オーシア連邦(オーシアれんぽう、)は、ナムコ(後のバンダイナムコゲームス)のPlayStation 2用フライトシューティングゲーム『ACE COMBAT 5 THE UNSUNG WAR』及び『ACE COMBAT ZERO THE BELKAN WAR』『ACE COMBAT 7』に登場する架空の国家。オーシア連邦は、エースコンバットシリーズの世界を構成する4つの主要な大陸の内の一つ、オーシア大陸の北半球側、北オーシア大陸の西部を領土としており、北オーシア大陸の面積の3分の2前後を占める大国である。西は太平洋、又はセレス海を隔ててユークトバニア連邦共和国と接し、東ではベルカ公国、サピン王国等と隣接する。国家体制としては資本主義、民主主義、大統領制、共和制を採用する連邦国家である。多数の国家と同盟関係にあり、ユークトバニア連邦共和国と並び、政治的・軍事的に世界でも屈指の勢力を誇る超大国の一つである。1995年のベルカ戦争以前のオーシア連邦は、領土の拡張に意欲的であった。特に、オーシア東部国境に隣接するベルカ公国を中心とする連邦国家、ベルカ連邦に対して様々な干渉を行っており、かつてはオーシア戦争(1905~1910年)と呼ばれる戦争状態に陥った事もあった。1980年代後半、ベルカ連邦は領土拡張政策に伴う軍事費の増大によって経済が深刻な状態へと陥る。1991年、オーシア連邦は東部五大湖の資源開発公社の共同経営を条件に、ベルカ連邦より五大湖南北帯と北方諸島の割譲を受ける。この際、ベルカ側に大きく有利な配当条件が提示された事が割譲の決め手となった。しかし、同年8月に資源公社の採算割れ隠蔽工作が発覚。同時にオーシアによる五大湖資源埋蔵量の誇張疑惑が持ち上がり、両国の関係が悪化する。また、以前より冷戦状態にあった超大国ユークトバニア連邦共和国との核抑止を目的とする兵器開発競争が激化。SDI計画の推進等により軍事支出の増大を招く。極右政党がベルカ連邦の政権を掌握し、1995年3月15日、オーシアを含む周辺国に対して宣戦布告。ベルカ戦争が勃発する。当初、準備不足だったオーシア軍は一時的に自国領土の一部を占拠されるが、周辺国との連合軍を結成し、反攻を開始。国力に勝る連合軍は最終的にバルトライヒ山脈以南のベルカ領南西部(南ベルカ)を占拠する。同年6月6日、ベルカ軍は自国領内で計7発の戦術核兵器を使用。これにより連合軍の侵攻がバルトライヒ山脈で停止する。その後、激戦の末に南ベルカのベルカ軍は全て武装解除される。同年6月20日、停戦条約の締結により、ベルカ戦争が終結。ベルカ連邦は解体され、南ベルカがオーシアに割譲、オーシア連邦ノースオーシア州となる。同年12月25日、旧ベルカ軍を中心とした多国籍クーデター組織「国境無き世界」が蜂起。オーシア軍を含む連合軍からも多数の離反者が出る。クーデター軍は旧ベルカ軍のアヴァロンダム要塞を拠点とし、「V2」戦略核弾頭搭載型弾道ミサイルによる大規模テロを企てるが、同年12月31日に連合軍の掃討作戦によって阻止される。その後、連合軍はクーデターに関する情報を非公開とする事を決定。作戦に関わった部隊等の情報と共に、ベルカ戦争に関する資料も、その多くが非公開とされる。また、ベルカ軍強硬派やクーデター軍の残党等が捜査の手を逃れ地下に潜伏、中には大統領暗殺未遂事件を引き起こす等、一部はテロリスト化した。連合軍に参加した各国は、ベルカ戦争と、それに続くクーデター事変によって大きく疲弊した。特に、長きに渡る冷戦状態から互いに競争政策を維持していたオーシア連邦とユークトバニア連邦共和国には、戦後復興に伴う人的・経済的負担の大きさから、これまでの政策を見直す機運が生じた。その大きな要因となったのが、1996年にFCU大統領によって公表された、小惑星ユリシーズの地球衝突予測(『ACE COMBAT 04』参照)である。発表された落下予測地域はユージア大陸周辺に集中してはいたが、「核の冬」の到来が予見されていた事から、これが世界的な危機である事は間違いなく、オーシア・ユークトバニア両国にも軽視出来ない問題であった。しかし、戦後復興で困窮する両国は、FCUの主導する隕石迎撃計画への本格的な参加を見送らざるを得なかった。そこで、両国が採った方策は、まず自国の国力回復に努め、ユリシーズの落下による被災後の世界の復興に対して支援するというものであった。この頃から被災後の復興計画の策定に向けて協力関係が構築され、ユリシーズ落下が目前となった1999年初め頃から両国の関係は急速に改善する。2004年、融和主義で知られる第48代オーシア連邦大統領ビンセント・ハーリングの就任以後、この路線は確定的なものとなり、同年には共同開発された大気機動宇宙機「アークバード」が稼働を開始。同様に、両国友好の目玉である「恒久的宇宙ステーション建設計画」の国際宇宙ステーションの建造を目的としたマスドライバー施設を有するバセット宇宙センターの共同建設・運用も推進される。これらの施設は、両国の軍事的対立路線から協調路線への転換の象徴として認知された。2008年には、この宇宙空間に浮かぶ「アークバード」で、エメリア、中央ユージア、オーシア、ユークトバニア、ベルーサ、ノルトランド、エルジア暫定自治政府によるG7先進国首脳会議が開かれた。これは、「国境を越えた場所での首脳会議」というハーリング大統領の就任以来の希望によるもので、かつて永世中立国ウェロー民主連邦国遠洋での開催を試みるも、テロにより中止に追い込まれて以来の画期的試みであった。この会議で採択された「アークバード宣言」では、冷戦構造の崩壊をもたらしたオーシア、ユークトバニアの協調路線を各国が支持。具体的な政策としては、ユージア大陸で続くユリシーズによる被災難民問題等への国際協力体制の確立、包括的核実験禁止条約の早期発効、核不拡散努力の維持と強化、第二次戦略兵器削減条約の履行等が宣言され、今後も世界的な友好・協力関係が続くであろうとされた。北オーシア大陸最大の大国だけあって、強固な軍事力を有する。ユークトバニアとの冷戦期においては更なる軍拡が図られ、その力はベルカ戦争でベルカを相手に発揮された。ベルカ戦争後は世界的な軍縮の例に漏れず、オーシアも軍縮を行うがそれでもなお大国ユークトバニアと肩を並べるレベルの戦力を保持している。国内に多数の軍事基地を有している他、ベルカ戦争後はベルカから獲得した信託統治領のノースオーシア州にも基地を有する。陸軍は、機甲部隊や空挺部隊などを有する大規模なものである。海軍は、16世紀半ばに創設されたという歴史のあるオーシア国防海軍第3艦隊を代表として多数の艦船を保有している。有事に於ける第3艦隊の戦力は、ヒューバート級航空母艦「ケストレル」「ヴァルチャー」「バザード」などを含む艦艇70隻、作戦航空機400機、水兵及び海兵6万名である。また、所属艦隊は不明だが、ヒューバート級航空母艦としては、この他に「バーベット」など同型艦が少なくとも4隻は存在すると見られている。空軍は、ウォードック隊をはじめとして多くの航空部隊がいる。その殆どはオーシア国内各地の空軍基地に収容されている。爆撃機も保有している。宇宙軍と呼ばれる組織はSOLGやアークバードなどの戦略兵器を有している(SOLGはベルカ戦争後、建造途中の段階で破棄された)。また、この他に海兵隊が存在する。
出典:wikipedia
LINEスタンプ制作に興味がある場合は、
下記よりスタンプファクトリーのホームページをご覧ください。