アイスリボンは、日本の女子プロレス団体。運営はネオプラス アイスリボン事業部。キャッチフレーズは「プロレスでハッピー!」。2006年、我闘姑娘選手代表であった、さくらえみがmixi発のプロレスプロジェクトとして立ち上げた。さくらが、このプロジェクトを始めた後に、そこで結成されたユニット「アイスリボン軍」が女子プロレス団体として独立したのが「アイスリボン」である。なお、ネオプラスの事業部移管と同時に同社代表の佐藤肇が事業部長に就任。2012年1月、さくらが退団するとマッチメイクなどの業務は元NEO女子プロレス代表取締役でアイスリボン旗揚げにも尽力した甲田哲也を経て佐藤代表へと引き継がれた。退団発表前より、コーチを某男子レスラーが引き受けている。かつては日高郁人や高橋奈苗がコーチを引き受けていた時期もあった。初期には通常のプロレスのリングを使用せず、低反発マットの上で試合を行っていた。手軽に行える反面、ロープやコーナーポストの存在を前提とする攻撃方法が使用できないため、特に上位の選手には柔軟かつ大胆な発想(いわゆる「プロレス頭」)が求められる。当初はウレタンマットを用いていたが、後に薄いユニエバーの青いマットに切り替えられた。また、コーナーポストの代用品として赤と青のテープがそれぞれ貼られた脚立が使われる。そのメリットとして、次のことが挙げられる。後に通常より一回り小さいリングが常設された道場兼会場を作ったため、マットでの試合はリングが設営できそうもない場所での出張興行(おでかけプロレス)で使用する程度となる。なお、さくらが退団後にタイで旗揚げした我闘雲舞が日本での一部興行を除き同様の形態で行っている。道場兼会場完成後は原則として隔週(さくら時代は毎週)水曜と毎週土曜にアイスリボン道場で開催される他、1、2ヶ月に1回程度の頻度で後楽園ホールや新宿FACE、ラジアントホールなど外部の会場にてビッグマッチを開いている。後楽園大会は年3回程度であるが、2015年は旗揚げ10周年を記念して6回予定しており、同年に限れば女子団体ではスターダム(12回)、プロレスリングWAVE(7回)に次ぐ数字である。また年に数回、「おでかけプロレス」も開催する。そのため、年間100大会以上にも上る。これは巡業形態を採らない団体では最も多い。2010年まで北沢タウンホール及び板橋グリーンホールでの興行はNEOとの昼夜興行として開催されていた。首都圏以外では大阪、名古屋、札幌、仙台、長野、広島、岐阜でも開催実績がある。地方興行の中にはアイスリボン単独での開催の他、親会社ネオプラスが参画する大日本プロレスや大阪プロレスなどの地元インディー団体との昼夜興行となる場合もある。不定期で他団体との合同興行や試合提供を行うこともある。自主興行は通常写真と動画の撮影は一切禁止となっている(道場マッチや板橋では紙テープの投げ入れも禁止)。これについては肖像権の問題もあるが、「カメラを持ってると拍手ができないため」とさくらがコメントしている。ただし「シャッターリボン」と呼ばれる写真撮影が認められる大会(動画は禁止)も月1回行われている。さくら退団後の新生アイスリボンでも継続され、我闘雲舞でも同様の措置が採られている。興行の模様は原則として道場マッチ2大会、ビッグマッチ1大会ごとにDVD化されて、それをネオプラスが販売している。所属選手は旗揚げから4団体所属の紫雷美央(2015年引退)を除き一貫して元我闘姑娘(他団体経由含む)あるいは所属としてデビュー(再デビュー含む)した選手のみで構成されている。2016年1月に我闘姑娘出身最後の1人になった希月あおいの退団により所属選手は全員生え抜き、そして半数以上が新生アイスでのデビュー組となる。団体が開講しているプロレスサークル(さくら時代はプロレス教室)などでトレーニングを重ねた後に練習生となるが、他団体のようなプロテストは課されることなく団体がトレーニングの成果をエキシビションなどで見極めた上でデビューに至る。このエキシビションを公開プロテストと見る向きもあるが、藤本つかさや成宮真希のようにエキシビションなしでデビューした選手も存在する。旗揚げ当初は我闘姑娘の流れから、小学生や中学生がデビューもしくは我闘姑娘から移籍してきたが、2009年の段階で小学生レスラーはアイスリボン生え抜きのりほ(現:里歩)のみとなり、以降は他団体と同様、15歳以上の選手がデビューするようになる。2010年1月より、久しぶりの小学生レスラーの卵であるつくし(4月に中学進学)とくるみ(2012年4月に中学進学)が練習生として加わった。新生アイスでは小学生のデビューこそ皆無だが、中学生としては2013年に弓李と優華がデビューしている(両者とも2014年中学卒業)。それ以外にも門戸を広げ、グラビアアイドル、女優や総合格闘家として活動する選手や主婦、OL兼業の選手もおり、バラエティ豊かな構成となっている。また、多くの団体が若手育成に苦戦する中、独自の選手育成システムを構築することで、選手の定着率を上げている。ただし所属のまま長期休業しているレスラーも多い。さくら時代にデビューした選手のリングネームはタレント出身者を除きほとんどはさくらが独断で命名しており、特にしもうま和美以降は地名を使った命名が目立つようになっている。ちなみに地名の付かない選手は「正統派」であるとされる(2011年3月18日の19時女子プロレスにてコメント)。新生アイスでも地名由来の選手として世羅りさ、長崎まる子がいる。さくら時代は退団してフリー、あるいは他団体に移籍した選手を出戻りとしてマットに上げることはしなかった。ただ松本都は2011年の退団時こそさくらより「アイスリボンのリングに2度と上げない」と通達されていたが、半年後に出戻り参戦を果たして、年明けのさくら退団後はレギュラー復帰した。2013年には真琴も2年ぶりに参戦し現在は不定期参戦。成宮真希も引退直前には数度参戦。道場での試合終了後は必ず座談会が行われ、各選手のマイクパフォーマンスが聞ける。その内容と、試合後に観客に配布されるアンケートに記載される意見が次回大会のカード編成に繋がっている。ストーリー性やテーマに富んだカードが多い半面、他団体に比べ各大会のカード発表が著しく遅いという傾向も見られる。団体内に典型的なヒールレスラーはおらず(かつて腹黒キャラの都宮ちいがいた程度)、年齢とキャリアが比例しないため世代間抗争も余り見られない。2010年9月23日の後楽園大会で、同じ2006年に旗揚げされたセンダイガールズプロレスリングとの団体対抗戦で全敗したのがきっかけで仙女との団体間抗争に発展したが、2011年12月25日の後楽園大会でさくらえみ&つくし組がインターナショナル・リボンタッグ王座を懸けて里村明衣子&仙台幸子組に勝利したことで一応の終結となった(2008年から始まった仙女との関係は抗争終結後も継続中)。一方、2012年9月23日の後楽園ホール大会でプロレスリングWAVEとも団体対抗戦を行ったが、こちらはWAVEに一部選手がレギュラー参戦する程度で本格的な抗争には至っていない。さくら時代にはトーナメント戦の開催はあれどリーグ戦は一切行わなかった(JWP女子プロレスのリーグ公式戦を興行内で組んだことはあった)。しかし、新生アイスでは2013年に成宮真希が負傷のため返上したICE×60王座を懸け、団体初のリーグ戦を開催した。特色の1つとして、フリーやインディー団体(主にDDTプロレスリング系列やKAIENTAI DOJO、プロレスリングFREEDOMS、プロレスリングZERO1)などの男子レスラーの参戦が他団体より多いこと(さくらがデビューした団体が男女混合だったことも影響している)が挙げられ、「アイスリボン男子部」と呼ばれる(男子の試合をメインとした興行も1度だけあった)。一時男子部は「プロフェッショナルレスリング・ワラビー」として独立していた。しかし、新生アイスでは男子選手の参戦は減少しており、現在は後楽園ホール大会を始めとするビッグマッチや特別な大会、提供試合のみにほぼ限定されている。選手層がまだ薄かった初期にはNEOやJWPなどの他団体、フリーの女子選手も頻繁に参戦していたが、NEO解散や所属選手の増加などもあり減少傾向にある。土曜日の道場マッチでは純血メンバーのみで開かれること(いわゆる「純血リボン」)が多いものの、水曜日など平日は学生・兼業レスラーの参加が難しいため、男女を問わずゲスト選手が頻繁に参戦する。2016年現在、他団体ではJWP、WAVE、REINA女子プロレスの若手が主に参戦する。外国人選手は他団体が招いた選手が適宜参戦していたが、2011年にイギリスのプロレスリングEVEとの対抗戦を機にエイプリル・デイヴィッズが留学生として来日して初の直接招聘となり、以降もイギリスから留学生を適宜招き入れている。旗揚げから数年は海外遠征に対しては消極的であったが2011年に真琴と藤本つかさがアメリカのインディー団体「CHIKARA」に遠征を決行した。10月には19時女子プロレスがきっかけとなり、さくらえみ以下4人がイギリスの女子団体「プロレスリングEVE」に招待される。EVE vs アイスの対抗戦としてさくらはEVE王座に挑戦した他、当時のICE×60王者みなみ飛香も防衛戦を敢行した。これらに加えてエスオベーションを通じアメリカのSWA、WNC-REINAを通じメキシコのCMLLにそれぞれ遠征することもある。フルタイムによる引き分けは王座剥奪となる。上記の他にタイトルマッチ形式ではない以下の企画色の濃い王座も認定している。
出典:wikipedia
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