久之浜バイパス(ひさのはまバイパス)は、国道6号福島県いわき市久之浜地区内の線形不良部分や狭隘トンネル部分を迂回するため、いわき市四倉地区 - 久之浜地区間のバイパスとして計画されている道路である。国土交通省の文書では名称が久之浜バイパスだが、国道事務所の文書では久ノ浜バイパスとも。往復2車線区間が続く国道6号現道のいわき市中-北部区間は、とりわけJR四ツ倉駅以北において常磐線の線路と道路が海岸線を沿うように走り、このため国道6号現道では狭隘・線形不良区間が連続するほか、夏の海水浴シーズンには交通混雑やそれに伴う定時制・安全性の低下が大きな課題となっている。そういった問題を解消すると同時に、2011年の東日本大震災の際に国道6号が津波で冠水した経験を踏まえ、災害に強い道路ネットワークの構築を目的として整備が進められているのが当該バイパスである。整備主体となっている国土交通省磐城国道事務所によれば、全体事業費は250億円(暫定2車線開通時170億円)で2030年度時点の計画交通量は20,100台/日、費用便益分析の結果はB/C=2.0としている。整備工事はいわき市四倉町から県道白岩久ノ浜線と接続する同市久之浜町久之浜までのL=3.7kmを1工区、同所からいわき市久之浜町金ヶ沢までのL=2.3kmを2工区として進められ、1999年に2工区が暫定2車線ながら完成供用している。久之浜方面からいわき市街地方面へ進んだ場合、県道白岩久ノ浜線とのT字路交差点で行き止まりになっているが、右折していわき四倉IC方面へ向かうと県道いわき浪江線を経由してJR草野駅近くで国道6号に接続し、左折ではJR久ノ浜駅付近との立体交差により国道6号に接続するため、右左折どちらでも国道6号に合流する事となる。なお、前者は現在本バイパス未通区間の代替路線として機能している。1工区では主要構造物となる新波立トンネルが既に完成しており、国道事務所では1工区の完成、すなわち全線開通を2016年度内と見込んでいる。全通すれば今後交通量が増加すると考えられる久之浜バイパスと県道白岩久ノ浜線ではあるが、両者の交差点はあらかじめ立体化できるように計画されていない(将来旧道となるはずの国道6号現道側は中浜交差点での立体交差化が完了している)。
出典:wikipedia
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