ゆうゆうバスは、2012年4月において熊本県熊本市の政令指定都市移行に伴い、新たに運行を開始したコミュニティバスである。別称「区バス」とも呼ばれる。同年4月2日より運行開始。なお、過去においては熊本市内中心市街地を循環するルートで運行していたコミュニティバスも存在し、この時も同じく「ゆうゆうバス」という愛称が使用されていた。本項目においては、政令指定都市移行後に運行開始した「区バス」と共に、過去において運行されていた「都心部循環バス」についても併記する。2012年4月、政令指定都市移行後の利便性向上を目的として、熊本市が主体となりコミュニティバスの運行を計画し、新たに設置される区役所までのアクセスを中心に、地域のバスとして日常生活においても市民の足を確保する目的で新設される。運行ルートは北区の区内のみで、区役所・出張所(移行前の市民センター・総合支所)を中心にその周辺において運行される。かつては南区・西区・東区にも運行されていたが、のちに運行中止となった。なお、中央区内での運行路線はない。運行日はいずれも平日のみで、土・日・祝祭日ならびに年末年始等は運行しない。愛称である「ゆうゆうバス」の「ゆう」には、熊本の「熊」の意味を表す他、「ゆう」の言葉にいろいろな漢字があることから、各地域コミュニティに合った「ゆうゆうバス」に育てて欲しいという意味が込められており、熊本市が一般公募の中から最も多かった案から採用し決定したもの。熊本市と各バス事業者でつくる「バス交通のあり方検討会」答申により熊本都市バスが担当するが、実際の運行は熊本電鉄バス(担当:辻久保営業所)に委託される。2015(平成27)年4月以降は運行していない。2014(平成26)年4月以降は運行していない。なお、廃止後の2014年4月以降における代替策として都心部循環バスは、熊本県熊本市において、熊本交通センターと熊本電気鉄道藤崎宮前駅間を繁華街を経由しながら結ぶ循環路線として2001年から2005年にかけて運行されていた。運賃は全区間どこまで乗っても100円均一であった。1999年夏、熊本市が都心部循環バス計画を公表。2000年12月16日 - オムニバスタウンの指定を受ける。熊本市が進めるオムニバスタウン計画の一つとして、中心市街地活性化やバスを活用した街作りを図る目的で都心循環バスの検討が行われた。2001年3月2日から11日まで、本格運行時の利用者数予測やルート検討のため、10時台から18時台まで20分間隔で27便が無料運行された。一周約6.4Km、所要時間約55分のルートで、繁華街周辺を通る路線であった。バス事業者はアーケード街や並木坂など繁華街中心部の走行案を提案したが、警察や商店街が安全面などから反対したため実現しなかった。試験運行期間中の利用者数は平均456人/日にとどまった。2001年11月23日に本格運行が開始された。藤崎宮前駅の電車発着時間に合わせたダイヤとし、10時台から18時台まで15分間隔で32便が運行された。一周約4.8km、所要時間約40分のルートで、試験運行時に比べて簡略化したルートであった。ゆうゆうバスの愛称は公募で決定されたものである。運行開始から約半年間の利用者数は平均202人/日。2003年3月19日に平日のルート・ダイヤが変更された。利便性を向上し乗客数を向上させるため運行ルートを変更し、14時台から17時台は10分間隔、それ以外は20分間隔に変更された。更に2003年9月19日に平日と土休日のルート・ダイヤを統合する形で再変更された。2004年6月1日に平日の運行が中止された。赤字削減のため土日祝日のみの運行となった。2005年3月31日に運行を終了した。熊本市営バスにおける営業係数は700を超え、累積赤字は4社合計5000万円近くに達した。周辺は既存の路線バスの運行頻度が極めて高いことや、アーケード街に直接アクセスできないことで徒歩に比べて所要時間が大差ないことなど様々な要因から利用が低迷した。都心部循環バスに使用されていた車両は各社の一般路線バスとして運行されている。熊本市交通局と熊本電鉄では都心部循環バスの路線を一部継承したルートの路線を新設していたが、熊本市交通局の路線は早くに廃止となり、約7年にわたって運行してきた熊本電鉄も2012年3月31日をもって運行を終了した。
出典:wikipedia
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