『JIN-仁-』(じん)は、村上もとかによる日本の漫画。また、これを原作とするテレビドラマのシリーズ。『スーパージャンプ』(集英社)2000年9号より連載開始。当初は半年1回の頻度で2〜3話連続掲載されるシリーズ連載形式だったが、2006年13号より毎号連載を開始し、2010年11月24日発売の2010年24号をもって最終回を迎えた。単行本はジャンプ・コミックス デラックス全20巻、集英社文庫コミック版全13巻。2011年5月に第15回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。「現代の医師が、もし幕末にタイムスリップしたらどうなるか?」を描いた、SF要素の強い医療漫画。西暦2000年の現代から幕末の日本にタイムスリップした脳外科医・南方仁が、過去の人間の運命を変えていることを自覚しつつも、人々を救う為、現代から持ち込んだ知識と幕末の人々の協力により、近代医療を実現していく。その過程で南方仁は、日本の歴史自体にも、大きな関わりを持つようになっていく。作者の村上が遊郭について調べたことが、この作品を描くきっかけになっている。遊郭の遊女は、口減らしとして売られた貧困家庭出身の娘や女衒によって売られた身寄りの無い娘が多く、その娘が仕事柄梅毒に冒され、さらには有効な治療法も無かったため、次々と命を落としていった。この事実を知った村上は憤りを感じ、せめて漫画の中だけでも彼女たちを救えないかと考えたという。東都大学附属病院の脳外科医・南方仁は、ある夜急患で運ばれた男性の脳から奇形腫を摘出する。その奇形腫は、胎児のようだ。その後、仁は頭痛と空耳に悩まされる。その患者は、なぜか病院から脱走しようとしていた。仁が、その患者を止めようとしたとき、患者が持っていた胎児のはいった容器が階段から落ち、仁は、それを取ろうとバランスを崩し、階段から落ちて、そのまま気絶してしまう。意識を取り戻した仁が、ふと辺りを見渡すと、夜で、侍達が斬り合いをしていた。仁は文久2年(1862年)、幕末の江戸時代にタイムスリップをしていたのだった。仁は、まず、そこで切られた侍の脳の手術をすることになる。その後、侍に切られた外国人の手術をしたり、コレラへの対応をしたり。そこで仁は、過去の人間の運命や歴史を変えていることを自覚しつつも、人々を救う為、現代から持ち込んだ知識と幕末の人々の協力により、近代医療を実現していく。名前にリンクがある人物は、実在の人物。集英社ジャンプ ジェイ ブックスより発売。日下部匡俊による小説版。村上が挿絵を描き下ろした。TBS系列の「日曜劇場」枠(毎週日曜日21:00 - 21:54)で第一期が2009年10月11日より12月20日まで放送され、第二期は2011年4月17日より6月26日まで放送。主演は大沢たかお。原作との大きな相違として、現代に野風と瓜二つの仁の恋人・友永未来というドラマオリジナルの人物を登場させ、咲を加えた3人による恋愛要素を盛り込んでいる。また、自らの手術の失敗で恋人を植物状態にしてしまったことで、仁が心にトラウマを抱えているという設定になっている。他にも、歴史の変化を示すものとして仁と未来の写真が使われている。主人公である南方仁は作中で、未来のよく言っていた言葉として、「神は乗り越えられる試練しか与えない」と度々発言している。初回は54分拡大の21:00 - 22:48、第十話は5分拡大の21:00 - 21:59、最終話は25分拡大の21:00 - 22:19まで放送。全11話。主演の大沢たかおは『昔の男』以来8年ぶりの連続ドラマ出演。ヒロインの一人である中谷美紀は『おとうさん』以来7年ぶりの連続ドラマ出演となる。ドラマの提供ナレーションは遠藤憲一が担当(前クレのみ)。第五話で10月期ドラマ初となる視聴率20%超えを達成。その後も高視聴率をキープし、最終話では瞬間最高視聴率29.8%を記録。この記録は、2009年に放送された全民放局の連続ドラマ視聴率の中で最高となった。また、作品への評価も高く、国内外で33の賞を受賞した。続編の予定が無かった放送終了当時はタイムスリップの謎を残したままの最終回に対して続編や劇場版についての問い合わせや、否定的な声が寄せられた。2010年1月29日付の『日刊スポーツ』にて来年夏に劇場版が公開されると報じられたが、石丸彰彦プロデューサーは公式サイトにて否定した。2010年12月27日・28日に『JIN-仁-レジェンド』と題し、第一期全話がディレクターズカット版にて再放送された。2010年6月8日に続編となる『JIN-仁- 完結編』の放送決定がアナウンスされた。映画化などはせず、これで完結と明言している。初回2時間5分スペシャルで放送(21:00 - 23:03)。第四話と第六話は5分拡大(21:00 - 21:59)。第十話は10分拡大(21:00 - 22:04)。最終話は54分拡大(21:00 - 22:48)。提供ナレーションは今井雅之が担当(前クレのみ)。TBS開局60周年記念番組として放送、放送前ながら既に南米以外のほぼ全世界にあたる世界80か国での放送が決定しており、日本での放送6日後に台湾、5月に香港、7月以降には韓国、ヨーロッパ、北米にて順次放送予定。物語は第一期の最終話の2年後からスタートしている。そのため、第一話までの2年間に起きたエピソードについては大幅に省略されている。最終話では瞬間最高視聴率31.7%を記録。関東では全編平均視聴率が20%を超え、関西では全話20%を上回った。太字は第一期、第二期「完結編」両方に出演。製作著作・発売元:TBS、販売元:角川書店2012年に宝塚歌劇団で初の舞台化。脚本・演出は齋藤吉正が担当。以降の再演も担当している。
出典:wikipedia
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