テータ関数(テータかんすう、)は、で定義される関数のことである。それ以外にも、指標付きのテータ関数 formula_2、ヤコビのテータ関数、楕円テータ関数 formula_3 と呼ばれる一連のテータ関数が存在する。指標付きのテータ関数や楕円テータ関数は、その定義にいくつかの流儀があり、同じ記号を使いながら違ったものを指していることがあるので注意が必要である。これらの関数は、 の関数と見た場合には擬二重周期を持ち楕円関数に関係し、 の関数と見た場合はモジュラー形式に関係する。テータ関数は次のように定義される関数のことを指す。テータ関数を の関数と見た場合、周期 の周期関数である。一般には以下の等式を満たす。ヤコビのテータ関数は狭義の意味では次の関数のことを指す。ただし、formula_8 は補母数、formula_9 は第1種完全楕円積分、formula_10 はヤコビのツェータ関数formula_12 はヤコビのイプシロン関数、formula_13 は第2種完全楕円積分、formula_14, formula_15 はヤコビの楕円関数、formula_16 は振幅関数である。また、ヤコビのエータ関数を含めて、formula_18, formula_19, formula_20, formula_21 のことをヤコビのテータ関数と呼ぶこともある。ただし、formula_22 である。ヤコビのテータ関数は、後述の楕円テータ関数と以下の関係で結ばれている。ただし、formula_24 は、楕円関数の基本周期の半分で、formula_25 である(formula_26, formula_27 が楕円関数の基本周期に相当する)。物理の教科書では後述の formula_3 をヤコビのテータ関数と呼んでいるが、やや不正確な言い方である。以下のように定義された、添え字を 2 つ持つテータ関数のことを指標付きのテータ関数と呼ぶ。なお、指標付きのテータ関数の定義には 2 つの流儀があって統一的に用いられていないため、文献を読むときには注意しなければならないこの記事で使われているのは、 で使われているのと同じ定義である。楕円テータ関数(だえんテータかんすう、)は、以下のように定義された関数である。ただし、formula_30, formula_31 である。ヤコビの三重積の公式により、formula_40であるからformula_41の零点はである。他の関数の零点も同様にして求められる。 のときのテータ関数の値をテータ定数()あるいはテータ零値()という。これは定数といいながら実は の関数である。formula_47であるから、代わりに導関数を用いる。formula_49とするとでなるが、オイラーの分割恒等式により、であるから であり、故に formula_52 である。テータ関数の間で次の恒等式が成立する。疑二重周期と併せて次の恒等式はヤコビの虚数変換式という。他に を変換するものとしてこれにより次の恒等式はランデンの公式 という。第一式の左辺を展開すればとなるが、formula_75 が奇数の項は formula_76 で打ち消し合うからとなり、右辺を得る。第二式は第一式に formula_78 を代入して得る。例えばとなる。これらによりが得られ、同様にして数十もの恒等式が得られる。などが得られ、更に とすればが得られる。無限乗積表示の対数微分によりである。同様にである。
出典:wikipedia
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