年ぶりに再開されたアニメ・デジモンシリーズ第5作で、2012年時点でフジテレビ系で放送された最後のシリーズである。前シリーズから間隔が開いたこともあり、ビジュアル面を一新、キャラクターデザインに青井小夜を起用し、主人公たちも小学生から中学生に年齢が上げられている。ストーリーも、デジモンに対抗する組織に主人公・大が入隊し、デジモンの起こす事件やデジモンを利用した事件を戦いを交えて解決するというこれまでにない路線となった。メインスタッフ・歌手陣も一新され、前シリーズとは大きく様変わりをしている。デジタルワールドで育った野生児の人間、デジモン根絶を目論む人間との戦い等、作風も大幅に変化し、従来のシリーズよりも勢いを重視した展開になっている。その一方で、主人公のデジモンはアグモンなど、明らかに過去の作品を意識した設定もあるが、デジモンのサイズを全体的に底上げしたことで現実世界におけるデジモンの異質性を演出している。これらの要素は過去作にはあまりなく、新鮮さを打ち出した反面、整合性の点で粗が目立ち前シリーズまでの「問題を抱えた子供達の成長の物語」「リアリティのある舞台設定」といった要素は薄い。相手が究極体であろうと、主人公の大が拳で戦おうとする等、勢いや痛快さを重視した今までに無い展開が多く、「戦うのはデジモンだけで子供は見ているだけ」というスタンスに対する疑問への一つの解答を出した。原画はシリーズの中でも特に高クオリティで、特に最終回では東映アニメーション作品の中でも異例の16人という大人数であった。反面、キャラの顔が作画監督によって大きく変わり不安定であった。シリーズ構成担当の山口亮太によれば、過去のデジモンシリーズですでに子供達の冒険や仮想生物のシミュレーションはやり切った感があり、まだやっていない「王道少年漫画」路線を目指したという。本来劇場版として製作された『DIGITAL MONSTER X-evolution』を除くとデジモンシリーズのアニメ作品で、オメガモンがテレビアニメ本編に初登場した作品でもある。ゲスト声優にタレントの新垣結衣、前田健がレギュラー出演し、他はなわ、ビックスモールン、原口あきまさも出演している。また菊池正美、高橋直純、永野愛、神谷浩史、野沢雅子、高橋広樹など旧作のレギュラー声優の再起用もある。『デジモンアドベンチャー』(無印)-『デジモンフロンティア』の四部作で主題歌を担当していた和田光司が、後期オープニング(OP)を担当。和田も自身のブログにて、暗にファンの要望の多さから今回の復帰が出来たという旨のコメントをしている。デジモンシリーズにおいてOPが途中変更されるのは初のことであるが、そもそもフジテレビ日曜朝9時00分 - 9時30分枠のアニメ作品で、1年以内にOPが途中で変更されるのは異例のケースである。一方で四部作でエンディング(ED)を担当した前田愛(AiM)は今作では前期・後期ともEDは担当しなかった。シリーズで初めて「アバンタイトル-OP-CM-本編-CM-ED・次回予告」という放送形式となる。これは前番組『金色のガッシュベル!!』の途中から採用された形式を受け継いだものである。アバンタイトルは回を重ねるごとに長くなり、本編中にCMを挟まないこともあって実質的なAパートになっている。また、サブタイトルは当初は本編開始時に表示されていたが、中盤からアバンタイトル開始時に表示されるようになった。この形式は後の『デジモンクロスウォーズ』にも継続された。デジモンシリーズの3年ぶりの新作としてスタートした本作だが、商業面では『無印』-『フロンティア』の旧作と比較すると視聴率はあまり伸びず、1作のみ単発で再休止となり連続のシリーズとはならなかった。旧シリーズと比べ、アニメ雑誌などへの露出も少なく、玩具、CDグッズの展開も小さかった。「ウルトラシリーズやスーパー戦隊シリーズのように親子で楽しむほど時間が経っておらず、かといって旧シリーズの延長としては間が空き過ぎてるため、タイミングの悪い時期の放送であった」と山口亮太はコメントしている。最高視聴率:6.7%、最低視聴率:3.5%、平均視聴率:5.2%本作は様々な特異形質が見受けられる。など。シリーズ構成担当の山口亮太のブログによれば、本作は「ホビーアニメを脱したいというスタッフの想いで制作された」とのこと。フジテレビに「アニメの常識をひっくり返したい」、「他にはないアニメをつくりたい」というコンセプトのもとに立ち上げたアニメ枠・ノイタミナの作品である『怪 〜ayakashi〜』という作品があり、金田率いるプロデューサーを中心に『怪 〜ayakashi〜』と本作のスタッフが少なからず共通であり、時期的にスライドという形になっている。ちなみに、通常は東映アニメーションでは音響監督はつけないが、本作、ノイタミナ枠の東映アニメーション制作の作品、『ドラゴンボール改』では音響監督に長崎行男を起用している。また、フジテレビプロデューサーである金田耕司はアニメージュ2007年8月号でのノイタミナの特集にて、(『DEATH NOTE』や『ゲゲゲの鬼太郎』などの様にアニメ作品が実写化している実状を踏まえて)「なぜそれをアニメでやるのか」、「アニメでしかできないことを追求していきたい」という旨の発言があったが、本作では、といった内容から本作でも金田が発言したノイタミナのコンセプトを受け継いでいる事が分かる。1997年の『中華一番!』以降は金田は企画として関わる事が多かったが、本作では久しぶりにプロデュースに加わった。これまでの『デジモンシリーズ』とは違い、本作では主人公を中心に展開していくが、これはプロデューサーである金田耕司の指示によるものである(れいでぃお・あくてびてぃより)。また、今作のアグモンの手には赤いベルトが巻いてあるが、企画当初は、アグモンに首輪もついていたという。余談だが、大の母親の小百合役に國府田マリ子を起用したのは、本作のシリーズディレクター(監督)を務めた伊藤尚往 である。國府田は伊藤がチーフディレクター(監督)を務めた『Kanon』のヒロイン役で出演しており、本作のシリーズ構成の(『Kanon』でもシリーズ構成を担当した)山口亮太は自身のブログで「全く罪な人だ」と冗談混じりで述べている(尚、國府田は本作の後半が放送時期が同じである『Kanon』のリメイク作品(制作=TBS、アニメーション制作=京都アニメーション)にも同役で出演している)。また、大の父親大門英の助手をしていた倉田明宏の名字や、(字は違うが)大の母親小百合の名前が『Kanon』の登場人物の倉田佐祐理と同じだったりする。DATSのオペレーターである黒崎美樹と白川恵のパートナー、ポーンチェスモン(白と黒)は、伊藤が演出、アニメーターとして参加していた『ふたりはプリキュア』を意識していると山口は述べている。また、ララモン役のゆかなもプリキュアの一人(雪城ほのか/キュアホワイト)として出演し、ノイタミナの『怪 〜ayakashi〜』と、その続編である『モノノ怪』にも出演している。各地には、究極体・完全体がそれぞれテリトリーを持っている。神奈川県横浜市(主に横浜みなとみらい21及び本牧周辺)が主な舞台である。実際湯島・薩摩は神奈川県警察出身であった。フジテレビ系のデジモンシリーズでは本作のみ50話に達していない。※印はバンダイ他数社がネットスポンサーとなっている局。無印はバンダイ(30秒)のみ。※系列局のテレビ大分と沖縄テレビではネットされなかった。2006年12月9日公開。上映時間20分。DVDは2007年4月25日発売。BDは本作を含む全作品を収録したデジモン映画のBD-BOX『DIGIMON MOVIE COLLECTION 1999-2006』が2015年1月9日発売。アルゴモンの強大な力によって、永遠の眠りについてしまう大達。アグモン・ララモン・ガオモンは大達を救うため、アルゴモンに立ち向かう。()はジャケットを飾るキャラクター。放送終了以降は2巻同時発売となる。
出典:wikipedia
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