「い・け・な・いルージュマジック」は、日本のミュージシャンである忌野清志郎と坂本龍一とのコラボレーションシングル。忌野の実質的なソロデビューシングルである。坂本は以前から忌野と一緒に音楽を制作したいと考えており、ソロアルバム『左うでの夢』(1981年)製作時、面識のない忌野にカラオケテープを送り、作詞を依頼していた。しかし、忌野がRCサクセションとしてツアーをしながらアルバム『BLUE』(1981年)を録音していたため、時間的な都合により実現しなかった。ギターは当時RCサクセションのメンバーだった仲井戸麗市が「井戸端矮鶏」名義で参加している。ドラムは坂本が担当。但し、ライブ、テレビ番組では鈴木さえ子が担当する。1982年2月14日にロンドンレコードより発売。1992年にポリドール・レコードから8センチCD、カセットテープにて再リリースされた。その際両曲共にカラオケ・バージョンが追加された。1994年にRCサクセションのアルバム『シングル・マン』(1976年)が再発された際、ボーナストラックとして本曲とB面の「明・る・い・よ」が収録された。2009年に忌野が死去しておよそ3ヵ月後の7月28日からレコチョクをはじめとした携帯電話向け着うたフルとして、8月5日からはiTunes Storeでパソコン向けとしてデジタル配信が行われた。これらは同年10月末までの期間限定。なお、B面の「明・る・い・よ」も同時配信されていた。当時、音楽番組『夜のヒットスタジオ』(1968年 - 1985年、フジテレビ系列)などへの出演を頻繁に行っていた。テレビでの演奏中に突然忌野が坂本にキスしたこともあった。プロモーションビデオの内容は、忌野と坂本はメイクを施し、映画『八つ墓村』の田治見要蔵をイメージした姿で夜の街を走り、ビルの屋上から一万円札の札束をばらまいたり、互いにキスするシーンなどが収録されている。映像内でばらまかれた一万円札はすべて本物であり、撮影に際し厳重に管理されたが、撮影終了後に確認したところ、どこを探しても数万円分の一万円札が最後まで見つからなかったという。資生堂1982年春のキャンペーンテーマ曲に使用された。坂本龍一の所属していたイエロー・マジック・オーケストラはこの翌年の1983年、資生堂のライバルであるカネボウ化粧品の春のキャンペーンに使用された「君に、胸キュン。」(1983年)を発表。こちらもオリコン最高2位の大ヒット曲となっている。バラエティ番組『オレたちひょうきん族』(1981年 - 1989年、フジテレビ系列)内の人気コーナー「ひょうきんベストテン」がきっかけとなって、明石家さんまと島田紳助がこの曲のパロディー「い・け・な・いお化粧マジック」をリリースしている。ただし、曲調は全く異なる。同年に山崎春美のユニットであるタコに坂本が参加、ファースト・アルバム『タコ』(1983年)において「な・い・し・ょのエンペラーマジック」というタイトルでセルフパロディを行っている。山崎による歌詞は昭和天皇および玉音放送を揶揄した内容であった。
出典:wikipedia
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