「ヴォーグ」(Vogue) はマドンナの曲で、1990年に発表されたアルバム『アイム・ブレスレス』から先行発売された第1枚目のシングルである。ポップ・ミュージック史に残るダンス・クラシックとして知られるマドンナの「ヴォーグ」は、本国アメリカにおいて、マドンナ最大のヒット曲であるだけでなく、当時メインストリームに席巻していたハウス・ミュージックを代表する一曲としても知られている。また本作は当時ニューヨークのサブカルチャーに生まれたダンス・ムーブメントであった「ヴォーギング」を一躍世界中に流布する火付け役となる。「ヴォーグ」はマドンナの経歴にとって重要な作品であり、その後の彼女の音楽的な進路を変える大きな基軸となる楽曲である。本作が楽曲として誕生し、シングルとして発表されるに至ったのは、ほとんど偶然と言える。1989年、本国アメリカで発表されたシングル「オー・ファーザー」はビルボード・チャートで第20位にとどまることになり、1983年以来の連続トップテン記録が17曲で途絶えた。これにより、次のシングルである「キープ・イット・トゥゲザー」のチャートでの不発を危惧したワーナー・ブラザーズ・レコードは、シングル「キープ・イット・トゥゲザー」のB面に新曲を収録して発売することを提案し、マドンナにその新曲を作曲することを依頼するのである。出来上がった楽曲「ヴォーグ」は、「キープ・イット・トゥゲザー」の発売に間に合わせるために、かなり短期間で書き上げられた作品であると言われる。しかしデモを聞いたワーナーの重役達は、曲の出来に驚いたと言われ、B面として発表するのを惜しみ、シングルとして発表することをマドンナに薦めたのである。マドンナは楽曲中でラップを披露している。グレタ・ガルボ、マリリン・モンロー、マレーネ・ディートリヒ、ジョー・ディマジオ、マーロン・ブランド、ジェームズ・ディーン、グレース・ケリー、ジーン・ハーロウ、ジーン・ケリー、フレッド・アステア、ジンジャー・ロジャース、リタ・ヘイワース、ローレン・バコール、キャサリン・ヘプバーン、ラナ・ターナー、ベティ・デイヴィスの名を挙げ、古き良きアメリカの文化を礼賛している。本作の作曲パートナーには、古くには「イントゥ・ザ・グルーヴ」のミックスから「エクスプレス・ユアセルフ」そして「キープ・イット・トゥゲザー」でのシングル・ミックスを担当したシェップ・ペティボーンが起用された。シェップ・ペティボーンはニューヨークのクラブ・シーンではすでに名を挙げていたDJであり、ポップ界におけるハウス・ミュージックの仕掛け人として、ペット・ショップ・ボーイズなどと仕事をしていた人物である。「フォー・オン・ザ・フロアー」というドラムマシンによるリズム・パターン、ベース・ライン、スネアドラム・シーケンスなどのハウス・ミュージックの特徴的なサウンドを持つこの楽曲は、当時ようやくシカゴやニューヨークなどの限られた大都市を超えてメインストリームで人気を得て来たハウス・ミュージックの知名度向上に貢献し、その商業的な成功を決定的にさせた作品である。「ヴォーグ」はその後のマドンナの音楽的な進路に大きな影響を与える。シェップ・ペティボーンはその後、『ウルトラ・マドンナ〜グレイテスト・ヒッツ("The Immaculate Collection")』のQ-サウンド・リミックスを担当し、アルバム『エロティカ』でプロデューサーとして全面的に起用される。1990年代のマドンナの音楽性はハウス・ミュージックに始まり、後にエレクトロニカに接近するなど、彼女の音楽はダンス的な要素が増し、よりアンダーグラウンドかつ斬新なサウンドに変遷していくことになる。監督はデヴィッド・フィンチャー。白黒にボヤけたような映像で、マニッシュなスーツでセクシーなポーズをとるマドンナ、サビではヴォーギングと呼ばれるゲイのダンサーの間で有名なダンスを無表情のまま披露。その奇抜なインパクトによりマドンナの代表的なダンスとなった事や、世間にヴォーギングが知られるきっかけとなった。日本盤 8cm シングル (WPDP-6227)
出典:wikipedia
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