『マンディンゴ』()は、1975年のアメリカ合衆国の映画。リチャード・フライシャー監督が奴隷牧場を運営する一家の栄光と没落を描いた大作映画。奴隷制度をめぐって南北戦争が起きる約20年前の話である。原作は、の長篇小説『』。続編にスティーヴ・カーヴァー監督の『ドラム』'(1976年)がある。日本公開時のコピーは「アメリカ史上最大のタブー<奴隷牧場>に初めて挑んだ一千万部の超ベストセラー鮮烈の映画化!」で監督が暗に批判しているのは『風と共に去りぬ (映画)』で米国のポスターもパロディになっていた。世界的にヒットしたが、ロジャー・イーバートは「これは人種差別的なクズだ」と言い捨て、「ニューヨークタイムズ」のヴィセント・キャンビーも「最悪の映画」「下品の一言」と書いた。モーリス・ジャールの音楽もミスマッチで監督の「この映画をウェディングケーキのように美しくロマンチックに描きたかった。でも近寄ってよく見るとケーキは腐ってウジだらけなんだ」という意図通りだった。クエンティン・タランティーノは「これはポール・バーホーベンの『ショーガール』と並ぶ、メジャー会社が大予算で作ったゲテモノ大作さ」と愛情を隠さなかったという。奴隷をめぐる問題作ながらDVDが売られ、レンタルもされている。ルイジアナ州にある、奴隷牧場を運営するファルコンハースト農園は綿花や農作物の収穫だけでなく、血統のよい奴隷を買い集め飼育し、自分の子どもでもあるのに売買するという計画的な「奴隷牧場」でもあった。無毛犬にリウマチの毒を吸わせられるというと、黒人の子どもに吸わせれば治ると獣医にいわれる。14歳以上の黒人の処女はいないと豪語し、黒人娘ビッグ・パールを抱く。R(Runner逃亡者)の烙印があるシセロは反抗的で売られる。老当主のマクスウェルは息子ハモンドに運営を任せるが、白人の嫁を娶らなければならなかった。マクスウェルは自分の目が黒い間に孫が見たいという。そしてハモンドはおじで大地主のウッドフォード少佐から5千ドルの借金の申入れがあったので少佐の娘ブランチと見合いをして、結婚を承諾するが、少佐の家にいた黒人娘エレンに一目惚れをしてしまう。ニューオリンズの奴隷市場で偶然にも、黒人の中でもサラブレットとされるマンディンゴを未亡人のドイツ女性に4500ドルでせり勝つ。ミードを黒人どうしの賭けの格闘のために自分と同じ食事をさせる。嫁になったブランチとの初夜でいとこのブランチが処女でないことがわかったショックもあった。マックスウェルはビッグ・パールとの子を期待するが、純血の証明書付きから兄妹と分かり、ハモンドに反対される。ハモンドはブランチに対する怒りを従順なミードを鍛え、1500ドルで買ったエレンを夜ごと激しく抱くことで発散させる。その結果とうとうエレンは妊娠してしまう。反乱を起こしたシセロは試合に勝ったミードに「俺を殺すことは自分を殺すことだ」「俺は奴隷で死ななかった」という言葉を残して縛り首になる。結婚後一度も触れられなくて怒って酒に溺れた妻のブランチはエレンをムチで叩き、流産させる。自分と同じお土産の宝石をエレンがしていることを見たブランチは初体験の相手は実兄チャールズだと告白。マックスウェルはブランチの望むパーティの費用のためにナチェズで奴隷を売る。留守の間に嫌がるミードを誘惑して腹いせの情事をしてしまう。挙句の果てに妊娠して黒人の子を産み、マックスウェルが殺してしまう。腹を立てたハモンドはブランチを老いた黒人にする同じ毒で殺す。嫉妬に狂ったハモンドは銃で脅してミードを釜茹でにしようとするが、「旦那を尊敬してきたが、しょせん白人だ」という。逃げようとするミードを突き刺す。柔和なアガメムノンが耐えられなくなってハモンドのライフルを奪い、「黒い獣め」と罵ったマクスウェルを撃ち抜く。アガメムノンが逃亡し、すべてを失ったハモンドだけが取り残される。
出典:wikipedia
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