「ショウ・マスト・ゴー・オン」(The Show Must Go On)は、イギリスのロック・バンド、クイーンが1991年に発表した楽曲。アルバム『イニュエンドウ』に収録され、『グレイテスト・ヒッツII』の先行シングルとして同年に発売された。作曲クレジットはクイーン。イギリスチャートで16位、フランスチャートで2位に入るなど、ヒットした。創作に当たっては、ロジャー・テイラーとジョン・ディーコンが弾いたコード進行を元に、ブライアン・メイがフレディ・マーキュリーとともに詞と曲を書き下ろしていった。この頃、フレディ・マーキュリーはエイズが進行し、すでに体調はかなり悪化していた。このため、当初作曲したブライアン・メイは、この曲はフレディには音が高すぎて歌えないかもしれないと考えていたが、ある日フレディの元にデモを持っていったところ、フレディが「ダーリン、僕はこの曲に全てを捧げるよ」と語ったという逸話がある。この逸話が物語るように、歌詞の内容は、命ある限りショーを続けなくては、と自分自身を勇気づけるものとなっている。ブライアンは、この曲でのフレディの歌唱は生涯最高のうちの一つだったと評価している。なお、第3ヴァースはプロデューサーのデイヴィッド・リチャーズの提案によりキーを変更している。なお、ブライアンはギターとボーカルの他に、YAMAHA DX7を演奏している。この曲のプロモーション・ビデオは、1981年から1991年までのクイーンの楽曲のプロモーション・ビデオを組み合わせて作られ、曲のイメージとは反対にユニークな作りになっている。フレディの体調が芳しくないため、既存の素材を編集したものになったといわれている。このビデオはDVD版『ジュエルズ』などで視聴することができる。クイーンの正規メンバーでは演奏されたことはないが、1992年に行われたフレディ・マーキュリー追悼コンサートでは、ヴォーカルにエルトン・ジョンを迎えて演奏された。1997年、パリでエルトン・ジョンとクイーン(フレディ・マーキュリーを除く)によりライブ演奏され、『グレイテスト・ヒッツIII 〜フレディー・マーキュリーに捧ぐ〜』に収録された。ちなみ、このセッションを最後にジョン・ディーコンは音楽業界から引退した。その後も、この曲を気に入っているエルトン・ジョンは自身のコンサートでも好意的に取り上げ歌っている。また2005年及び2008年のクイーン+ポール・ロジャースのツアーでも、ポールのヴォーカルにより演奏されている。ヨーロッパではこの曲の受けはよく、聴衆が大合唱するシーンが見受けられる。俳優の渡辺謙は、『ラストサムライ』の収録中、テンションを上げるためにこの曲を車の中で聞きながら撮影所に向かっていたという。
出典:wikipedia
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